potune
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Aug 26, 2017 · 3 min read

上野桜木

リクエストがあったので、上野桜木について。

葛飾区生まれなんだけど、中学校は越境して台東区の学校に通っていた。最寄り駅は京成線の博物館動物園駅。この駅から徒歩で5分程度歩いたとこにある中学校だった。(裏には寛永寺という金のありそうな寺がある)

入学する時点で最寄り駅の博物館動物園駅が廃止になり一つ手前の日暮里駅から谷中の墓地を抜けて通うか、山手線の鶯谷駅からラブホ街を抜けて通う事になってしまった。

鶯谷駅からはラブホ街の端っこの汚い道を歩いて通学するのだが、今思うと中学生には刺激的な道だ。通学路のいたる所にペタペタと熟女やセクシーな女性の写真が入った小さいピンクチラシが沢山貼ってあったり、日が暮れる頃に下校すると謎の雰囲気のセクシーおばさんが何をするわけでもなく道に立っていて色々ドキドキした。

ラブホテルやピンクチラシ、セクシーおばさんにも飽きてくると、日暮里から谷中の墓地を通って帰るようになった。

墓地の中を通学とは不届きな話なのかもしれないが、悪いことをしているとう感覚は全く無かった。日暮里駅から学校までの最短距離だからという理由で墓地の中を墓をかき分け最短距離で通学した。(実際今でもよく通るが、怒られたことはないから別にいいのかも)

はじめて暗くなってからの墓地を1人で帰ったときは大分怖かったし、冷静に墓地を抜け切れてこれで夜の墓地は克服だなっ、と思ったことを覚えている。(ちなみに夜の墓地は慣れればとても気分が良いところだ)

友達の中には同じように怖がっていたやつもいたはずなのに、そんな話は一度も聞かなかった。皆強がって言わなかったのか、それとも本当にオレしか怖がらなかったのか・・・

谷中の墓地は桜並木で有名でもある。毎日通っていると桜の木の移り変わりが思いのほか激しいことに驚く。徐々にではない。枯れて死んだようになっている桜の木が、ある週を境にぶわっと花を咲かせる。そして、またある週にその桜の花びらを風にのせ歩いている自分の周りを桜吹雪ぶわっとつつんだりする。その後はまた一気に散って、しばらく地面がきれいなピンクで埋め尽くされ、それがだんだん汚い茶色になって桜の時期が終わる。(次は緑の時期になるが、ここには大した驚きはない。)

確か2年生の冬だったと思うが、東京に大雪が降った日がある。これは墓地が楽しみだと思い朝早く谷中の墓地に行った。墓地は真っ白に雪に覆われていて、墓の上に雪がこんもり積もっていてとても面白い光景になっていた。そんな光景を一番最初に見たことや、だれも踏みしめていない雪を最初に踏みしめられることが嬉しかったことを覚えている。

その日の帰りは墓地の別の空白地帯をちゃんと確認し踏みつけてから帰った。

中学校生活にいい思い出はないが、谷中の墓地と墓地の出口にある上野桜木の桜はいまでも好きだ。

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誠実に家探します。東京の公園が好きです。水元公園、若洲海浜公園、暁埠頭公園が好きな公園三傑です。苦手な公園は、代々木公園、木場公園ぐらいです。