Mediumでより多くの人を惹きつけるには

プラットフォームの力で、より多くの人を惹きつける記事を書くTips

Ray Yamazaki
6 min readJan 31, 2017

まとめサイト等の外部からの流入に頼らず、教養と関心にあふれた読者のネットワークに向けて良いストーリーを伝えられるのがMediumの良さです。そして、これこそが様々なブランドやパブリッシャーの皆さんに届けられる私たちのコア・ヴァリューでもあるのです。

ですが、このような「ネットワークが生み出す効果」を上手く活用するのは、パブリッシングについての戦略をただ立てるのよりも遥かに困難です。

なぜなら、考え抜かれたソーシャルなアプローチが必要だからです。ソーシャルの本質を理解していなければ、ソーシャル・ネットワークを語る事は出来ないのです。

Mediumで公開されたコンテンツはインターネット上の一般的なコンテンツよりも平均して38%近く反応が良いです。

でも、ネットワークは現実にはどのように作用しているのでしょう。ここで少し、あるストーリーがバイラル化するライフサイクルを見てみましょう。

第1ラウンド: 「公開」する

周りに自分のストーリーを読んでもらうための最初のステップは、まずプラットフォームにストーリーを公開することから始まります。その瞬間、あなたのストーリーはホーム・フィードで人の目に触れることになります。

1人1人のユーザーのホーム・フィードは各人に合わせてカスタマイズされています。興味がありそうなコンテンツを表示させるアルゴリズムがそれを可能にしているのです。それは例えば、

  • ユーザーはストーリーの著者をフォローする。
  • ユーザーはそのストーリーを含むパブリケーションをフォローする。
  • ユーザーはストーリーのタグをフォローする。

といったものです。

公開してすぐが最も人の目を引きやすいタイミングであるため、そこで出来るだけ多くのユーザーにリーチすることがポイントです。ちなみにストーリーが公開されることでリーチ出来る読者としては次の3タイプが次に考えられます。

1. ストーリーの著者目当ての読者

2. パブリケーション目当ての読者

3. タグからそのストーリーを見つけた読者(1つのストーリーに最大5つのタグを付けられます。そのため、タグからは5種類の読者にリーチ出来ることになります。)

以前の投稿で説明しましたが、パブリケーションがMediumのプラットフォーム上で読者を増やすのに役立つ理由はここにあるのです。

パブリケーションは2種類のタイプの読者に伝わります。ユーザーのホーム・フィードには著者によるものとパブリケーションによるものの2つのコンテンツが表示されます。そのため、例えばある著者がストーリーを公開して、それをパブリケーションに入れれば、それぞれのフォロワーに伝える事が出来るわけです。

ですが覚えておいて下さい。2種類の読者に伝えるには、著者のフォロワーとパブリケーションのフォロワーが全く同じであっては意味がありません。ですから、ブランドのパブリケーションのフォロワーを増やすために、そのパブリケーションをTwitterアカウントと紐付けた時に最大の効果が出ます。

また、ブランドのパブリケーションに「個人」が投稿することで、フォロワーの数を増やすだけではなく、クオリティーを高める事も出来ます。個人の名で公開されたストーリーは信頼を得やすく、ブランドのパブリケーション名義で公開するよりも遥かに多くの人に読まれます。

あなたの会社の経営陣やリーダーでTwitterやFacebookといったソーシャルメディアを利用している方がいらっしゃるなら、そういう声は是非ともパブリケーションに入れたいところです。もしまだ利用されていないならアカウントを作ってもらい、それぞれの名義で公開してもらいましょう。

各ブランドは自分たちのパブリケーションでコンテンツを公開してくれるライターやインフルエンサーのスポンサーになる事も出来ます。これは新しいフォロワーを見つけ、同時に今までのフォロワーにも声を届ける最良の方法です。

最後のアドバイスになりますが、タグを付けるのを忘れないで下さい。出来るだけ多く(1記事に5つまで)、幅広く読者が関心を持つようなタグを付けてみましょう。「公開する」をクリックすると、次にタグをタイピングすることになりますが、入力中にタグ候補が複数表示され、そこに同じタグが付けられた記事数が表示されます。この数字が大きいものを選びましょう。

第2ラウンド: アド・インフィネイタム(ad infinitum 無限に):ソーシャルを目指す

「ネットワーク効果」はMediumユーザーがコンテンツを介してやり取りし始めることで効果を発揮します。レコメンドやレスポンス、ハイライトをしてくれたユーザーのフォロワーにもそのストーリーの存在が伝わるのです。TwitterやFacebookといった他のソーシャルメディアに似て、コンテンツを公開した後の様々な拡散の仕方があった方がより多くの人々に拡がる可能性が開けるのです。

そのため自社のソーシャルチームに対応をしっかりと担当させ、出来るだけ多くのユーザーがMediumのプラットフォームで関わり合いを持つように仕掛けるべきです。あなたのブランドの価値や良い点をシェアしてくれるユーザーを見つけ、彼らと関わり合いを持つ事が大切です。フォローし、彼らのストーリーをレコメンドし、対話を始めてみましょう。Mediumのネットワークでこのようなやり取りをすることでコンテンツを基点とする様々な関係が生まれていきます。この点についてもっと知りたい方は、コミュニティー・チームのリーダーである

記事をご覧下さい。

ボーナスラウンド: 電子メールとキュレーション

Mediumでストーリーを流通させる他の2つの方法。

デイリー・ダイジェスト・メール

これはトップ・ストーリーをまとめたメールをアルゴリズムで生成するものです。フォローしている人やタグをもとにパーソナライズされています。ひょっとしたらフォローしているタグの付いたコンテンツやフォローしたりやり取りをしたライターのコンテンツも含まれるかもしれません。様々なコンテンツの中から、レコメンドやレスポンスが最も多いものが選ばれています。

キュレート・コンテンツ

日々ユーザーに向き合うMediumのエディトリアル・チームによってキュレートされたコンテンツです。medium.comのフィードの右側やホームページのトップのタブから飛ぶページに表示されます。エディトリアル・チームのセレクションは、チームの名前が示す通り、完全に編集者任せです。ユーザーはそこで選ばれるストーリーのノミネートは出来ますが、だからと言ってそれが必ず選ばれるわけではありません。

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