卒業、そしてこれからの話

NIINOMI
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5 min readNov 10, 2018

11/9は7年弱勤めた株式会社サイバーエージェントならびにAWA株式会社の最終出社日だった。

新卒で入社し、フロントエンジニアそしてAndroidエンジニアとしてメディア事業のサービス開発に携わった、長いようで短かった7年弱。

入社後の配属でお世話になったチーム以外は全て新規サービスの立ち上げを任せてもらい、実力より高い目標が求められる環境のおかげで大きく成長することができた。

「新規事業やりたい!」と事あるごとに口に出していたのをちゃんと拾い上げチャンスをくれた上司、それを応援してくれるチーム、本当に良い環境に身を置けたなと思う。

なぜ辞めるか

今携わっているAWAの開発よりもやりたいことが見つかり、そちらに自分の全エネルギーを注ぎたいと思うようになったから。

正確には、ずっと前からやりたいと思っていたことがあって、それが最近になって「やろう」と吹っ切れたからである。
特に何かきっかけがあったわけではないが、これまではアイデアをコツコツプロトタイプにしたりイベントに出展していたが、仕事が忙しい時期などはその両立がなかなかうまくできず、フルコミットできないもどかしさを感じるようになっていた。

自分は一つのことに集中していたいタイプだ。

「これ」と決めたことは仕事もプライベートも全てその時間に当てたいと思っている。

ここ数年はAndroidエンジニアとして働いており、仕事の開発でなくとも趣味でAndroidのアプリやライブラリを書くことで自分の全て時間を一つの方向に向けることができていた。

趣味の開発でも同じAndroidであれば仕事に活きるからである。
サーバーなど別の技術領域でも活かせることはあるだろう。

だが、最近はそういった開発とはちょっと違う分野に興味がでてきてて、仕事で活かせる能力とプライベートでコミットしてる部分の乖離を感じるようになっていた。

「仕事は仕事、プライベートは別」と割り切ることもできるのだが、自分はAndroidチームのリーダー。
やはり技術でチームを引っ張るためには日々その分野についてのキャッチアップと学習を継続していかなければならない。

そしてそれが完全に疎かになっていると気づき始めた。
自分の心は少し別の方向へ向き始めていたからだ。

AWAというチーム

自分が携わったサービスの中でも、AWAは文句なしで最高のプロダクトであり、その開発チームはまさに理想のそれだった。

だからこそ4年という長い歳月を費やしてきたし、その開発は本当に楽しいものだった。

音楽というキャッチーなテーマや先進的なUI・インタラクションに取り組めるというのも魅力ではあるが、やっぱりチームが好きだったんだと思う。

尊敬できるメンバーはたくさんいるが、やはり組織において多くの人に影響を及ぼすのはトップに立つ人間の人格だ。

AWAの代表はどんな細かな内容でも逐一メンバーに共有する。
昨日話した内容を今日もう一度話すこともある。

この理由を敢えて話してくれたことがあったのだが、その言葉が今でも印象に残っている。

「将来この会社が大きくなった時、ここにいるメンバーは皆幹部クラスになる。そうなった時、一人一人が会社を導けるようみんなには会社のこと、サービスのこと、できるだけ多くのことを知っていてほしい。」

何年先になるかわからないし、その時にメンバーが残っているとも限らない。

だが、これほどメンバーの心を震わせる言葉はないと思った。

誰が作った船に乗ってるんじゃない。
自分が漕いで進めていくのだと。

皆そう感じたのではないかと思う。
少なくとも僕はそうだった。

故にこのタイミングで船を降りる決断をするにはかなり悩んだ。

今が創業以来の大きな取り組みの真っ只中で、めちゃくちゃ忙しい時期だからだ。

しかし、自分の心に嘘はつけず、チームメンバーからも「自分のやりたいことを優先してください」と声をかけてもらい、わがままを通させてもらうことにした。

本当に感謝しかない。

やると決めたからには思いっきりやって、しっかり成果を出すことが今の自分がすべきことだ。

これからのこと

散々言っている「やりたいこと」であるが、デジタルアート関連の事業で起業する予定だ。

詳しくはまた書こうと思うが、僕がここ最近ずっと趣味でやっているクリエイティブコーディングやジェネラティブアートなど、コンピューター技術を駆使して作られる新しいアートの可能性を広げるための事業をやるつもりだ。

これまではクライアントサイドのエンジニアをやってきたが、今ではインフラやサーバー、デザインなど全て一人でやっている。

加えて事業計画や会社設立のための云々なんかもやっていて、どこに行き着くのだろうって感じだが、知らないことだらけで学びが多く、楽しい限りだ。

自分はやりたいことをやるために起業するという選択をするわけだが、やるからには成功を目指したい。

より広い世界に影響を与える大きな仕事をしたい。

やりたいこと or 成功なんて2択も聞くが、やっぱり目指すは両方だ。
その先のことは、その時考えるだろう。

そんなわけで、一緒に夢を追いかける同士を探している。
もしデジタルアート関連のことに興味ある人いたら気軽に連絡ください。

Twitter: @r21nomi
Facebook: Ryota Takemoto
Mail: r21nomi@gmail.com

最後に今のエモい気持ちをプレイリストにまとめたので良かったら聴いてくれ。

7年間、本当にありがとうございました!

AWAのみんなに貰ったフルグラT。ヘビロテ必至だ。

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NIINOMI
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Founder / Developer of NEORT. Digital art lover.