Singularity University Executive Program (EP) Day 2: Foundation

時差ボケは1日1歩という感じで、今日の起床は朝の3時半。1日ずつ改善しています。

1日目はほんのジャブのような感じで、2日目からが本番ということでしたが、まさに一気に情報量が増大した2日目でした。

アジェンダはこんな感じ。

1. ネットワークとコンピューティング (Brad Templeton)
 2.AI (Neil jacobstein) 
 3.Robotics(Sarah bergbreiter)
 4.Abundance (Peter Diamandis)
 5.無人運転とビットコイン (Brad Templeton)
 6.Design thinking Workshop:シリアの難民キャンプのエスノグラフィーからの課題抽出とペルソナ設定

一個一個の情報量があまりに膨大なので、全体的に感じたことを書いてみます。

1.一個一個を深くやるわけではないのですが、1日でこれだけの分野の先端を見ているスピーカーの話を同時に聞くのはなかなか贅沢。Peter Diamandisは、X prize財団の創設者、Bradは、googleの無人運転車の開発に携わっていた人だし、Neilは、StanfordでMedia Xのプロジェクトに携わり、Singuarity universityの前学長さん。

毎回毎回、講義が終わった後に、20−30分くらい直接話をする機会ができるため、人だかりができる。

2.Singularity Universityの考え方は、これらのテクノロジー分野を一個一個深掘りする専門家になるのではなく、これらを組み合わせて人類の課題を解決するための事業を作れ、という発想。細かいテクノロジーの背景説明はほとんどなく、一方で、テクノロジーの発展によって何が起こるかという想像力が求められます。

この手のテクノロジーは、開発の当初は大きな社会課題からスタートしていることが多く、その開発の始まった文脈を理解した上で、時代分析的にどのくらいまでできるようになっているのか、将来的にどこまでいけるのか、というのが共通の視座に思えます。

3.その際に、一番大事なのが、Ethics、何を良しとして、何をダメとするかの価値判断。Peter Diamandisは、Newsが構造上ネガティブな意識が拡散し、ポジティブな変化が過小評価されるものであり、様々な統計データを見たときに、過去いかに人類のリソースが豊富になってきているか、良い世界になってきているか、さらに未来のテクノロジーを使ってそれをどのように広げるか、という強烈でユニークな世界観を提示しています。彼の本は日本語訳では「楽観主義者の未来予測」と小降りになっているのですが、英語ではAbundance(豊潤さ)で、実は豊潤な世界という視座を持っているのが印象的でした。テクノロジーは、価値観次第でどのようにも利用ができてしまうし、そのレバレッジが強くなる一方なので、何を美しいとするか、どのような問いかけを考えるべきか、という美学や哲学的な領域は、今後より一層大事になるなと感じます。

4.個別の分野についても全体的な感想を。

AI:AIという武器を使いこなす人になれるかどうか、というのはもはや目の前に必ず現れる事実であり、これは待ったなしの課題だなと思う。一方で、AIは鏡のようなものでもあるし、基本的に構造を強化するので、AIを鏡としてみて、人が逆に行動を変化させるようなインセンティブの仕組みみたいものを考えることが大事だと感じた。

Robotics: アメリカのロボティクスの文脈として、ボストンダイナミクスや、各大学の事例が紹介されるが、基本的に機能型のロボットの進化の様々なパターンが大多数を占める。SoftbankのPepperは最後に、新たなコミュニケーションロボットという分野として紹介されるが、その文脈のほとんどは「機能的」にどう人間の繰り返しやっていることを代替するか、という視座が多く、日本で感じる情緒的な側面があまりないのが印象的。

Robocar: 基本的に技術開発はほぼ終わっているので、無人運転によって社会がどのように影響を受けるか、という視点が中心。単に車を売るのではなく、保険や、その上に乗ってくる体験とともに売るプラットフォーム型のビジネスになるため、普及しだすと一気に利益が出やすくなるインフラ企業型のビジネスモデルになるという話が印象的。車会社よりも、GoogleやUberのようなプラットフォーム発想の会社に可能性があるのでは、という雰囲気も出ていた。

5.これだけ、テクノロジーテクノロジーした、文脈にいい感じの変化をつけているのは毎日夕方に行われるWellnessセッションと、最後に行われるDesign thinking workshop。僕としては、前半の話は人の気持ちの話がなかなか出てこないので、頭は動くんだけど体に落ちてこないんだよねえー、なんて漏らしたところ、WellnessセッションをリードしているEllieが、「まさにそうなの!だから、もっと人間的な要素を入れたいし、GoogleのSearch inside yourselfをやっているチャディ・メン・タンを講師として呼びたいの」なんて話をしてた。

彼女は、Mind/Body/Purpose/Emotionという4つの分野を統合しており、Yogaの先生もやれば、Mindfulnessのセッションもやれば、一方ではGrowth mindset vs. Fixed mindsetのような心理学的な知見も披露する。Hacking mindfulnessみたいなセッションもあって、これにテクノロジーを交差したような取り組みもあるみたいなので、これはこれで新しい分野として面白い気がする。

6.Singularity labというラボスペースには、Gadget好きならたまらないであろう、おもちゃがいっぱい置いてあって、おもろいものがいろいろ体験できる。Magic leap, Samsung Gear, HTC Vive, Ocluslift(AR/VR), Amazon Echo, Pepper, Nao(Agent/Robot), Lego Mindstorm, Muse(Brain machine interface)などなど。

日本のプロダクトではPepperが孤軍奮闘という感じだけど、もっと置かれて良いはず。

まだ、数%も消化できてない気がするけど、あまりに膨大なインプットなので少しでも書くことで消化しなきゃ、というモードは、昔デザインスクールに留学した当初の気持ちを思い出しました。

今日は6時から始まるWellnessのコースから参加できそうです。

それでは、皆様良いゴールデンウィークを!

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