スクラムフェス新潟とAgile Testing Daysと私

Jumpei Ito
Dec 4, 2022

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はじめに

Happy Merry Christmas!!じゅんぺーです。

この記事は、スクラムギャザリング&スクラムフェス Advent Calendar 2022の5日目の記事として書いてます。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

早いもので、もう12月ですね。2022年も残りわずかになりました。

私は2022年の締めくくりにドイツと、ベルギーに行きましたので、その旅行記を絡めつつ、スクラムフェス新潟の話をしたいと思います。

ポツダム広場の小さなクリスマスマーケット

スクラムフェス新潟2022のふりかえり

初めて新潟で開催したスクラムフェス新潟2022。いろいろなことがあり、書きたいことが山ほどありますが、先ずはお礼をさせてください。

感謝&尊敬

会場を提供してくれたNINNO、初めてのイベントであるにも関わらずスポンサードしてくれた企業様、キーノートスピーカーのダニエルや丸山さん、スピーカーの皆さま、そして実行委員として共にスクラムフェス新潟2022の運営を支えてくれた方々。改めて関りを持っていただいた皆様に心より感謝&尊敬いたします。

以下のブログに思いをしたためましたので、よろしければご拝読ください。

課題

また、イベント終了後にはハラスメントポリシーに関してまだまだ課題感があることを知りました。「今後の振る舞い・あり方」について以下のようにまとめています。

他にも実行委員みんなでふりかえりを行い、今後のスクラムフェス新潟に必要なこと、考えなければいけないこと、やらないこと等、話し合いを行いました。

これから

スクラムフェス新潟は単発で終わらせることなく、継続することに意義を感じています。実行委員は完全にボランティアとして活動しており、こういったコミュニティ活動に燃え尽きないように、実行委員が一番楽しめるようなイベント活動を目標としています。

また、スクラムフェス新潟は大いに学べる「場」です。

お互いにリスペクトし合える文化を前提に、透明性・検査・適応を繰り返して継続して、より良いイベントにしていきたいと思っております。

Agile Testing Days2022に行ってきました

スクラムフェス新潟は、私のAgile Testing Daysへの参加経験によって、このカンファレンスを日本に再現したい思いがきっかけで作られました。

この辺の経緯はRSGT2022で発表させていただきました。

Agile Testing Daysには2018年、2019年とリアルで現地参加し、2020年はCOVID-19の影響でオンライン参加、2021年はカンファレンス自体がオンラインでの開催を諦めて、私も渡航困難と判断し不参加でした。今年は、色んな条件をやっとクリアできたので、現地に渡航し、リアル参加を決断しました。Agile Testing Days2022についてちょっとだけ紹介します。

スカウト

今年のAgile Testing Daysは人とのコミュニケーションをより重視したいと思って参加しました。いつもは英語にビビッて、あまり初めての人とは会話しませんでしたが、なぜかスクラムフェス新潟をやり切った経験やダニエルとの友情が深まった経験から、イベント自体を運営目線で見るようになったし、イベントに参加しあう者同士のコミュニケーションを深めたいと思うようになりました。

そんなこんなで、参加者と話していると、たまに日本好きのヨーロッパ人に会うようになります。そして話すうちに、「日本でスクラムフェス新潟というイベントをやっているので、You日本に来たら参加しちゃいなよ。でもって何だったらスピーカーになっちゃいなよ。」みたいな会話になります。スクラムフェス新潟のスピーカーを、スカウト目的で参加者と会話している自分に気が付きます。

キーノートを全部グラレコしたEvelineさん、日本語が少ししゃべれます
"Bullshit Jobs"の本からテストのエッセンスを語ったMaaikeさん、今度日本に旅行に来るそうです

インタビュー

Agile Testing Daysでは受付を済ませてすぐに、運営スタッフに声をかけに行きました。というのも私がAgile Testing DaysのYouTube化された過去のキーノートに日本語字幕を付ける活動をしているうちに、運営スタッフとは仲良くなっていたからです。運営スタッフと近況を話し合い、日本でもスクラムフェス新潟をやっている旨を話したところ、「ちょうどインタビューやってるからYou今の話しちゃいなよ」とインタビューのお誘いをいただきました。

ということで私の拙い英語ですが、インタビューが公開されたら見てあげてください。

あれ?ダニエルは?

Agile Testing Daysの話しているのにダニエルが出てこない…

はい、そうなのです。今年はダニエルは不参加でした。どうしても仕事が忙しいらしく、今年のAgile Testing Days参加は断念したようです。

本人にも伝えましたが、彼がいないといまいち盛り上がりに欠けるのかなと。夜中のギターの音がなかったり、それを囲って盛り上がる人だかりがなかったりと、若干寂しさがありました。

ダニエルという人

Agile Testing Days2022が終わり、翌日からベルギーに移動し、週末をダニエルと過ごしました。ダニエルとは、スクラムフェス新潟の話をたくさんしてきました。

日本でスクラムフェス新潟の立ち上げに貢献できたこと。G.O.O.D Testerの話ができたこと。日本のエキスパートと会話できたことや、いろいろなフィードバックを得られたこと。ダニエルにとってはすべてが新鮮で、かけがえのない思い出になったとのことです。

また、amixedcolorもとい、エイミさんとの会話が印象に残っているようで、来年のスクラムフェス新潟に可能性を感じたようです。

そういった日本での思い出の積み重ねで、また来年のスクラムフェス新潟に参加したい気持ちを語っていただきました。

もちろん私もスクラムフェス新潟2022が終わったときから、「来年もダニエルにキーノートを頼みたい」と思っていたので意見が一致してよかったです。

ただ、ダニエルは言います。「2回目からは自分をスペシャルと思われたくない。ちゃんとプロポーザルのペーパー書くし、公正な評価の元、日本に呼んでほしい」とのことで、本当にこういうところは尊敬できる人なのですよね。

因みに私にとってのベルギー最終日に、ダニエルにブリュッセル空港まで車で送ってもらいましたが、その時の車の中の2時間は今回の旅の中で一番有意義な時間でした。お互いの仕事のプロジェクトの話をし、一番大切なものは何か?プロジェクトの現場において具体的にG.O.O.D Testerとは何を意味するのか?等を議論しました。お互いに納得のいく会話ができ、彼のプロポーザルのタイトルまでが決まった時間でした。

日本人とウルトラマン

「"L"と”R”の発音を正しくしてほしい。なぜなら俺のベストフレンドが、他人から発音によって馬鹿にされたくないから。」

今でもダニエルと会話すると、私の”L”と”R”の発音に対して厳しく指導が入り、英語発音のレクチャーが始まります。ダニエルにとっては、どうしてもこの発音を克服してほしいようです。

話を詳しく聞くと、しっかりとした理由がありました。

ダニエルはもともと北カリフォルニアのベイエリアにある空軍の父親の元で育ったバックグラウンドがあります。当時、日本のウルトラマンは空軍基地の中で流行ったらしく、幼かったダニエルは本気で「日本では宇宙から来た敵をヒーローが倒してくれる」と信じていました。そして日本人に対して多大なるリスペクトがありました。

そんな日本人に対するリスペクト信は普段の生活でも出ていたらしく、当時、学校で日本人の友達が”L”と”R”の発音に対していじめられていた現場を見たらしいです。ダニエルは当然その日本人友達を守ってあげたのです。その後は日本人友達から家に招かれ、豪華な日本食の夕食をごちそうになったとか。

そんな経験から私に対しても”L”と”R”の発音を正しくして、他の英語スピーカーと対話するときに、笑われないようにしてほしいという願いがあるようです。

スクラムフェス新潟2023

新潟ローカルではNINNOにて「NINNO Tech Fest」と言うイベントを定期的に開催しています。実は先日1周年記念を実施し、このコロナ禍の中で1年やり通したということで、関係者内でお祝いをいたしました。

NINNO Tech Festで知り合った仲間とスクラムフェス新潟の実行委員として一緒に活動できたし、またこの活動を知って新たな仲間もできたました。徐々にですが、新潟ローカルでスクラムフェス新潟の知名度が出てきた感があります。いい感じです。

まだまだAgile Testing Daysまでの大規模イベントとは程遠いですが、同じような雰囲気や活気、ダニエルが繰り出すパッションがスクラムフェス新潟にはあります。

来年もより良いフェスを目指し、参加していただいた皆様には「最高のフェスだった!」と思って頂けるような、そんなフェスを目指したいと思います。

スクラムフェス新潟2023は2023/5/19,20を予定しています。是非皆様のご参加をお待ちしております!

スクラムフェス新潟2022 Day0

※Photo by すべて私

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Jumpei Ito

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