参加者全員で作るスクラムフェス新潟#scrumniigata

スクラムフェス新潟2023のふりかえり#3

Jumpei Ito
May 30, 2023

スクラムフェス新潟が始まる直前の打ち合わせで、私がオープニングで何を話そうかと迷っているときに川口さんとギャザリングについて話をしました。スクラムフェス新潟2023が終わった今、改めてギャザリングとは何か、イベントはどうだったのか、をふりかえりたいと思います。

オープニングで「目的はギャザリング」であることを説明 Photo by Tommy

改めて「目的はギャザリング」

はやり思うのは、スクラムフェス新潟の目的はギャザリングなのですよね。皆で集まって皆で作り上げて、帰りに「最高なフェスだったー!」と思えるぐらいだと成功だと思います。

実行委員はイベントの運営をしていますが、いつも「イベント参加者にとって最高の体験とは何か?」を議論しています。たまに「実行委員が一番楽しまないとね」と注意を受けるほど真剣に議論しています。ただし、実行委員も人間ですから、イベント内の隅から隅まで全てをコントロールすることは出来ません。たまには落ち度もありますし、不測の事態もあります。そんな時に思うのが実行委員を非難するのではなく、イベントに参加する皆がサポートしあい、みんなで作り上げていけるイベントだと最高だと思います。それがギャザリングの醍醐味なのですよね。

そこでRSGTのオープニングで使っていた資料をそのまま日本語に訳して、スクラムフェス新潟のオープニングに使ったのが、このスクラムフェスマニュフェストです。

スクラムフェス新潟2023のオープニング資料(一部)

失敗からの成功

スクラムフェス新潟2023が始まって早速私の失敗がありました。オープニングが終わってからのプログラム順序ミス。オープニングが終わったら1つセッションをしてキーノートに入る予定が、オープニング後にセッションを飛ばしてキーノートに入ってしまいました。

実はオープニング前に、最近の私のニューギアであるVuzixというスマートグラスで、現地の様子を自分の目線でオンラインに向けてリアルタイム配信しようとしていました。ただ、設定にかなり苦戦していまして(準備が足りていない)、オープニングギリギリで設定ができ、オープニング自体は何とか乗り切ったのですが、その後のプログラム順番を間違ってしまいました。

ただ、その後の皆さんの対応が神がかってました。予定していたセッションスピーカーのスズキさんは「ちょうど資料がまだだったので良かった」と言ってくれたし、キーノートスピーカーの坂上さんも「OK」の一言。Discordでプログラム変更の旨を伝えるとオンラインスタッフがすぐに拾ってくれて、「お知らせ」チャンネルでアナウンスしてくれたし、参加者も「なるほど」と言った反応でした。ありがたし。

2日目のオープニングはもっと余裕をもってお話ししたいと思い、先ずはVuzixを諦めたことと、一人ではなく誰かと一緒に掛け合いをすることによってミスした場合に早く気づけるはず。と思い、一緒にオープニング登壇者を募集したところ、森さん(@viva_tweet_x)とEmiさん(@mienokana)が名乗り出てくれました。3人でオープニングで掛け合いをすることによって、結果的にミスはなかったですし、何より私が楽しかったです。お二人とも、その節はありがとうございました。

2日目のオープニングでは満面の笑み Photo by Tommy

質問者も登壇

私がトラックオーナーとして司会をするうえで、一つ心がけていることがあります。それはセッションが終わった後のQ&Aタイムで質問者に登壇してもらうことです。講演者は講演中は一人で登壇しており、講演が終わってから質問者からの共感と質問をもらえると安心します。何より一人より複数人で同じ空間に登壇していると安心感が違います。オープニング時の私の例と同じですね。

ただ、当然質問はしたいけど登壇はしたくない質問者もいますので、そこは無理に登壇してもらうのではく、相手の反応を見て登壇してもらうようにしています。

キーノートセッション後の質問タイム Photo by じゅんぺー

大人の参観日

昨年のスクラムフェス新潟では大人気セッションの講演者だった、いくお(@dora_e_m)さん。その後のスクラムフェス三河でご一緒させていただいた際に、新潟在住のご両親が喜んでいたとおっしゃっていました。

私は、スクラムフェス新潟2023開催日の1週間前にプログラムを眺めつつ、セッションのイメージをしているときに、その時の会話を思い出しました。直ぐにいくおさんに連絡したところ、二つ返事でOKをいただきました。

当日は実際にご両親に現地に来ていただき、いくおさんの素晴らしい講演を聞いていただきました。

これぞ大人の参観日。色んなギャザリングがあります。

堂々とした立ち振る舞いのいくおさん、さすがです Photo by じゅんぺー

日本語なのか英語なのかわからない世界

もともとAgile Testing Daysみたいなカンファレンスにしたいという私の想いもあり、ダニエルに2年連続でベルギーから来ていただき、イベントの立ち上げに貢献してくれました。ただ、もちろんダニエルだけでなく、英語を得意とする参加者も多いことに気が付きました。

実際、ダニエルは英語が得意でない参加者にも分け隔てなく会話しに行きます。たまに英語が得意な参加者を見つけると、うれしくてずーっと話してますし、実際話が面白いので周りにどんどん人が集まってくるように見えました。また、これは個人的な主観かもしれませんが、英語が得意でない人も、違和感がないくらい笑いが起きていたので、みんなでワイワイしている感じがありました。

おやつ神社

イベントでは日本全国から参加者が集まります。そしてありがたいことに参加者はそれぞれお土産を持ってきてくれます。

当日スタッフの菩薩におやつ神社の提案をしたところ、絵を描いていただきました。お陰様で参加者からのお土産はおやつ神社に奉納され、コミュニケーション活性化の「場」になりました。菩薩ありがとう!

お土産が奉納されるおやつ神社 Photo by じゅんぺー

酒と肴

Agile Testing Daysに行くといつも思うのが、おいしいドイツ料理とビール。スクラムフェス新潟でも負けてはいられないと、昨年よりしまやさんと都屋さんに現地に来ていただき、新潟のおいしい郷土料理と地酒を振舞っていただいております。

おいしい酒と肴はみんなをHappyにしてくれますね。また現地に来て振舞う方も直接参加者との会話が出来てうれしいとのことでした。ここでもギャザリングしていますね。しまやさんと都屋さんありがとうございました。

スプリント乾杯

さて、またまた私のお気に入りのいくおさんの話でこのブログ記事を締めましょう。これまた昨年にスクラムフェス三河でいくおさんとご一緒させていただいたときに、いくおさんが昔ホルンの演奏者であったことを聞きました。これはチャンスと、いくおさんに「スクラムフェス新潟で演奏してください!」と頼んだところ、快くOKをいただきました。私のムチャブリを当然のごとく快諾してくれる、いくおさん大好きです!

ネットワーキングパーティで乾杯時にホルンの演奏をお願いし、演奏は一発で終わるかと思いきや、川口さんが入って来て「ビックバン乾杯」と「スプリント乾杯」の話で盛り上がります。

  • ビックバン乾杯・・・全員が盃を持ったうえで一斉に乾杯
  • スプリント乾杯・・・乾杯を何回かに分ける。全員が揃うまでだいたい7スプリントらしい(本当か?)

当然スプリント乾杯をするのですが、乾杯の度にいくおさんのホルン演奏が必要になるので、本人はだいぶ疲れたと思います。ただ、会場の盛り上がり方はハンパなかったです。何スプリントもこなすと皆が慣れてきて、どんどん一体感が上がっていくのを体現した瞬間でした。

いくおさん本当にありがとうございました。

3スプリント目のスプリント乾杯 Photo by Tommy

と言うことで、後半は楽しい思い出話になってしまいましたが、イベントのすべてが実行委員によって作られたわけではなく、参加者全員によってイベントが作られていく。また参加者が「最高なフェスだった!」と言って帰りにTwitterでつぶやいたり、ブログを書いたりしてくれると、また来年も再来年も、ずっと継続してやっていきたいフェスになると思います。

また来年新潟で会いましょう!

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Jumpei Ito

WingArc1st Inc. — Software Quality Assurance Manager