真面目な人を本気にさせる方法

Tatsuya Sato
6 min readApr 8, 2018

先日、他社の開発の方々が、アジャイルに関する相談ということで、弊社にいるアジャイルに詳しい髪の長いおじさんに訪ねてきた。その中で、実感駆動開発の話になって、久しぶりに「本気(マジ)と真面目(マジメ)」の話を聞いた。

この話を聞いてから、人がプロダクトの価値について考えられるようになるにはどうしたらいいのか考えてみた。

TL;TR

ありきたりな回答だけれど、さっさとリリースして、さっさと使ってもらう。それをできるためのことを、もちろんリスクを下げつつ、できるようにするためのことを頑張ろう。

本気と真面目

人はドキュメントを前にして真面目な態度を取るが、動くソフトウェアを前にして本気になる。

端的に言うと、人は仕様書などドキュメントを前にするとそれを徹底的に重箱の隅を突くようなレビュー(真面目)をしてしまうが、本当に欲しかったことに対して考え始める(本気)は実際のプロダクトを前にしてからという話だ。こういう話は、ソフトウェア開発に携わった事ある人なら誰しもが経験があると思う。仕様書通りに作ったはずなのに、開発の終わり頃にデモを見せた時やリリースの時に「欲しかったのは○○で…」と言われたことはあるのではないだろうか。

どうやったら予め本気になれたのだろう。ドキュメントをもっと徹底すれば良いのだろうか?開発経験のある人だと、薄っぺらいドキュメントでも、それがユーザーにとって価値がありそうかどうかや、クリティカルな部分が事前にわかったりする。必要なのはソフトウェア開発の経験なのだろうか?動くソフトウェアでなければ本気になれないのだろうか?ペーパープロトタイピングで事前にわかることもある。会議室で実際のプロダクトをデモしても本気にならないことだってある。

では何が人を本気にさせるのだろうか。個人的な考えではあるけど、徹底されたドキュメントでも無ければ、開発経験があることでも、プロダクトであるかプロトタイプであるかでさえも関係無いのだろうと思う。大切なのは、現実的(リアリスティック)であるかどうかではないだろうか。

現実的=ユーザーストーリーに埋め込められるかどうか

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Tatsuya Sato

Web Application Developer in Hololab, Inc. His interests are Ruby, Ruby on Rails, PHP, Laravel, Azure, Architecture, BABYMETAL.