「アートフェア東京2015」でアートの宝石箱にとびこめ!

3/20から3日間、東京国際フォーラムで「アートフェア東京2015」( http://artfairtokyo.com )が開催される。今年で10年の記念の年となる今回、初日の熱気を会場からお伝えする。

Going down to the entrance

アートフェア東京は日本最大のアートの見本市であり、昨年は4日間で約5万人が来場している人気のアートフェアだ。古美術から現代アートまで様々なギャラリーが出展しており、美術館に展示されてもおかしくない作品も含め、ほぼ全ての作品が購入可能。昨年はなんと1億円を越す美術品の売買もあったらしい。

会場についたのは15時過ぎ。賑わってはいたが大混雑ということもなく、それぞれのギャラリー周辺ではギャラリー関係者と来場者が展示品やアーティストについて緩やかに談笑している居心地の良い雰囲気だった。

初日ということもあってかアート関係者が多い。皆さん、個性的でセンスがよく(当たり前か)、展示作品と来客が相まって会場の洗練された雰囲気を一層引き立たせていた。

Takeshi Haguri <Otoko-gi><Ten-gu>

専門でも詳しくもないのに個人的に美術館めぐりはけっこう好きなのだが、今回素人の自分が特に楽しめたのは2点ある。

まず、古美術から現代アートまで絵画だけでなく工芸、彫刻等も幅広く鑑賞することができる。そのため、会場をゆっくりと歩き回りひとつひとつのギャラリーに足を留めるうちに、自分が今まで気づかなかった新たなアートの好みや嗜好が見つかるかもしれない。

Takehiro Iwasaki Reflection Model(Before the fire)

実際、私は今までコンテンポラリーの工芸に興味はなかったのだが、今回アートフェア東京の会場を回るうちに、すごく工芸が面白く感じるようになってきた。なんだか休日にギャラリー巡りをしたくなってくる。「美術展といえば西洋絵画!」という方は足を運んでみても損はないはず。

もうひとつは、最先端のアートがこんなにも魅力があるのかと気づいたこと。美術館めぐりは好きなのだが、考えてみれば美術館で特別展が開かれるようなアーティストやその作品群は評価が定まったものがほとんどで、映画にたとえると『風と共に去りぬ』のような誰もがストーリーを説明できる「名作」なのだ。

これらはたしかに内容は折り紙付きで素晴らしいのだが、特に目新しいものではないだろうし、時には現代の感性とずれたりしまって良さが分からないこともあるだろう。

この点、アートフェア東京2015では蜷川実花さんのような著名なアーティストから新進気鋭の若手アーティストまで、作風や素材、ジャンルも全く異なる多数の作品が出展されている。

作品のなかには、女の子の外行きの「お洋服」が赤いクモの巣が張られたキューブの中に閉じ込められ、かわいさの中に荒々しさや時に禍々しさのような陽と陰が垣間見えるものや、風神雷神図が透明な板数枚を通して全く別のコミック・キャラクターへと昇華(?)して定型の美の構図が変貌を遂げているものもあり、会場の作品群から受けるイメージがとてもvividだ。

Mika Ninagawa @Pop Rimpa / Rimpa Pop

仕事でクリエイティブなアイデアが欲しいとき、ここで観た仕事と全く関係ないアート作品から受けた刺激のおかげで、脳のどこかでアイデアやインスピレーションが結びつくということもあるかもしれない。

アートフェア東京、年に一度しかないのがもったいない。こういう形式のアート展がもっと増えたら、アートに関心を持つ大人はもちろん子どもも一層増えるのに。週末の予定をまだ迷っている方にはお勧めのアート展だ。

※特別ポスターは蜷川実花、森山大道、ヨシロットンのバージョンあり。欲しくなりますよ!