Singularity University Executive Program (EP) Day 5:

いよいよ佳境を迎えつつある5日目。4日目まででExponential technology 、つまり大きく変化するテクノロジーの概要が紹介され、それをビジネスの観点からアクションしてく上で考えるべき視点のセッション。よりMBAのイノベーションの授業ぽい感じなのかな。

一言で言うとテーマは、以下のような感じ。

1.Future Crime: テクノロジーの進化の陰
 2.Data science: データが価値になる時代の過ごし方
 3.Exponential Organization:等比級数的に伸びる組織の作り方
 4.Corporate innovation:ネットワーク時代の会社って?
 5.Exconomics: 等比級数経済におけるルールはどう変わる?
 6.レイカーツワイルの未来トーク: シンギュラリティとは?
 7.Open innovation: どのようにオープンイノベーションを実践するか?

1.Future crime:
 シンギュラリティ大学は、テクノロジーは未来を変えるという楽観的なポジションに立ったサイエンティストが集まっている場所だけど、その上で、テクノロジーのアーリーアダプターは必ず犯罪者である、というダークサイドの指摘。犯罪においても等比級数的なスケールが考えられ、絶対に安全な解決策はないというボラティリティの高い時代での生き方が求められる。IoTのダウンサイドは、家の中のもの全てがハックされるリスクもある。ダークサイドの陰もかなり濃く、このような視点を持つのはバランスの観点から大事だと思う。(逆にないのは、人の感情のダークサイドの話。これはethicsとして必要だという議論はあるが、そんなにトピックとしては取り上げられないのは、多分テクノロジーコミュニティだから。これこそデザインのでてくる領域だと思う)

2.Data science:
 等比級数的成長を遂げる大前提としては、デジタルデータが知、リアルタイムの学びに変わるという知の生産プロセスを企業として持っていること。そのために、プロセスを見直す必要がありそう。

3.Exponential organization:
 等比級数的に伸びる企業、例えば、Uberや、小米などが持っている組織的な特徴を11の要素にまとめたもの。MTP(究極的な目標)と、IDEA(Interface, Dashboard, Experiment, Autonomous, Social technology), SCALE(Staff on demand, Community and Cloud, Algolism, Leveraged asset, Engagement)、11個のフレームワークが紹介される。これは前から研究していた内容なので目新しい内容は特になかったが、会場ではこれを大きな企業でやるときにどうアプローチするかというのが盛んに議論になった。これもStart from the edgeですね。

4.Corporate innovation
 会社組織、という概念のイノベーションのお話が、DeloitteのJohn Hagel氏より。

「今の時代に大きな組織が必要な理由は、20世紀にそうだった規模の経済による効率性ではなくなっている。大きな組織が必要な理由は、より早く規模の大きい学びを得るためである。
 したがって、今の時代の大きな組織が、自分の組織内以外の外の世界に学びを求めるのは自明のことである」

「この時代では、デザイン思考を、プロダクトでも、体験でもなく、自分自身の環境をデザインすることに使う時代ではないか?」

まさに、これ以上ないくらい頷けるお話。

5.Exconomy
 等比級数的な成長が生まれるネットワーク時代の経済の見方について。

People-Property-Production-Price-Power-Policy-Prosperity
 というフレームワークに分けて、様々な時代の変化のつながりが説明される。

People: 人材のべき剩の法則
 Property: シェア経済
 Production:プロダクト、サービスから、プラットフォーム、エコシステムへの価値の移動
 Price: 限界費用の低減によるデフレ経済
 Policy: 金融政策によるブラックスワン化

これらが複雑に絡み合う経済の中で、需要も共有も限界費用がゼロに近づく中で、デフレになるのが必然。またボラティリティが高まりブラックスワンが起こりやすい。そんな環境でビジネスするためには、人と資産と情報をいかに自由に動かせるかが肝。

6.シンギュラリティ
 AI/Genetics/Nanotechが今後等比級数的に伸びていくテクノロジーだね。最終的には、nanobotが脳の中に入って、膨大な人工知能の入ったクラウドを利用して圧倒的に人間が賢くなる。

この人の話は考えされられすぎて、これ以上は書ききれない、、、

7.オープンイノベーション
 オープンイノベーションの活用は、劇的にアセットとコストを下げること、そして、膨大に存在する知を活用することでトライアルの数と創造性を上げることにある。
 コアのアセットとそうではないアセットを定義し、ココミュニティデザインで外部巻き込みをしていくプロセスがものすごく納得感を持って語られる。

あまりに内容が濃すぎてこれをちゃんとまとめると数時間かかりそうなのでとりあえず、トップライン的に。書かないとおそらく埋もれていっちゃいそう。

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