良い通知と悪い通知
徒然なるままにUI #06
こんにちは。今回は前回まで続いた音声UIではなく、スマートフォンの通知の話をしたいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、iOSでは上の図のように、アプリのアイコンごとに通知の数が右上の赤い印と数字で表現されています。AndroidではOreoから、アプリアイコンに通知のマークがつくようになるので、似た感じになりますね。
この通知なんですが、アプリの仕様の話として、良い通知と悪い通知があるよう思います。 それは、
- 良い通知 : ユーザーが知るべき情報があることをお知らせする通知
- 悪い通知 : ユーザーが欲しているものとは別に、メーカーが一方的にユーザーに伝えたい事、操作してほしい事をお知らせする通知
と区分されると考えています。
例えば未読メールやメッセージの件数。これは、読む必要がある未読のメッセージが存在することにユーザーに気づいてもらう。という点で良い通知に分類されそうですね。
一方で、悪い通知なのですが、具体的な例としては、チケットキャンプの通知が悪い例に入ると思います(このアプリ以外にも悪い事例はありますが、代表例として取り上げさせていただきます)

この表示ですが、何か新着情報があるから通知表示されていると思って、アプリを開いてみると、ユーザー設定の1つである自己紹介を書いた方が良いというメッセージが表示されました。なるほど自己紹介書いた方が良いのか、けど面倒だし、まあ良いかと思って、メッセージを閉じたのですが、通知が消えない、、、これ以外の他のメッセージがあるかもと思って探しましたが、どうやらこれ以外はなさそう。

この通知マーク、メッセージを読んだだけや、自己紹介設定画面を開くだけでは消えず、実際に自己紹介を記入して、ようやく消えるのです。サービス自体としては自己紹介を書かなくても使うことができるんですけどね、、、

自己紹介を書いた方が取引が成立しやすいなど、サービスの体験がより良くなるんだとは思うのですが、入力するかどうかはユーザーの自由ではないかな?と私は思います。
そして結果としてなのですが、自己紹介を書きたくないと思う人や、面倒だなと思う人は常に通知が1件ある状態になってしまいます。この状態になると、チケキャンの赤い通知アイコンは特に気にしなくて良いものだとユーザーが学習してしまい、通知への意識が下がってしまいます。そしてアプリが本当に伝えたい通知を表示しようとしても、気づいてもらえないという結果になってしまいます。
このような押し付けな通知があると、このアプリの通知は無視してはいけない通知、こっちのアプリの通知は無視して良い通知とユーザーに意識させることになり、ユーザーの認知負荷を高めることになってしまいます。さらにサービス自体の通知の意味を下げてしまいます。
今回紹介したチケットキャンプの例では、自己紹介を書いてねというメッセージは通知で表示しても良いと思いますが、ユーザーが読み終わったら通知を消す。代わりに月に1回程度の頻度で自己紹介を書いてねというメッセージを通知するとした方が、アプリの通知への信頼度が上がるのではないかと思いました。
それではまた次回お会いしましょう。
