Subaru Matsukura
Apr 28, 2017 · 5 min read

と、ここ数ヶ月ずっと考えている。色々と世の中の動きを見つつ、物事を作る仕事だと思っているので、ぼーっとしてるようで色々と見ている。水面に何かがプカっと浮かぶように何かわからないけど、そういう思考が浮かんでいる。今もそう。

常々、「働き方」については、いろんな角度から語られてきたし書籍にもなってる。トレンドとして出てくるということは、多くの人がそれに感づいている、もしくは今の状態に違和感を感じているということでもある。書店の面だしされたコーナーは、世の迷いや苦しみを数週間前に表している。

ネットは個人に最適化されているので大衆心理は読みにくい。なので書店が一番いい。すごい量の本が出てるのもある。ただ雑誌はもう参考にならない。雑誌はネットが果たした個人への最適化へのセグメントだったから。それはもう代替されてしまった。

道が逸れた。僕は日々生活する中でそういう言葉や気配を察知して、企画に盛り込んでいく。人は今こういう風に思っているから、こうしましょうという算段だ。競馬の予想屋に近い。未来を推定するなんて不可能だけど、過去の記録や今の状態を見て、次起こることを推理するくらいは可能だ。もちろん外れることはあるけど。

海外での働き方はどうなんだろう。僕はよく知らないがこの数ヶ月いろんな人たちと会話する中で心の水面にプカっと浮かんでいたものが少しずつこちらに近づいてきたように思う。「働き方」のそもそもとこれからの時代感のズレが気になっていたようだ。

「働き方」と聞くと、例えば朝6時に起きて、コーヒーを飲み、今日のタスクを把握して、仕事を開始し、夕方には家で子供と食事をとり、寝る前には勉強しますなんてことや、都会を離れ田舎で商いを行い、ゆったりとした時間と風景の中で働いてます、とか。そのどちらも働き方ではなく、スタイルの違いであって、働き方の本質はもっと手前にある気がしている。

僕たちが働くのは、社会にコミットするためである。自分が生み出せるもので誰かに利益をもたらし、自分にも見返りがある。それで飯を食い、子を育て、生きていく。大事なのは僕らが提供するものは「働き」であって、「方(かた)」は二の次である。方はあなたらしくあればいい。それでいい。むしろ、どう「社会に働くか」が重要だ。

つまり働くとは自分の中にあるのではなく、自分やお客さん、もしくは社会との間に流れるものが「働き」である。そこにどういったものを流すことができるかが個人のスキルだったり、会社のスキルだったりする。

何かを生み出すときに個々の働きを結びつけ大きな働きとして価値を大きくする。成し遂げれないものも実現できる。それは会社組織でも、個人たちのプロジェクト限りのチームでも同じかもしれない。

知り合いや流れ来る情報を聞いていると今すごいたくさんのチームが増えている。大きめな会社から離れ、個人でやる人や数人でやるチームが多い。これは業界的なものもあるかもしれないが、会社規模のメリットより、小規模のメリットややりがいを選択してるのかもしれない。それぞれに理由がある。そしてプレイヤーはどんどん小規模拡散していく。

こういった時代の変遷にともない、クリエイションのあり方も変わり、社会へのコミットの仕方も変わる。もう目と鼻の先にあるそういった時代にどう順応し、働きを提供できるかが問われる。多くの働きが正しく認められ流通する社会はいい社会じゃないかと思っている。

様々なネットワークツールが僕たちの仕事の仕方を変えたように、働きの流し方、関わり方も大きく変わっていく。そこで出てくるのが小さい組織だからこそできることと、できないことだ。できることはそのままチームの強さになる。ただ一律して、できないことは組織のスケール問題などもあって二進も三進もいかない状況がくる。これだけ多くのプレイヤーがいる時代にそれは必ず起こることだ。10年後か早ければ5年後か。

僕はクライアントとクリエイターの間に立つことが多い。そういう行間で生きてるからこそ、これから起こることに対して結構真剣に動かないと絶対誰か苦しむなと思っている。そして、それはいずれ僕が苦しむなと思っている。同じ世代で同じ速度、同じ危機感をもっている友人たちも動き出している。土台となる社会が大きく変わろうとしている時代に、作り手たちのあり方も大きく変わる。そんな時代に自分はどういう働きができるか。それを毎日考えている。

10年前を考える。2007年。僕は23歳くらいで新人だった。iPhone初代がリリースしたときだ。当時とどれだけ生活が変わっただろうか。働き方なんて劇的に変わった。リモートワークなんてほとんどなかったし、ビデオチャットなんて高い機器買わないとできなかった。今では全て無料で手には入る。さらにこれから先の10年は劇的に変わる。これまでの10年よりもっと早く文化も生活も変わる。その時代にあなたはどう働きを示すか。

たぶん、今年がすごい分岐点なんじゃないかと思っている。

Subaru Matsukura

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「アイデア」と「ことば」が仕事な人の雑感ログ

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