デザインイースト 狩猟/農耕/漁業/海賊/縄張り 160918

17日、18日とデザインイーストに参戦。(※写真は17日、assembleのトークの模様)

私は18日の若手のトークへ登壇。

RADが司会進行、403dajiba+モクチン企画の連くん+ツバメアーキテクツ山道によるプレゼンとトークであった。

3年程前にこの顔ぶれに市川さんや家成さんを加えて、ある書籍の企画で建築家の仕事について「狩猟型」と「農耕型」という整理で議論をしていたことがきっかけだ。

大雑把に言えば、狩猟型(移動):コンペキラー、農耕型(定住):地域密着まちづくりというようなものであったが、あれから3年たってみると、この二分法とは異なる方向へ、各々仕事の仕方をシフトさせていることに気づいた。

403dajibaで言えば、アートという枠組みで県外へ出て仕事をしつつも地域の特異点拠点をつくる仕事をしているし、我々で言えば「ラボ」というシンクタンク的な部門を設けた。モクチン連くんはATACという建築系のベンチャーへの投資支援プラットフォームの構築を目指しはじめた。

「狩猟型」と「農耕型」という“必要”労働ではなく、建築を考えるための時間のバッファをあえて長く取る、余剰としての労働を率先、模索しているように感じる。つまりそれぞれすこし働き方に余裕が出て来て次のステージへ入りつつあるということでもある。

あとは、狩猟型=移動、農耕型=定住でもないような気がして来る。移動しながら農耕するとか、定住的に狩猟をするといった建築の作り方も出てきた。喩えがそもそも古いものなので対比的に使わない限り、どんどんわかりにくくなってくるので、もうこの文言はやめたほうがいいかもしれない笑。

議論の筋が新たに見えて来たところで終了。

次は前田茂樹さんの話。地方での活動について。サババーガーがうまくいかなかったこと(ゆるキャラ?)、番屋に着目すること(タイポロジー?)など地方での実践的な話。どれくらいのタイムスパンで考えているかという質問に10年とお答え頂いた。前田さんが働いていたドミニクペローも10年単位でまちに入り込みデカい仕事をしていたらしい。

さらに、この日のメイントークは、藤村さん、家成さん司会で、曽我部さん、開沼さんらの議論。

みかんぐみ曽我部さんと開沼さんの違いは、職業が違うと言えばそうなのだが、まちに入り込む実践とまちを俯瞰する分析という違いがある。ツバメはみかんぐみと重なる部分も多いので曽我部さんの動き方というのはずっと追いかけている。開沼さんはデータを見せながら語り衝撃と納得の連続だった。

さらに言えば藤村さんは、司会としての前提やコンテクストを軸にしたプレゼンだったが、「分析的な実践」のあり方を垣間みることが出来、かなり面白かった。

例えば、ここ(埼玉の16万戸ものマンション余りの問題)をこうすること(団地老朽化に伴い団地住民をマンションへ移動させる)で都市の問題(空き家と老朽化)が「一気に」解決するといったような論理の組み方で、喩えるなら漁業的、しかも大漁を狙える予感がした。

ちなみに今回は、話題は出なかったけど家成さんが05のデザインイーストで引用していたハキムベイは一時的自律ゾーンを唱え、「海賊」を参照する。

そしてオオトリは石川初さん。Ph.DならぬTm.D(タモリ倶楽部出た)のお一人である。とにかく自身のログを取り続けそれにより(あるいは我々を取り巻く情報環境の進化により)、都市の認識の方法を開拓しつづけている方。石川さんもある種、すぐには役に立たないことを研究・実践している(=余剰)。だけど10年やれば世界一になると言う(前田さんの話にも通じる)。しつこく喩えるなら石川さんは「縄張り」の確認をずっとし続けているようだった。GPSでのログの記録や地上絵もそうだし、飼い猫にGPSやカメラをつけるのもまさに縄張りの観察。縄張りと、狩猟なんかの話が繋がって来たら面白い。

狩猟、農耕、漁業、海賊、縄張りなど(僕の中で)いろいろ喩えが出てきたが、この続きは10月に控えるパラレルプロジェクションへ接続していけるかもしれない。

最後に、デザインイーストに呼んでくださった実行委員会、家成さん、多田智美さん、原田祐馬さん、水野大二郎さん、柳原照弘さん、プロジェクトマネージャーやんばるくんらをはじめとする関係者のみなさま有り難うございました!

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