ロボットの進化は、人間らしさへの帰還。
昨日の深夜、人工知能が生み出す未来を語る番組で頭にくいっとひっかかる言葉が出てきた。
仕事 = Identity
たしかに。現在の社会では、自分が生業とすることでお金を稼ぎ、生活できる状態が人々にとっての理想的な状態である。
人々は人生の16年間という膨大な時間を、世界と社会へのキャッチアップに費やし、就職という形で自己発見をしていく。
社会人にとって、仕事こそが自己を表現する最大の肩書きであり、すなわちIdentityである。言い換えると、人間はその人らしさを”仕事”に委ねているのである。
ここで突然ロボットがやってくる。
人間の仕事を奪っていく。処理能力が高く、ミスも少ない。人間の30倍のスピードで意思決定をし、効率的かつ能動的に改善を繰り返す。敵わない。
仕事も個性を奪われた人間はどうなるのか。無職でお金が収入が入らないなど、そういう話ではない。きっとその時にはロボットの生み出した価値の分配制度は何らかの形をもっているだろうから。
人間はどうなるのだろうか。
結論から言えば、人間らしさ。これを取り戻していくのではないかなと思っている。
人間らしさとは曖昧な言葉だが、ここでは生物学的な意味での人間らしさを指している。
歩く、食べる、道具を使う、話す、考える、他人と交わる。
今は、テクノロジーが生まれ、歩かなくても、人と話さなくても、自分で考えなくても、生きてゆける時代となった。
これは、現在ロボットが担うべき仕事に対して、まだ技術が”そこに”到達しておらず、代わりに人間が担当しているからである。少なくともロボットになりきれば、仕事はある。生きていける。
人類はテクノロジーの進化によって、人間らしさの奪還を求めているように思う。
これからの社会、大切になってくるのは、テクノロジーを扱う能力でも、マシンをプログラミングできる能力でもなる、人間らしさ、だ。
Alicia Keys、トトロ、林修、はロボットでも作れない。
こんな”人間らしさ”がこれからの人類の武器となる。
ちなみに、途上国と先進国の差が今後縮まるとしたら、この人間らしさが、キノコブーストになるはずだ。
先進国にいるのに、ロボットと同じポジションを狙う人たちが多すぎる。
一方、途上国は同じ事をしていたら、勝てないのは分かっている。
途上国と先進国、30年後にはきっと肩書きが入れ替わっている。
だから、面白い。