私はこうやってGoogleに入りました

Reiko 編


きっかけ

私はグーグルに入るまで、情報系のしがない研究者としてポスドク的な仕事をあちこちでやってました。それで研究者データベースに名前が載っていて、女性なこともあり、グーグルのリクルーターさんが面接のお誘いのメールをくれたのがきっかけです。ちょうど、研究というより企業の開発寄りの仕事もやってみたいと思っていたタイミングだったので、グーグルという選択肢があるのか!行けたらスゴイ、面白そう、と思いました。


プログラミングスキルは?

プログラミングは仕事用のコードを自己流で書きちらかしてるだけだったのでコーティングには全く自信がなく、そのリクルーターさんからいくつか資料が送られてきたので、参考にして勉強しました。Cracking the Coding Interview、プログラミングコンテストチャレンジブック、あといくつかアルゴリズムの本(思い出したら書きます)などをやりました。

リクルーターさんのお勧めで TopCoder も初めて登録しました。超高度な問題は多分いらないかと思い、割と簡単めな問題を解いてました。

それまで専門分野のことはやっててもコーティングとかデータ構造とかあまり真面目にやってなかったので学べることが新鮮で、本や TopCoder の問題をといてみるのもパズルみたいで面白く、勉強するのは楽しかったです。お陰でこの頃自分の研究用コードも書き方が変わってだいぶ効率的になったのを覚えています。

勉強は事情で面接を少し伸ばしてもらっていたのでその期間に土日や夜を利用して集中してやっていました。もともとコーディングが達者なタイプではない自覚があったので、けっこう真面目に準備した方だと思います。


英語は?

英語は当時 TOEIC 840点くらい。国際会議で発表はできるけど質疑応答はいつも波乱万丈の挙句沈没、くらいの英会話力で、自信はなかったけど特に対策はしませんでした。面接は易しい英語で話してくれたり、ホワイトボード使えたりするのでなんとかなりました。ちなみに入ってからは、みんな高速で議論するのになかなかついていけず、やはり英語勉強しないと追いつかない感じでした。

今もぼちぼち英語レッスンを続けていますし、場数によって入社直後よりはだいぶ上達した…多分…と思います。全然聞き取れない相手と一対一でどうやってか30分間話し続けられるようになりました。(これは英語の上達じゃない…?)


面接当日

4人のエンジニアとの技術面接がありました。ランチに付き添ってくれるエンジニアの社員さんも含め、5人と会えました。面接は私にはどれも難しく感じるものが多かったです。単純に問題を解くというよりは、与えられた条件や制約の元どうやってプログラムをデザインするか、どんなアイデアやアプローチ、手法がありえるかをディスカッションしながら考えていくような問題が多かったです。そのため正解にたどり着けたという感触はほとんどなく、当日終わった後、「絶対落ちた」と確信しました。面接後、六本木ヒルズで友人と会ったのですが、私があまりに落ち込んでいるのでけっこう良いごはんをおごってもらった覚えがあります。

その後、割と長いこと連絡がなく、やはり落ちたと思って忘れようとしていたのですが、突然連絡が来て「情報が不十分だったので追加の面接に来てください」と言われました。その時の気分としてはチャンスをもらったと言うよりはどちらかというと心が折れそうでしたが、もう一度面接しに行きました。その時の感触はもう覚えていませんが、割とディスカッションが盛り上がったような記憶があります。慣れもあるかもしれません。

最終的にそれからしばらくして、リクルーターさんから「確定」のメールをいただいたときは、相当意外でしたし、かなり嬉しかったです。


気になるお給料は?

お給料について、面接前はとにかくグーグルに受かったら奇跡、といった気分で、まったく気にしていませんでした。研究職が期限付きばかりで辛かったので、安定して3年以上雇ってくれたらいいなあくらいの気持ちでした。もちろん給料交渉など思いつきもしません。それでもオファーレターをもらって見たらそれまでの年収の2倍以上だったのでビックリして、「え、グーグルのエンジニアって高給取り?」とその時やっと気づきました。だいたい年収450から1000弱にアップといったイメージです。さらに入社後、もとの年収のせいかスタートの給料低すぎ、と言われて周りの基準に追いつくべくどんどん上がりました。なので交渉とかしなくても多分大丈夫だし、3年どころかもう6年くらい雇ってもらってるし、グーグルはなかなか太っ腹だと思います。


おわりに

経緯はだいたい以上です。グーグルの、社員をすごく大事にして、お給料たくさん払って、同時にちゃんと会社として成功してみせる、という考え方は一つの文化としてシリコンバレーに広がっているし、モデルとしてもっと広がるといいと思います。グーグル自身、メディアのイメージが先行してて、本当の中の様子がちょっと謎めいていた部分はあるので、この流れをきっかけにさらに興味をもってもらえたらいいですね。