Report | Spoon 『They Want My Soul』

多くの選択肢、異なる価値観、プラスとマイナス、Do or Nothing。道を進めるには諸々の判断が必要となり、自分の選択が道の価値を決めているかのように思ってしまう。しかし、その考えはあまり正しくない。右か左か、誰かが通った道か新しい道か何てことは、さして重要ではない。重要なのは道を歩く、その足取りに他ならない。

USインディーのメインアクトと化したSpoonの最新作は、ここ数年のシーンでも有数の幸福な音楽です。メロディーもリズムも楽器の音色もサウンドプロダクションも、全てが満たされている様に聴こえる。一つ一つのパーツ全てが一級品なわけではない。むしろご愛嬌を感じさせる、勢い一発の無防備っぷりを感じることも多々あります。しかし、そんなことが全く気にならない程に『They Want My Soul』には確信めいた響きがある。Spoonの足取りは完全に自信に溢れ、愛が満ちている。はっきりと。

必要なのは革新的な解決・正解だけではない。少しの変化、少しの希望。色々な便利が現実となった現代では、このアルバムのような小さき実験と馴染みの良さがより魅力的に映る。そして、『They Want My Soul』は皆が証明したくて堪らない真理を証明してくれる。

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Originally published at river2001.com on September 16, 2014.

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