国府台
厳密には江戸川の千葉側の土手になるから23区の話ではないけど、まあ江戸川区の話として?
ここにはよく叔父とフナ釣りにいった。
叔父は ふじお という名前だったので、ふーぼーじさんと呼んでいた。今考えると子供の時の叔父のあだ名のふー坊から転じてふー坊おじさん、ふーぼーじさんだなきっと。
ふーぼーじさんは戦後の出来たての自衛隊?出身で、なんでも運転できる免許をもっていた。テレビマンユニオン?で働いた後、ダムなどの建築現場に何ヶ月も泊まりこむ必要のある仕事について、長く働いて、長く休むという生活を送っていた。
帰ってくると自分が運転していた人の背丈より大きいタイヤがついてるトラックとか現場の特殊な重機の写真を見せてくれる、お土産はご当地のよくわからない彫り物とかよくわからない食べ物とかと、重機のおもちゃだった。
子供の頃の自分にとっては格好の遊び相手だったので帰ってくるのが待ち遠してく仕方がなかった。
おじさんが帰ってくると、大興奮して働いてる現場の話とか山の話とかを聞きに毎日おじさんの部屋に行った。
ショートピースが好きでバカスカを吸うので、親はおじさんの部屋に行くのを嫌がっていた。(ちなみに両親もヘビースモーカーなので説得力はゼロだ)鳥や植物の名前、機械の仕組み、海川山での遊び方に詳しくて毎日色々なことを話した。
よく夏休みなると泊まりがけで何日も田舎に遊びに連れていってもらった。おかげでその頃は色々なことができる子供だった。(そういえば、田舎に遊びに行ってる時は喘息が出なかった。)
夏休みに入る前は趣味のヘラブナ釣りによくついて行った、京成国府台駅から歩いて江戸川の河川敷まで行き、釣りのポイントを探す。
当時はフナ釣りが好きな人たちが沢山いたのか自作のやぐらみたいなものが川に向けてなんこも作ってあって、そこに日傘と釣りセットを設置しておじさんとのんびり話しながら延々魚を待つ。
おじさんと釣りをするための秘密基地(子供の自分にとってやぐらそういう感じだった)を選ぶために歩き回るのはとても楽しかった。
釣りをして餌がなくなると、川の水をすくって粉の餌に水を含ませ、お団子の餌を作ったり、釣りの仕掛けを工夫したりした。
その時のお団子のひんやりした感触とか、土手のみどりのむわっとする匂いは今でも印象に残っている。
魚が釣れた記憶はないけれど。
おじさんには本当によく遊んでもらった。
思い出してたらちょっと悲しい気持ちになってきたのでこの話はここら辺でやめることにする。
とにかく国府台はいいところだよ。
