世界にマーケットを広げる北海道天塩町に行ってきました

ライドシェアの導入やランサーズとの連携で話題の北海道天塩郡天塩町に行ってきました。副町長の講演を伺ってからずっと気になっていた町です。

世界に目を向ける天塩町

人口約3200人、北海道のほぼ最北に位置する天塩町。稚内から電車に乗って、途中でバスに乗り換えて合計2時間弱です。

天塩町役場

まずは、縁あって地元の中学生向けの座談会をしてきました。中学生は思った以上に学業や進路についてのプランがあって、「長期休みはどう過ごしているか」など具体的な質問をいただき、刺激を受けました。学校の方に記事にもしていただきました。

帰り際、町役場の方に改めて地方創生関連の政策についてお話を伺いました。地方創生人材支援制度で副町長がいらっしゃってから、

  • しじみや乳製品などの特産品をブランド化して、首都圏や海外のマーケットに焦点を当て、成功し始めている
  • 眠れる食資源(=昔から伝わる伝統的な製法で作ったものや、販路に乗っていなかった価値あるもの)を自己消費で終わらせるのではなく、しっかりと製品にして販売していく
  • マーケットを広げることで、町内に雇用を生み出していく
  • ランサーズとも連携して雇用をつくり、特に子育て中のママが時間を有効利用して社会参加できるように支援していく(社会とつながる感覚、生き甲斐を持ってほしい)
  • 雇用を生み出し、移住者をも増やしていきたい
  • 全国を旅しながら働くクラウドワーカーも移住者のターゲットのひとつになっている

といった方向性で政策を実行しているそうです。首都圏だけでなく海外にまで目を向けて、より広いマーケットを取りに行くことや、クラウドソーシングを使って雇用を生み出し移住者を狙っていることが勉強になりました。

最近では、小中学校へのペッパーの導入や電子図書館の導入もニュースになっています。4月からは地域おこし協力隊を受け入れ、その勢いを更に加速させていくそうです。

町役場が実施しているクラウドソーシング説明会のチラシ。地元の人が始めやすい環境を整えているそう

天塩町とライドシェア

天塩町と言えば、ライドシェアの導入でも話題になりました。町役場にも説明会のチラシが貼ってあります。

ライドシェアはこれから登録会が始まるそう

せっかくなので、帰りのタクシーで運転手さんに「ライドシェア始まったら困りませんか?」と聞いてみました。すると予想に反して、こんな答えが返ってきました。

いや、全然反対じゃないよ。お客さんが違うから。ライドシェアは天塩から稚内までをつないでるけど、稚内までタクシーで行くと2万円くらいかかるし、そんなお客さん月に1度くらいしかいないよ。自分たちはちょっとした買い物とか飲んだ後の時間外の運転とかあるからね。

町民に恩恵が大きく、かつ事業者に影響の少ない範囲から政策をスタートしている点もまた勉強になりました。

まちあるきも楽しい

町を歩くこと自体も楽しかったです。中心部にレンガ調の建物が多く、ごてごてした看板もなくて、かわいい町並みでした。

旧町役場の建物を使った天塩川歴史資料館。昭和26年に地元の方が設計した建物です。すごい。

天塩川歴史資料館

偶然入った喫茶店あげいんも本当に良かったです。人口3200人の町とは思えないほど、レトロでおしゃれ。おばさんが優しくて、ご飯とかコーヒーとかいろいろ出してくれました。戦後に樺太から引き上げて、船から見た留萌の夜景の美しさが忘れられず、この地域に移り住んできた、なんてお話も伺いました。「戦争のことは70年経ったいまでも毎日思い出す」とも。

当時はここに駅があって、人が多く訪れたそう

海鮮も感動する美味しさでした。七福寿司にて。

たいとたこが美味しかった

行くだけで楽しかった天塩町。これから天塩町がどう変化していくのか、また勉強しに行きたいです。