エストニアのスタートアップイベントLatitude59に参加してきました

2017/5/25-5/28、エストニアに滞在していました。今回は福岡市さんがLatitude59に出展されるということで、自分もこの機会に相乗りさせて頂きました。前回のエストニア出張より学べることは多かった。一度行くだけだとなかなか理解できないものだなと。まだ特に予定はないけど、エストニアにはなんだか今後何度も行くことになるような気がしています。

今回のエストニア渡航の目的は、Latitude59というスタートアップイベントに参加すること、ひいては、エストニアの小国としての発展の仕方を学ぶことにありました。福岡市の創業特区としてのエコシステムも、個人的にはまだまだ未成熟で、さらなる発展の必要があると思っていて、その参考にしたいと思ったのが一番の動機です。

エストニアの人口は130万人。孫泰蔵さんの投稿( http://bit.ly/2rRprtt )にも掲載されている通りですが、日本の100倍小さな小国としての戦略がもの凄い。人口が800万人のイスラエルとはまた違った発展の仕方です。福岡市も人口は約150万人だし、同じようなモデルで特区として発展できるのではと模索していきたい。

大統領が登壇するテックカンファレンス

Latitude59ではエストニア大統領も登壇していました。単独スピーチの後には、Mistletoeの孫泰蔵さんと、先日Mistletoeから200万ユーロ(約2.4億円)ほどの出資を受けたFunderbeam CEO Kaidiさんなどとパネルディスカッション。その後は、MistletoeからPlanetwayへの投資戦略発表もありました。一国の大統領が、自国のテックカンファレンスの登壇すること自体、この国がどれだけITに力の入れようとしているかを物語っています。また、福岡市のブースに、多くの参加者たちが集まっていました。

福岡市のブースも盛り上がっていました。かなり大人気。

Skypeマフィアの存在

エストニア発展の一因には、この国から生まれたSkypeがあります。Skype正式版ローンチから2年経たずで、2005年頃、eBayに2.6億ドルで売却(その後、eBayはマイクロソフトに8.5億ドルで売却)。これが発端となって、エストニアのスタートアップには、Skypeマフィアと言われるSkype出身の起業家が多い。こちらにまとめられていますが、Skypeマフィアは、Transferwise、STARSHIP、Taxify、Pipedrive、Mixmax等など。

インキュベーション施設の支援

視察させて頂いたTechnopolというインキュベーション施設では、シードアクセラレーションプログラムなどもあり、卒業生を何人も輩出してきたそうです。イベントスペースもあり、スタートアップイベントが多数行われています。Technopolの方に聞いたところ、Skype創業者のNiklas Zennström氏やエンジェルたちも、わりと頻度高く訪問してくれて、スタートアップの支援をしているそうで、Skypeがスタートアップのロールモデルとしてうまく機能しています。

電子政府の可能性

エストニアでは生まれたときに国民全員に国民IDが付与されます。国民番号制度が進むと、政府から国民が監視されるのではないか、と日本人は恐れるけど、エストニアではそんな心配をしている人も少なく、逆に政府の監視ができるようになります。

政府の情報公開も進んでおり、政治家の経費なども何に使ったのかについて説明責任があるため、日本の政治家でよく問題になる経費使いすぎ問題は起きにくい。医療の電子化も進んでいて、電子カルテ・電子処方箋も。監視を怖がるよりも、透明化が進むことでメリットがあることを国民みんなが理解してます。

テストマーケティングに最適な風土

人口が小さいことでヨーロッパ進出前のテストマーケティングになります。しかも、電子国家であるため、国民のITリテラシーが高いので、スタートアップにとっては、テストマーケティングに最適な場所といえます。また、研究開発のために拠点をおく大企業もあります。

おまけ|諸々スタートアップ

以前の記事では、FunderbeamやTranseferWiseなど紹介しました。また、今回も面白そうなサービスをピックアップしてみました。

  1. STARSHIP
    物流系スタートアップ。宅配ロボットで、自宅まで配送してくれます。物流事業を拡大してるAmazonが買収狙ってそう。カメラ搭載で、AIで画像解析しながら、自動で配達できる。
  2. Pipedrive
    チームの営業進捗状況を共有・管理できるSaaSサービス。B2Bサービスを展開している企業向けのサービス。trelloっぽいUIで使いやすそう。
  3. Taxify
    Uberライクな配車サービス。タリン市内では普通にUberも使えました。北欧を中心に展開しているみたい。

ついでに、昨年末から色々とお世話になっていた、Funderbeamのオフィスにも訪問してきました。

昨年のSLUSH Helsinkiで出会ったJaanus。彼のおかげでF Venturesもとある一歩を前進できました。Thanks!!
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