TEDxは"フル・フラット"であるべき.

Ryo Okube
Ryo Okube
Jul 30, 2017 · 6 min read

TEDxYouth@Kobe 2016の代表を経て、TEDxUTokyo 2017の代表を務め自身が代表を務めるTEDxがまた1つ幕を閉じた。

規模感も何もかもTEDxYouth@Kobeのそれとは異なり、非常に興奮した1日になった。

ここまで半年間準備をしてきてくれたメンバー、当日に活躍してくれた当日ボランティア総勢140名に感謝の意を述べたい。本当にありがとう。

TEDxUTokyo 2017 see・saw

しかし、やはりイベントとは、終われば感動と達成感と同時に、虚無感と違和感が生まれてくるものだと思う。

今回、TEDxUTokyoを終えて、これまでに数多くのTEDxに参加し感じた違和感は

「フル・フラットになっているのだろうか?」

ということだ。

TEDxは"イベント"と表現する人もいるが、基本的には"コミュニティ"という表現が最も適しているように思う。

なぜ、この"コミュニティ"という表現が適しているかというと、TEDxに関わっている人はスピーカーも、パートナー企業も、参加者も、スタッフも立場に差はないからだ。

そこについては、過去に「スタッフはホストで参加者はゲストなのか」というブログを書いているのでそちらを参照してもらいたい。

「フル・フラットとは?」

今回、TEDxUTokyoにて参加者の方から頂いたアンケートやメンバーとの話の中でこの「フル・フラット」が脅かされていると感じた。

先に、言っておくがそれは参加者の方やメンバーが悪いのではない。

「イベント」という性質がある以上、そのように感じることは至極まっとうであり、そこをしっかりとメンバーに浸透させることができなかった、参加者の方に説明できなかった代表である僕の責任である。

TEDxが他のイベントと大きく異なるのは、この性質のおかげであると言っても過言ではないと僕は思っている。

「フル・フラット」とは、立場、年齢、所属、地位、権力など実社会で壁となり得るすべての要素が消失した状態だ。そこに残っているのは「尊厳」のみである。

アンケートでは

「年齢制限を設けて子供を入れるべきではない」

「スピーカーにはお付き人をつけるべきだ」

「最後の集合写真は学生ノリに付き合わされた感がした」

といったご意見を頂戴した。

これらは、イベントである以上おっしゃる通り。TEDxでなければ...

子供を排除する理由などTEDxにはない

まず、「年齢制限」だが、確かに子供は長時間大人しく静かにトークを聞くことは難しいだろう。その結果、動き回ったり、声を出してしまったりする。

しかし、なぜ子供を入れてはいけないのだろうか・・・

僕たちは社会人と学生の垣根を常に意識している。若者と大人の垣根を常に意識している。そこでは、なるべく年齢という概念を排除し、対等に意見が言い合える環境を構築しようと試みる。

それなのに、なぜ「年齢制限」を設けるんだろうか?

TEDxは多様性のあるコミュニティだ。

国籍、年齢、ジェンダーそんなものは関係ない。

それは、もちろん大人しくできない子供でもだ。

彼ら彼女らがトークの内容を理解できていなくても、TEDxの雰囲気を感じてくれて5年後、10年後の人生に無意識でも良い影響を与えらればいいと思っている。そして、それはとても価値のあることだ。

このコミュニティにおいて、彼ら彼女らを排除する理由は本当にない。

ただ、ご意見を頂戴した方々含めみなさまに代表としてお詫びすることとして、お子様用の座席を設けるべきであったと反省している。

TEDxはコミュニティであるが、同時にイベント的要素も含まれている。それゆえ、子供の声でトークが聞こえなくなってしまっていけない。

子供用の座席を用意し、子供たちがトークに飽きたらいつでも外に出れるように配慮すべきだった。

スピーカーにお付き人はいらない

まず、今回お忙しい中ご登壇頂き、10組のスピーカーの方々、4名の司会の方々には心からお礼を申し上げたい。

そして、TEDxは「フル・フラット」であるべきだと述べた。

お付き人は、客観的に権力や地位を表象する。

これではフル・フラットは全く達成できない。

ただでさえ、参加者やスタッフにとっては分野の最前線で走っているスピーカーの方々は社会的に評価され神々しい存在だ。尊敬の対象だ。

しかし、TEDxにおいては、そのような方々とも対等に意見が言え、議論ができる。それでこそ、初めてTEDxがTEDxであることができると思っている。

しかし、誤解のないように言及しておくが、素晴らしいスピーカーの方々を軽視しているのではない。僕はスピーカーの方々にも普段出会えない人たちと交流して、自身のトークを聞いて他の人がどのように思っているか生の声を聞いてほしい。

そこはもしかすると新たな刺激的な人やアイデアとの出会いがあるかもしれない。

知的好奇心を満たすこのコミュニティを、イベントを楽しんでもらいたい。

ただ、参加者やスピーカーが交流する障壁にスタッフがなるなんてことはありえない。

スタッフも皆さんと同じなんです

参加者の方々は決して安くないお金を払って参加されている。

我々にそこまでの期待を持っていただき本当に感謝の表しようがない。

しかし、我々に期待を持ってこられている方々だからこそ、理解してほしい。

スタッフも皆さんと同じなんです。

この大規模なコミュニティ、イベントを作り上げるには膨大な時間と労力がかかっていまる。

そして、すべて無償で行われている。むしろ、交通費などでマイナスである。

僕たちはそこまでして、みなさんに、社会に価値のあるアイデアを届けたい。

参加者の皆さんがいなければTEDxは成り立たない。

スピーカーの皆さんがいなければTEDxは成り立たない。

パートナー企業の皆さんがいないとTEDxは成り立たない。

そして、スタッフがいなければ、皆さんがここで出会うこともない。

僕たちはそれぞれ異なる役割があってこのコミュニティを作り上げています。

誰が欠けても成り立たない。

スタッフは当日、それぞれの持ち場で走り回っています。

ろくに休憩も取れてないメンバーもいるでしょう。

それでも、皆さんの価値のある1日を創出するために懸命に動いています。

だから、これは代表である私のわがままかもしれません。

お時間は取らせません。

皆さんからの拍手をいただきたい。これまで準備をしてくれたスタッフに。

それだけでいいのです。

我々はホストであり、同時にゲストなのです。

さいごに

最後に、もう一度。

僕は、TEDxはフル・フラットなコミュニティだと思っています。

尊厳を持ち、少なくともその日だけは是非フラットにつながってほしい。

以上

    Ryo Okube

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    Ryo Okube

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