アーユルヴェーダ的休日の過ごしてみて思った事

Kunitake Saso
6 min readApr 15, 2016

--

独立後日々忙しくなる日々。いつの間にから体についてもケアを怠ることもしばしば。このままじゃまずい!ということで一念発起して、スリランカに行ってきました。いつもながら極端ですね。

今回は、アーユルヴェーダリゾートで1週間かけて、心身のデトックスをしてきました。

空港から2時間という比較的近い距離のビーチ沿いのリゾート。有名なスリランカ出身の建築家ジェフリーバワ建築のHeritance Maha Gedraというリゾートです。

そこでは、アーユルヴェーダの医者による体質のコンサルティングに始まり、毎朝ヨガ、瞑想、マッサージ、鍼治療、食事療法、自然由来の薬、そして、緑と海、何より照りつける太陽と、僕が今まで断片的に経験していたあらゆる心身の自然治癒力を高める行為が全てパッケージになっているのです。

朝ヨガ。毎朝7時から。ハタヨガという種類のやや本格目のヨガ。

1日大体2時間ー2時間半くらいのトリートメント。いわゆるヘッド、フット、全身マッサージみたいなものもあれば、温めたり、鍼治療をしたりする。いずれも、ギーというインドの油を使用するので、むしろ素朴な感じ。(アロママッサージみたいに香りで癒されることはない)

脳の疲れを癒すというシロダーラ。温かい油を額に落とし、瞑想効果があるという。僕は思ったほど超気持ちいい!という感じでも無かったけど、それでも相当気持ちいいのは事実です。今まで味わったことのない感触。

仕上げは、スチームバス、最終日はフラワーバスでした。いろいろ出した老廃物の入った汗をしっかり出し切るため30分近く入ります。

そして、一番のメインは、体質の診断と、それに合った食事。アーユルヴェーダ的に良い食事ばかりが出されており、自分の体質に合わせて食事を選びます。ダルカレー、ほうれん草のカレーなどこれでもかというほどのベジタリアン食。ベジタリアンとして生きることはこういうことかー、と実感できます。

各食事には、以下のようにVATA/PITTA/KAPHAという3つの体質への+-が書いてあり、どういう効能があるのかを意識しながら食べられます。

いくつか思ったことを備忘録的に。

  1. 体が感じる>頭で考える、という時間は、「過分さ」に気づく時間

昔一時やっていた野口整体でも、「ポカンとする」ことの大事さを言われたことがありますが、思考を頭から追い出し、体の感覚に目を向けてあげることは本当に大事。頭で無意識に、体を無理に駆り立てていて、結果的に過食になったり、辛いものを食べたくなったりして、エネルギーが過剰になってくる。そんな流れがイメージが湧きました。

アーユルヴェーダでは、「バランス」が重要なので、「過度」に気づくという感性がやっぱり大事だなと。

2.ネットを全く見ないと、実はすごい暇な時間が多い。でも、この暇があるから「心からしたいこと」がわかる

今回リゾートにあまり本も持って行かなかったし、ネットもほとんど見なかったので、超ヒマでした。でも、ヒマな時にしたくなること、って心からしたくてやってること、なんですよね。普段、積ん読の本をプレッシャーを感じて、読んでたりするのも、心からやりたいことではないことがほとんど。空白が生まれて初めて、心からしたいことがわかるなあと。

3.統合ってこれからすごい価値だなー

ちょっと真面目な話ですが、もともとインドの伝統医療だったアーユルヴェーダは、基本的には家庭の医学ということで、病気になる前の状態でいかにケアをするかといういわゆる予防医療の分野として、昔から家庭の医学的に実践されていた「食事療法」、「瞑想」、「ヨガ」、「鍼治療」、「マッサージ」のような概念が統合されていたものだということです。

思い返してみると、これら、ほとんどは個別には自分も気をつけてやっていたり、もしくは、最低でも試したことがあるものばかりでした。

でも、これら、現代の日本に生きているとバラバラに受け取ったものが全て、「自分の体質を知り、バランスをとって生きる」という考え方のものとに統合されており、それを分野横断で見ている人がいる。そして、1週間〜2週間の体験としてパッケージになって、実際に現代の静的なリゾートの過ごし方として日本やドイツのような外国人に人気になっている。

実際、「ほら、やっぱり繋がってるんじゃん!!」って思うことが非常に多かったし、初めてここまで異分野を統合した世界を体感させてもらえた気がしあmす。

こういうもともと同根だったものをもう一回分野横断で再統合し、再パッケージする。統合型のパッケージの価値を実感しました。思えば、今自分が独立しているのもイノベーション周りの分野横断の知見を統合しようとしているから実はとっても近いことをしていたりするなとも思いました。

ま、こんな真面目なことはほとんど考えておらず、基本的にぼーっと過ごしてた休日もそろそろ終わり。

アフリカの方向に沈む太陽を見ながら、日の出る国での現実の世界に帰りましょう。

--

--

Kunitake Saso

Founder of biotope. CEO. Strategic Designer. Researcher on creativity. Author of "The Non-Designer Guide to Design ". https://amzn.to/2MIs9sW