スーパー指導者ワークショップ作り始めます

スーパー指導者の「ものの見方」を手に入れる

4日前に、宮城の塩竈で面白い練習をしている小幡さんからいきなり電話がかかってきました。


「11月に東京で開催するまちクラブフォーラムで2時間から3時間を使って、君の伝えたいことを話して欲しい!」


あまりにも嬉しい内容すぎて、初めて買った宝くじが当たった気分でした(イエイ)

まちクラブフォーラムとは、サッカーを始めとするまちクラブの経営者、指導者が定期的に開催する勉強会です。

先月、塩竈の小幡さんに会いに行ってた時にダメもとで、

「話を聞いてもらえる場所が欲しいんですよ〜、まちクラブフォーラムの中で時間くださいよ〜」

と駄々をこねていたのが、現実になってしまった!しかも3時間も!

あまりの嬉しさに、電話を切ってから、3秒後には内容を考え始めました。

  • 与えられた2〜3時間、どんなことをすれば価値があるだろう、、
  • どんな事を伝えたらいいだろう?
  • 参加される方は、僕よりも指導の現場でたくさんの経験を積んできた方達だ
  • だったら、僕が何かを伝えるよりも、もっといい方法はないだろうか?

と色々試行錯誤した結果、

何かを説明する講義ではなく、集まった指導者の方々が意見を交換できるようなワークショップをするのはどうだろうと思いました。

指導者の方々が持っているそれぞれの「ものの見方」をワークの力で引き出して、議論し、お互いに磨いていけるような、そんな時間になれば面白いのではないかと思っています。

toieeLabという研究機関で「教えられる」のではなく、「自ら学ぶ型」のワークショップを設計しています。

ワークショップで話し合う内容は、「効果的な練習」をたくさん出すよううなものではなく、スーパー指導者が持つ「ものの見方」を学べるものにこだわりたいと思っています。

なぜ、「ものの見方」にこだわりたいかを、僕の体験を元にちょっと書いて見ようと思います。

すぐに練習内容をパクリたくなる

先日、facebookで僕が小幡さんについて書いた記事を読んでいただいた方に「小学6年生の息子にサッカーの指導をして欲しい」と依頼をしていただきました。

僕は子供が好きなので、特に不安もなく二つ返事で引き受ける事にしました。

久しぶりに子供と一緒にサッカーをする機会だったのでワクワクした気持ちで当日を迎えたのですが、

気持ちばかり先走り、具体的にどんな練習をするかを全く考えていませんでした。

いざ練習を始める2時間前になって、具体的に決まっていないことが怖くなって思わず小幡さんに電話しました。


「(個別練習をすることを説明した後に、)小幡さん、どんな練習がいいですかね?やっぱり靴飛ばしですかね?」

「靴飛ばしは、広い場所が必要な練習だけど可能なのかな?」

「うーん、難しいですね。何か小学校高学年の子供にはどんな練習をしているのですか?」

「ワンバウンドリフティングやな。ボールに遊ばれないために、常に中心をとらえる必要がある。だからワンバウンドリフティングはすごくいいぞ」

「なるほど、それはやってみます、他にはどんな練習が最適ですかね、、」

「、、、そんなことより中村くんはその子がどんな子供か知っているのか?」

「(ドキッ)、、、いえ、一度も会ったことないので知らないです」

「だったら、中村くんが今日できることはその子のことをよく観察することしかできないよ」「その子はどんなプレーが得意で、どんなプレーが苦手か。」「それを判断して、その子にふさわしい課題を与えないとダメだよ」


実は、この記事を書く前に宮城県に遊びに行っていた時、耳にタコができるくらい、「子供の目を見る方が大事だぞ!」と言われていたのですが、

いざ、自分が練習をするとなると、練習内容がイメージできていないことへの不安がすごくて効果的な練習に飛びついていました。

スーパー指導者の「ものの見方」を学ぶ

でも、それではいつまでたっても効果的な練習をパクリまくるだけの2流指導者のままです。

本当に子供の成長をサポートしたいと思ったら、子供達の状態をしっかり見る努力をしなくてはいけないと思います。

小幡さん初め、僕の思うスーパー指導者の人たちは「ものの見方」が人と違います。

  • プロのサッカー選手のプレーを見て、なにが大事かを盗み
  • 目の前の子供たちの状態、レベル、本当の課題を見出し
  • 自由自在に練習メニューを作ったり、声かけをすることができる

素晴らしい指導者が、よくサッカーを見たり子供たちと話をしているのは「よく見ること」が心底大事だと思っているからだと思います。

(図1)

ものの見方がわかる指導者は、練習をやってみて選手の反応をみて、練習を改善したり声かけを工夫できる

(図2)

ものの見方がわからないは、練習をやってみた選手の反応が見れないため、練習内容や声かけを改善できない。結果、練習内容のせいにしたり選手、選手のセンスのせいにするしかない。

ものの見方(子供の見方、サッカーの見方)を知らなければすごいチームがやっている練習を真似するしかありません。

それが効果を発揮することもあるだろうけど、それでは一部のもともと学習能力の高い子供たちだけの成長しか生み出すことはできません。

そこでワークショップでは以下のようなワークを通じて 、それぞれの指導者が、「どう見ているか?」を表面化し、ブラッシュアップできるような内容にしとうと考えています。

①どこに注目しているかワーク

同じ試合のビデオを見て、「今、どこに注目しているのか?」について発表し合うワーク。これによって、同じ試合を見たときに見ている視点の違いをはっきりさせることができる。

② 練習メニューを作ってみようワーク

なにか課題を感じている選手をピックアップし、効果的な練習方法を作って見るワーク。同じ課題を解決するための「声かけ」や「練習メニュー」を参加者それぞれで考え、発表しあうことで様々なものの見方を発見することができる

③ 改善ワーク

実際に組み立てた練習をみんなでやって見て、改善アイデアを出すワーク。選手の成長に合わせて、練習内容を変更、改善していく姿勢自体を


もうちょっと未来の話

このワークショップが完成すれば、無料で受講してもらえるようにしたいと思っています。

ワークショップを動画で撮影して無料で公開するなり、全国各地でワークショップを開催する仕組みを作ろうと思っています。

本当に情熱のある指導者が目の前の子供たちに適切に向き合う方法を学び合うようになれば

多くの育成年代の子供達が、もっと自分がうまくなる可能性に出会えると思います。センスのせいにして、自分の可能性を諦めていくことも減ると思います。

そのためには、指導者がワークショップを受けるハードルが高くてはいけないし、誰しもが受講できるようになっていた方がいいと考えています。

さらには、このワークショップを通じて、指導者同士が今以上に指導に対して議論しあえるコミュニティー的なものになってくれたらすごく嬉しいです。

指導者のあなたへ

このワークショップはぜひ多くの指導者の方に参加してもらいたいと思っています。あなたの意見を聞きたいです。

このワークショップは、「たった一つの正しいものの見方」を教え込むものではありません。そんなものはないと思っています。

スーパー指導者のものの見方という表現を使っているのは、たった一人の誰かのことを指すのではなく、

「もしスーパー指導者がいるとしたら、どうやってものを見るだろう」と常に最善を考えるために付けたタイトルです。

このワークショップが、子供達の成長を支えているあなたの意見を自由に発信し、みんなで議論し、より良いものにしていけるような機会を作りたいと思っています。

ワークショップ設計に協力してくれませんか?

ワークショップを設計する時には、たくさんの指導者の事例が必要です。事例のバリエーションから「共通のやっていること」や「習慣」を集めてぎゅっとする必要があります。

そこで、もしあなたの周りに面白い指導者の方がいれば、ぜひ紹介していただけませんか?

  • 面白い練習の事例
  • 普段やっていること、習慣
  • どんな風にサッカーを見ているのか

を知ることができれば嬉しいです。

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