お金と遊びと退屈

猫がとぐろを巻いて眠っている。台風が急に寒さを連れて来て、足元で眠る猫に足を絡めて暖をとる。暖かいパジャマを着込んで、黙々とタイピングする。今日は打ち合わせがない。久しぶりに1日作業できる。 依頼されるアイデアをぼんやり考え、少し煮詰まったので銀行の手続きに向かう。寒いことをうっかり忘れて薄着で出てしまった。最寄りの銀行で記帳を済ませ、喫茶店で昼食をとる。 出入金を確認しながら、やけに店内が暑いことに気づく。急に冷えたものだから急いで暖房をつけたのか、設定温度がやや高い。そういえば、うちの猫たちもここ1週間で一気に毛を伸ばした。野生はすごい。自分でコントロールできる服(毛)を備えているのだ。 ぼうっと出された水の水滴を眺める。暑い店内のせいで、あれだけ寒いと思っていたはずなのに、すごい美味しそうに見える。ぐいっと飲み干してひえひえの水を飲み干す。 創業から慌ただしい数ヶ月を過ごし、やっと少しだけ平常運転。志向の隙間をクロールして、あれやりたい、これやりたいを大海原に見つける。 生きてくためには…とオーダーしたピザパンを頬張り、「お金」と「遊び」と「退屈」が必要なんだなともぐもぐする。

お金と遊びと退屈
お金と遊びと退屈
「アート」に学ぶ
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