コレクションに関する公式の見解が発表

2014年5月末の見解

samekard
ミディアムの使い方あれこれ
4 min readJun 3, 2014

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コレクションに関する公式の見解が発表になりました。と、なんでこんな大げさな言い方になるかというと、最近はコレクションの仕様が少し混乱していて、今度どうなるのかというのが見えない状態だったからです。また、コレクションは”Mediumとはどういうものか”というのを解釈する上で重要なパートを占めています。こういった事情によりMediumが公式で考えを述べるというのが結構大きな出来事となりました。

The Future of Collections (英語です。英語がわからなくても右のコメント欄の大量のコメント数を見るだけでがやがやした雰囲気がわかります。)(追記:2016/5現在コメントを見ることが出来ない)

さっそく見て行きましょう。

今後2つの大きな変更があります。

コレクションには登録された人のみが記事を応募することが出来る

応募する人を許可制にするというのは以前もあったのですが、ここにきて復活するようです。ライター(writer)権限を与えられた人のみが応募出来ます。ひとりが複数のコレクションのライターになることが出来ます。

1つの記事が所属するコレクションは1つのみ

1つの記事は1つのコレクションのみに追加できます。複数のコレクションに追加することは出来ません。つまり、複数の候補がある場合はどのコレクションにするかを選択しないといけないことになります。

その他の点は、現在各コレクションに入っている記事はそのまま残る。各コレクションのライター数はゼロからスタートする。実施される日時に関する記述はなし。
従来通りの点は、応募後に管理者によるチェックが入りパスするとコレクションに追加される、このチェックの仕事の権限を誰かに与えて手伝ってもらうことが出来る。

これらの変更により、管理者は大量の応募の洪水から開放され、選ばれたライターによる記事に集中できるとのこと。

また、変更は個人をフォロー出来るようになったことと関係があると思います。
推測するに、Medium内で記事を探すときやリーディングリストに上げる記事をアルゴリズムが選択するときは、今まではコレクションしか判断の材料が無かったので問題を抱えていたとしても可能性を限定するような変更の決定が出来なかった。人をフォローできるようになったことで、コレクションの重みが少し落ちた。少し身軽になったのでいくつかの問題を解決出来るような変更をしようと判断したのではないかと。その問題というのは「一つの記事を多くのコレクションに応募しまくる」や「人気コレクションに応募が集まりすぎる」などです。

「人気コレクションに応募が集まりすぎる」などの問題は初めからわかっていたことなので、いつかやり方を修正しないといけない日が来ると推測していました。今がその時期なんだろうと思います。

思ったことを2点ほど。
自分の記事をあるコレクションに追加してもらいたいなら、まずそのコレクションのライターにしてもらわないといけない。しかしライターにしてもらうためのシンプルな方法は無く、Twitterのアカウントを見つけてお願いするか、(あまり推奨されないだろうが)その人の記事の中にコメントでお願いするかなどしかない。お願いする機能を付けたらまたそれが人気コレクションでは洪水になるので。どうすればいいのか。諦めるしかないのかもしれない。
コレクションの管理者が自分のコレクションにふさわしい記事を見つけても追加することが困難となる。今までは特に悪意などがなければ記事の作者は追加を容認していたと思うけど、これからはそのコレクションが自分の記事にとって一番ふさわしい(または一番アクセスが稼げる)と判断しなければ追加の判断をしてもらえなくなる。これではキュレーションシステムがうまく機能しなくなる。(キュレーションというのは気に入った記事を自分のコレクションにどんどん追加していくこと)
今後もまだ変更されていくような気がする。

(追記:2014年6月6日)追加の公式の記事が出ました。

What The Hell We Were Thinking (英語です)

アカウントフォローが可能になったことで、TwitterやFacebookでのフォロー関係のつながり上で記事が広まっていくので、コレクションの役割が小さくなったということが書かれています。

(追記:2014年6月16日)執行されました。

(追記)その後、名前がCollectionからPublicationに変更になりました。

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samekard
ミディアムの使い方あれこれ

iOSアプリをいろいろ作りました。英語と中国語を勉強中。