1時間で自分のスキルが客観的にわかる方法

sapbot
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Feb 24, 2017 · 9 min read

早期退職の募集要項が発表されたその日、電卓を叩いて割増退職金の計算をしてみました。正確な金額はまだ公表されていませんでしたが、年齢や勤続年数別に計算式は公表されたので概算を計算することができました。おっとそれから、税金も引かれることも忘れずに計算。

ま、ぶっちゃけ1000万以上はもらえるみたい❤

しかも会社都合退職扱いになるので、退職後に定職がすぐに見つからなくても失業保険もすぐにもらえます。「こりゃ、やめたほうがいいわ。」と直感的に思いました(長期的に考えると実はそれほど儲かる話ではないのに、人間は目先の金額に目がくらんで判断能力を失います。これは後ほど書きますね)。

さて、辞めるということで職探しをしてみることにしました。

幸い、もともと中途入社で入った会社なので、転職活動は前回で経験済み。段取りは分かっているので、早速プロフィールを書き上げて転職情報サイトに登録しました。というよりは、前回の転職で使ったアカウントがまだ残っていて、転職サイトそれぞれにすぐにログインできてしまったという。10年前ぶりに使ったのにまだアカウントが残っているとは!でもおかげさまで、前々職までのプロフィールデータも残っていたので、自分のプロフィールの編集はあっという間に完了しました。

さてさて、私のプロフィールに興味を持ってメッセージをくれた転職エージェントが何軒かありましたので、アポを取って話を聞いてみることにしました。別に私がハイスペックなのではなく、この流れは転職希望者にとっては普通の動きです。転職エージェントは、転職者の斡旋に成功すると紹介料などの報酬がもらえるというビジネスモデルです。ですから、当時の私のような求職者は、転職エージェントにしてみれば"商材"なんです。できるだけ高い給料で転職できそうなヤツを探して一本釣りするわけです。

さて、2週間ぐらいかけて数社のエージェントに会ってきました。結論としては、いい勉強になりました。昨今の転職市場や自分の年齢など10年前に体験した転職とはかなり状況が違うということがわかったことと、同時に日本の経済状況そのものが変わってきているということを痛感しました。では、感じたことを5点書いてみます。

その1:オススメ求人票で自分のスペックを痛いほど思い知らされる

転職エージェントと面談をして、自分の職歴やらこれまで築いてきたスキル、それから仕事の希望条件を話します。すると、エージェントはオススメ求人票を提示してきます。「あなたなら、この仕事がマッチしますよ」というわけです。

先に書きましたが、エージェントは転職させると転職先の企業から「いい人を紹介してくれたありがとう」と成功報酬をもらう仕事です。ですから、数撃ちゃ当たる的な新卒のエントリーと違って、「この求人票なら合格するだろう」という求人票をピンポイントで紹介してきます。言い換えれば、「あんたのスペックなら、合格する可能性のある企業はせいぜいこんなところですよ」という訳です。

はい、つまり紹介される求人票=あなたの企業人としての客観的な評価レベルということです。もちろん、仕事以外のスキルというものもライフワークでは大切ですが、少なくとも勤め人としてのスペックはこれで客観的に明らかになるということです。私の場合は、ベンチャーと大手企業を渡り歩いた経験とか、新規事業でのサービスづくりに関わった経験などを踏まえて、システムエンジニアのような案件や中小企業のCTOなどという案件が紹介されました。

一方で自分に足りないスキルも明らかになってきます。「事業企画のような仕事はありませんか?」と聞いてみたところ「あなたの経験ではちょっと難しいですね。もっと経営企画に近い上位層の仕事の経験が必要ですね」と言われました。要するに、自分がやりたいことと企業側が求めているスキルとのギャップが明らかになってきます。エージェントはいろいろな人の採用合否を見てきているので、案外客観的です。それに、できるだけ給料が高い仕事を紹介した方が成功報酬が高いので、簡単に受かる仕事ではなく、給料はいいけどギリギリ受かるかどうかという求人も併せて紹介してきます。後日談ですが、それでもダメ元でさっきの事業計画の求人に応募したところ、もっと経営企画や事業企画の経験がある方を優先したいという理由で書類選考で落とされました。企業の人事部門と密接にコミュニケーションが取れているエージェント経由でエントリーすると、不合格の理由を一言だけですが教えてくれます。

どうですか?これがエージェントと1時間面談すれば明らかになるんです。しかも、エージェントとの相談は無料なんですよ。ですから、今の仕事でもっと違うことをしたいとか、もっと上位の仕事をしたいとか考えていたら、転職エージェントに行ってみるという方法があると思います。特に、自分は業界の中でどれぐらいのポジションなのかが分かります。エージェントも人なので当たり外れや相性がありますが、良いエージェントに出会うことができると、「こんな仕事をやりたい」といえば該当する求人票を探してきてくれて、自分にとっての合格難易度を教えてくれます。

つまり、例えばあなたが今の仕事に不満で、自分はもっとこんな仕事をしたい、という気持ちがあるのであれば転職エージェントと話をしながら希望する職種の求人票を紹介してもらうと良いでしょう。経験者を求める中途採用の求人票には、どのようなスキルや実務経験がある人が欲しいかはっきり書いています。それを読めば、やりたい仕事と自分には足りないことのギャップが客観的にわかると思います。それが分かってくると、自分がこれからやるべきことが見えてきます。今の会社で何かを自主的に頑張ったり、異動願いを出して必要な業務経験を積むとか、英語を勉強しなきゃとか、思い切って転職して挑戦するとか今後の中期的なロードマップが見えてきます。

その2:職務経歴書を書くことで、自分の棚卸しができる

転職活動をするときは、履歴書とは別に職務経歴書を書きます。社会人経験が3年前後の人には難しいかもしれませんが、これまでの仕事を整理して振り返るわけです。

あのときは、こんな仕事をした、あんな仕事をした、、、と自分の経歴を書き連ねるわけですね。この作業は、思っている以上に時間がかかります。なぜなら、この職務経歴書の出来が書類選考に大きく影響するからです。要するに職務経歴書=自分を売り込むプレゼン資料なんです。

注意点は、SNSのプロフィール欄じゃないので経歴を盛らないように!虚偽申告はダメですよ。正直に丁寧に棚卸しして書きます。これまで扱った仕事の規模やメンバーだったのかリーダーだったのかというようなポジションなどを書き連ねて行きます。

ある程度書いて行くと、そういえばあの仕事はきつかったけど心から夢中になってやっていたっけ、とか、あの仕事は耐えたけど自分に合わなかったなー、とか見えてきます。そして書き終わったら今度は職務経歴書の冒頭に5行ぐらいで要約を書きます。何でかというと、人事担当は経歴書を全部読むヒマは無いのでまずは経歴書の初めに書く要約で勝負です。さっきも書きましたが、職務経歴書は自分のプレゼンですから。すると、自分は何が得意でどんなところで力を発揮できるのかという自分の強みを一言で表現するというわけです。転職を考えていなくても、これを半年に1回ぐらいやると自分が力を入れるべきことが見えてきます。

その3:年齢制限がなくなりつつある(ただし表向き)

10年前は、求人票に募集年齢の上限がはっきり記載されていました。35歳までとかね。しかし、今は求人票にむやみに年齢制限を書くことは禁じられています。年齢制限を記載する際は、なぜ年齢制限を設けるのか理由を求人票に書くことが定められています。

また、リーマンショック以降、ここ10年ぐらいの間に大企業が1000名単位のリストラをバンバン実施した結果、40代以上の離職者は別に珍しくないという状況になりつつあります。アピールできる職務経験というようなスキルは必要ですが、45歳までなら割と仕事はある感じです。

とうことで、年を取っても悲観することは決してないのですが、一方で表向きは年齢制限なしだが、実際には年寄りを書類選考で落とす企業はあります。こういうのには参りますが、転職エージェントとよくコミュニケーションを取っておくと状況がわかってきます。エージェントはどんな人が受かるのか傾向や裏事情を知っていますから。例えば大型リストラを終えて近年業績が復活してきた◯ニーは、今エンジニアを年齢制限なしでたくさん募集中です。しかし実際のところは30代しか受からないと某エージェントが話されていました。

その4:トレンドにマッチするIT系エンジニアは強いです

私自身、IT系なので痛感するのですが、IT系は業界にこだわらなければそこそこ食えます。さらに今ですとスマートフォンアプリとかIoTとかブロックチェーンとかAIとか話題の技術の経験があると楽勝です。でも流行りものは瞬間最大風速的なモテ期だったりすることもあるので注意。

その5:英語ができると選択肢が広がる

これが10年前と大きく変わったと感じる点です。何も某IT企業が公用語を英語にしたとか、某企業が新卒採用の条件にTOEICの点数基準を設けているとか、そんな制度の話をしているのではないです。

今、日本の大手企業でそれなりの規模を維持するには海外との取引が必須なのです。日本経済の成長は止まっていますから、企業を成長させて行くには海外へ展開が必要なのです。製造業で売り上げの8割が外国向けの輸出です、という企業は珍しくないです。

10年前も海外比率が高い企業はありました。しかし当時は海外営業など英語が必要な業種の募集の時ぐらいしか英語スキルは細かく確認されませんでした。今は、リーダークラスやリードエンジニアの職種になると、TOEIC700点とか800点とか、すぐに英語の仕事があるわけではないけど一律に英語スキルが採用条件についてきます。某自動車メーカーは書類選考の通過後、Webによる英語スキルテストを課してきました。

英語力は、すぐに得することはないですが決して損することもないです。ひとつ言えることは備えておけ、ということです。一般的に英語力を伸ばすのは半年とか時間がかかります。そのため、いざ英語が必要な場面に出くわしても一夜漬けで対処できないのです。ですから、いつ何があってもいいように英語をやっておくと損はないです。それに、英語ができると海外の最新ガジェットの情報が読めるとか趣味でもメリットはあります。


ということで、転職エージェントに初回相談したら、こんな風に自分の経歴やスキル、市場価値を客観的に見つめ直すことができました。そして、会社に踏みとどまるか、希望退職に応じるのかもう一度じっくり考えてみる気持ちになったのでした。

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