Visual Studio Live Shareを少し試したら期待した未来だった。
Microsoft Build 2018 でついにPublic Previewとして公開されたVisual Studio Live ShareをVisual Studio Codeで試してみました。
手順
拡張のインストール
VS Live Shareという拡張がPreviewとして公開されているので、インストールするだけです。
まだPreview版なので、何か合っても自己責任で。
インストールができたら、拡張を有効にするために再起動しましょう。
MicrosoftアカウントかGitHubアカウントでログイン
再起動すると画面下にSign inの文字が見えます。それをクリックするとサインイン画面がブラウザで開かれます。
事前登録などは必要なく、サインインを済ませると、Live Share用のセッションの作成などができるようになります。
さぁ、さっそく共同作業だ!
準備はここまででOK。画面下にShareボタンが見えるので、それをクリックします。
すると、クリップボードに共有用のURLがコピーされるので、一緒に共同作業したい相手にチャットやメールなどで伝えます。
そのURLをクリックすると、Visual Studio Codeが自動的に起動し、相手の開いているプロジェクトと同じものが編集できるようになります。
相手がどこを編集しているかは、上の画面のようにわかるようになっています。
軽く試して気づいたことを書いておきます。
- 共同作業相手は編集と保存はできるがVisual Studio Code上からコミットはできない。
- コマンドパレットからFollow Participant を実行すると、共同作業相手が主導権を持ち、開いたファイルが自動的に共同作業元の画面でも開かれるようになる。
- Share Server を実行すると任意のTCPポートを共同作業相手限定に公開できるようになる(使用しているネットワーク環境の設定には従う)。
- Share Terminal をRead/Writeで実行すると、共同作業相手が共同作業元の環境の端末上で何でもできてしまうので、気をつけましょう(rm -rf ./ でソース全部消すとかできる)。
- 2人でしか試していませんが、共同編集はお互いに時間差をあまり感じずにできた。
- 共同作業相手は⌘ + Pなどでファイル検索やファイルを横断した文字列検索はできない様子。
共同作業相手と交代しながらコードを書いていくという使い方も勿論できると思いますが、一度に複数のキーボードと頭で考えて編集をできるようになったことは、人類史上初の出来事ではないかと思います。
例えば、
こっちはメインのロジックを書いておくので、さっき実装してなかったバリデーションを書いといてもらっていいですか?
とか、
お前さんはバリバリコード書いとけ。ちょいちょい後からタイポとか、変なところ直しとくから。
みたいなことを、プルリクエストのコンフリクトを気にしたり、コードレビューで後から言ったり・言われたりしなくて済むなんて、素敵じゃないですか?