シリコンバレーで働いて永住権を取得するまで <2016-2019年版>

つい最近(2019年6月)米国永住権を取得しました。

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L-1ビザ・永住権について

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  1. I-140 雇用による永住権の申請。主に雇用主および職種が申請資格を満たすことを審査されます。Priority Date(申し込みの順番待ち)がCurrent(順番を待たなくて良い状態)の場合は、本来は次のステップであるI-485も同時に申請できます
  2. I-485 — 滞在資格の更新申請。アメリカ国内に別のビザ資格(私の場合L2)で滞在している場合、それを永住権へ変更します。主に申請者本人がアメリカの国益に叶う人物であることを審査されます。(犯罪歴の調査、健康診断、学歴、出生証明書や結婚証明書など)。通常、労働許可証(EAD)と再入国許可証(AP)も同時申請します。
    私の場合は同時申請を行い、EAD/APが7週間後、I-140許可は6ヶ月、I-485許可(=永住権取得)が10ヶ月後でした。

面接

  • パスポート(コピーを提出してあったが、請願書の提出後に出入国したので、最終入国日の修正のため該当ページをコピー)
  • EAD/APコンボカード
  • 戸籍謄本(上記の通り提示のみ)
  • 現行ビザ(L-1/L-2)のapproval notice 原本(その場でコピー)
  • Tax Transcript (納税記録の写し、提出)
  • 直近の雇用証明、直近3ヶ月の給与明細(提出)

落とし穴

この項では実際にビザや永住権の手続きを始めてからでなければ気づかないような落とし穴(少なくとも私は直前まで知らなかった)の体験に触れます。※頻繁に制度や条件が変わりますのであくまで参考程度にご覧ください。

  • ビザ更新の代わりに滞在期限の延長申請をしてもいいが、その後一時帰国(あるいは第三国へ出国)すると、再入国前に米国大使館で更新されたビザ(ビザシール)を取得する必要がある。
  • 「落とし穴1」との合わせ技で、「ビザの滞在期限が切れるので一時帰国しなければならないが、再入国許可証待ちなので一時帰国すると再入国許可申請が却下されてしまう」という矛盾状態が発生しえます。この場合はビザの更新を諦めて帰国を延期するか、再入国許可は諦めなければならないかも知れません。(滞在期限を超えても後ほどビザの更新をできる場合もあるようです。あるいは申請料が余計にかかりますがビザを更新後、再度申請できるかもしれません。移民関係の申請中に米国外へ出る際は、必ず弁護士に相談することをお奨めします。)
  • 郵送申請の手続きがわかりにくい。
  • 審査の結果結局領事館に呼び出されるリスクがある(その場合さらに余計に時間がかかる)

まとめ

  • 資格・条件や時期によって制度や必要な書類などが変わるので、最新の情報を確認し常に自分の移民弁護士に相談しましょう。
  • ネットの情報を参考にする場合は、必ず日付や前提条件を確認しましょう。またネットの情報はあくまで参考程度に。最終的には弁護士のアドバイスやUSCISの指示に従うこと!
  • 古いパスポートは捨てないこと。ビザや永住権の申請に必要です。
  • 米国に入国したらすぐオンラインでI-94(滞在期限)を確認すること!
  • パスポートの更新は、更新可能な時期(期限一年前)になったら即申請!
  • 職歴、(日本及び海外での)転居歴、米国への渡航歴は日付単位で記録しておくこと。
  • 前の職場の同僚・上司とは仲良く。(紹介状を書いて貰う必要がある。)
  • 移民弁護士は何十件も案件を並行で抱えてます。忘れられてることもあるので、こまめにステータスを確認しましょう。

時系列

  • [2012年09月] 米資本外資系の日本支社へ入社(転職)
  • [2015年08月] 上司にPalo Alto本社で空きポストがあるが興味がないかと打診される。
  • [2015年11月初旬] L-1Bビザ書類作成開始
  • [2015年12月] L-1Bビザ取得
  • [2015年02月] Palo Alto本社で勤務開始 (日本支社は1/31付で退職)
  • [2016年11月頭] 社長に永住権スポンサー依頼申請書提出 & 承認
  • [2016年11月末] 移民弁護士事務所のケース(案件)を開始
  • [2016年12月] Fact Gathering (資料集め)開始。弁護士事務所の用意したWebシステムにひたすら入力します。この段階では主に上司が大変な思いをします。
  • [2017年01月] PERMのためのJob Description(職務記述書)の草稿完成。学歴や必要となる専門知識の整合性が間違いないように注意深く作成するのでとても大変です。(主に上司と弁護士が大変)
  • [2017年03月] Job Description完成&上司の署名
  • [2017年05月] Prevailing Wage Determination Request 提出
  • [2017年12末] PERMに必要な求人プロセスを完了し、申請書の提出準備開始
  • [2018年01月末] EB-2 PERM Labor Certification application 提出
  • [2018年05月末] PERM承認(監査はおこなわれなかった)。”Priority Date” (優先日)として 2018年1月が付与された。Priority Dateとは順番待ちの番号札の番号のようなものです。
  • [2018年08月中旬] G28, I-140 (Immigrant Petition), I-485 (Adjustment of Status), I-765 (“EAD” work authorization) and I-131 (“Advance Parole” travel authorization) を印刷・署名して弁護士事務所へ送付
  • [2018年08月末] I-140, I-485, I-765, I-131 をUSCISへ提出
  • [2018年10月中旬] EAD/AP の承認, 約一週間後にカード到着
  • [2018年10月中旬] Biometrics Appointment (地元の移民局で指紋採取と写真撮影)
  • [2019年03月] I-140 Approval Notice 到着
  • [2019年05月頭] Transfer notice 到着 (発行日付は到着の二週間前)
  • [2019年05月頭] I-693 courtesy notice — 健康診断結果が未提出であることの通知。
  • [2019年05月下旬] Interview Notice (到着一週間前の発行)
  • [2019年06月頭] 近所の医院でI-693用の健康診断受診。親は血液検査・尿検査・予防接種。子供は血液検査のみ。3日後に書類受け取り。結核はツベルクリンもX線もなく血液だけだったようです。
  • [2019年中旬] Santa Clara のUSCISオフィスで面接
  • [面接の翌日] “Case Status Online” にて “New Card Is Being Produced”
  • [面接の4日後] I-485(Adjustment of Status) のApproval Noticeが到着
  • [面接の5日後] USCIS “Case Status Online” にて “Card Was Mailed To Me”。ちなみに職場で「家に届いた!」と思って慌てて帰ったのに郵便ポストに何も入ってなくて一分間ほどすごく焦りましたが、よく確認したら弁護士事務所の方へ届いていました。
  • [面接の20日後] 弁護士事務所での確認作業等を終え、ようやくグリーンカード受領。

最後に

この投稿を含め、ネットには色々な情報が溢れてます。しかし、しつこく繰り返しますが、アメリカの移民関係の決まりは刻々と変わりますので、数年後、数カ月後、あるいはたった数週間後でも違う場合があるかもしれません。弁護士、領事館、移民局が送ってくる書類はしっかり読んで、疑問点があれば弁護士にしつこく、しつこく、しつこく確認しましょう。

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