JIRAのデータをBigQueryに連携してメンバーの活動を可視化する

sakai
6 min readApr 14, 2020

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はじめに

クラウドネイティブなデータ連携サービスReckoner(レコナー)を使用して、JIRAのデータをBigQueryに転送し、データポータルを使用して可視化します。

タスク管理ツールのデータを可視化することで、リモートワーク・テレワークで働く従業員の状況も手軽に確認することができるようになります。

今回は以下のように各メンバーのチケット作成数やチケットへのコメント数の日毎の変遷を可視化することで、メンバーの活動状況を把握できるようにします。

※弊社で実際に使用しているJIRAのデータのため名前部分を伏せております

ワークフローの概要

可視化に必要なワークフローの概要をご説明します。
以下の手順で作成します。

1. JIRAのSourceを追加
2. 連携先のBigQueryを追加

JIRAのデータは未加工でBIgQueryに連携できるためワークフローもシンプルです。

ワークフロー作成

左側のグローバルメニューからワークフローを選択して
「Create Workflow」を選択します。

JIRAのSouceを追加

SourceからJIRAをドラッグして右側にドロップすると、JIRAの設定画面が開かれるので必要な項目を入力します。

・Display Name: 適切な名前を入力します
・Integration: 事前に設定したJIRAへの接続先設定を選択
・JQL: 取得するデータのフィルタに使用する、JIRAの検索で使用するクエリ言語です。今回は弊社のプロジェクトを一つ指定しています。
・Resource: 取得するデータの種類を選択します。今回はチケットの情報を取得するためIssuesを選択します

設定完了したらSetを選択します。

※Source JIRAではResourceからIssuesの他にAttachments(添付ファイル)、Comments(チケットへのコメント)を選択してそれぞれ取得できます。

今回はチケット数とコメント数の変遷を可視化するので、同じ手順でCommentsを取得するワークフローを別途作成しています。

連携先のBigQueryを追加

SinkからGOOGLE BIGQUERYをドラッグして右側にドロップすると設定画面が開かれるので、必要な項目を入力します。

・Display Name: 適切な名前を入力します
・Integration: 事前に設定したBigQueryへの接続先設定を選択
・Project ID: 使用するGCPのProject IDを入力します
・Dataset: 使用するデータセット名を入力します
・Table: 使用するテーブル名を入力します
・Bucket: データを書き出す際に必要なため、一時的なバケット名を入力
・Mode: appendかoverwriteが選択できます。今回はoverwriteを使用します

設定完了したらSetを選択します。

ワークフローの保存と実行

それぞれのタスクの設定が完了したらワークフローを保存して実行します。

右上のSaveでワークフローの保存。

保存後の画面で右上のRunでワークフロー実行。

左側のCurrent以下のバーから現在のタスクを選択できます。

Logを選択するとログが確認できます。

実行ログが確認できます。エラーがあればこのログから原因を調査したりします。

データの確認

問題なくワークフローの実行が完了していれば、以下のようにBigQueryのテーブルにJIRAのデータが連携されていることが確認できると思います。

可視化

BigQueryにデータが入ってしまえば、後は様々なツールで連携することが可能です。
今回はこのデータを利用してGoogleのデータポータルを使用して可視化します。

冒頭で紹介したものと同じものです。

どのメンバーがチケットを積極的に作成し、コメントしているかどうかがひと目でわかると思います(コメント数グラフを見ると緑色のユーザのコメント数は圧倒的ですね・・)。

データポータルの詳細な操作は割愛しますが、Reckonerを使用することでこのように非常に簡単に可視化に利用できるデータソースを用意することができます。
皆様も是非使ってみてください。

Reckoner(レコナー)について

Reckoner(レコナー)は、スリーシェイクが提供するオンプレミスからクラウドサービスまで、様々なデータを連携させることが可能なクラウドネイティブなデータ連携プラットフォーム(Data Integration Platform as a Service)です。
データ整備に欠かせないETL/ELTやデータパイプラインなどをノンプログラミングで実現し、従来エンジニアが必要とされていた開発・運用コストを大幅に削減できます。
https://www.reckoner.io/

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