アウグスティヌスの評価

西方神学の基点として

( ゚ω゚ )
6 min readOct 28, 2013

いまアウグスティヌス研究のための入門書を読んでいるが、彼の思想を起点として、啓示神学と自然神学の相克があることを知る。理性と信仰の問題、オリゲネス、ユスティノス、トマス・アクィナスらと、テルトゥリアヌス、ルター、カルヴァンの間の葛藤、またはバルトとブルンナーの衝突の問題である。

つまり、僕が悩んできたことは既に存在していたことだ。その意味で『 昔あったものは、これからもあり、昔起こったことは、これからも起こる。日の下には新しいものは一つもない。 』という旧約聖書コヘレトの言葉は正しい。

しかし、日進月歩の技術である。新しい媒介において何ができるのか、ちょっと期待して覗いてみた。当分は、日記を挙げていくつもりだ。

10/25(金)

一日、猫を飼いながら沖縄で静かに暮らす妄想に取り憑かれる。ことごとく自らの生産性の無さを呪うばかりだが、そういう意味では労働と生殖を否定するという上座部仏教などは、僕に向いているのかもしれない。いや、キリスト教徒なんだけどさ。 そろそろ教会会計をまとめなくてはならない。台風が運んできた風の噂では、今年もあと10週間で終わるらしい。噂で終われば良いがと思う。

が、本来、時間が不可逆であることは幸いなことだと思っている。嫌なことも良いことも全部終わるのだ。終わってしまえば、どちらにせよ頭を下げて有難うございました、申し訳ありませんでした、の二言しかない。二言目のような出来事は僕には未だに訪れない。 夜、どうにも残念な一日を贖うために、近々発売予定の小さな扉絵マンガの原案の編集会議。こういう小さな積み重ねが、きっと巡り巡って誰かを励ますのだ!と大げさに書いてみる。写真は教会のトイレ窓から。言の葉の庭っぽくなり何だか嬉しい。

10/26(土)

昨晩というか今朝である。何を間違ったかリーガルハイ2を2-3話と見てしまった。就寝は明け方となった。阿呆学部にいたことがあるので、法律は少しだけ分かる気になれる。実際はよく分からないんだけど。でも、このリーガルハイというのは、テンポもよくておもしろかった。最新話に出てくる中心人物は、ホリエモンがモデルなのだろう。そのホリエモンをなぞった人物が、劇中でさらにパロられて裁判沙汰となる話である。ほのかに香る構造である。

朝、今日こそ外に出ようと、知人に連絡。理由が出来たので、朝昼兼用でお屋敷へと向かった。かぼちゃのカレーを作っていて、すっかり忘れていたが世間はハロウィン祭である。メイドさんたちがハロウィン仕様になっていたのが、季節感だなと日本橋を歩いた。ハロウィンの起源については、以下引用しておく。ちなみに、この日、岡田斗司夫さんを目撃。有名人を見かける際の意外性というのはおもしろい。おおおと思った。

ハロウィン ※引用元:神々の故郷とその神話・伝承を求めて 小澤克彦 岐阜大学・名誉教授

10月31日ですが、これはイギリスのアイルランド出身のアメリカ人やオーストラリア人に間に行われていたものが一般化したものと考えられ、アイルランド人の先祖古代ケルトの風習です。元来はこの日がケルト暦の正月で、人間世界にもどってきた先祖の霊を迎える火祭りで、ちょうど日本のお盆とおなじような祭りでした。それが移民によってアメリカ大陸にもたらされて、子どもがカボチャをくりぬいてお面にしてかぶったり、提灯にしたりして遊ぶようになりました。これは元来の死者の霊との交流とそれを通じて新たな生命力を回復すると信じられているものが「子ども」に託されたからなのかもしれません。こういったタイプの祭りは祖先崇拝のあるところ全世界中にあったとされます。 このハロウィンはキリスト教の伝播に伴いキリスト教の中に取り入れられ、万聖節(カトリックでは「諸聖人の祝日」)の前夜祭として残されました。こうした民族の骨幹にかかわる祭りは民衆から取り去ることはできないため、キリスト教側も取り入れざるを得なかったわけで、これに限らずキリスト教の祭事や行事にはこうした特徴が随所に見られます。

メロンに立ち寄り、新刊を一冊、前から同人を二冊購入。アラサーマミさんシリーズが現実味があって素晴らしい。普段、どうしても籠って本を読むばかりなので、久しぶりに外に出て、光に当たると、灰になりそうな気持ちはあるが、外に出て良かったと思う。

帰り路、ミシュランのあの人を見た。思えば去年も見た気がするから一年経ったということか。キリスト教徒の人生というのは、案外この人のようなものなのかもしれない。

夜、今期アニメを続けて消化。その後、就寝前にぺリム氏と放送。ガルシア・マルケスのエレンディラが面白い。福音書を読むような心地がして、それはつまり、著者が感じている土埃のような土地の感触や匂いが感じられるということだ。ニー仏さん、ぺりむ氏より「魔術的リアリズム」という単語を習ったが、とりあえず、新しい語彙による新しい感覚表現を知りつつあり、興味深い。

寝ようと思ったら、北ドイツ在住のカッキー氏とぺリム氏が放送するとのこと。聞きたいと思いつつ、明日の礼拝に備えた会堂の清掃やら何やらがあり、代理放送ホストを務めたが眠くて寝てしまった。ドイツ、いつか行ってみたいものである。

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