インターン生がわずか1カ月でプロダクト開発をしまくる方法

Notaでは定期的にインターン生を受け入れています。今夏は2名受け入れました。

インターン生にはぜひ実際のプロダクト開発を体験していただきたいし、開発を手伝ってもいただきたいので、弊社のインターンではレクチャー時間は少なく、ほとんどをプロダクト開発に充てています。

一般的に、プロダクト開発に途中から入るのはインターン生でなくともキャッチアップが大変ですし、実践的なタスクになるほど研修指導役のアドバイス負荷が高まります。

そういわれる中、Notaではわずか1カ月間のインターン期間でも機能を次々に開発していただきました。なぜそのようなことができるのか方法をご紹介します。

今回のインターンの概要

  • 期間は夏休み中の1カ月で 大学生が2名参加。
  • リモートワークOKの弊社ですが、今回は京都オフィスに出勤していただいた。
     (ちなみに1か月のインターン後は、東京にてリモートワークでインターンを継続中)
  • Scrapboxの機能を開発していただきました。例えば、「Random Jump Button」という機能です。Scrapboxのページ右側に表示されているこのボタンを押すと、文字通りランダムに別ページに飛んでいきます。
    (例えば、過去の議論をいま見返すと思いがけず次のアイデアが生まれることも)
Random Jump Button

インターンの進め方:受け入れ初日

1. まずはプロジェクトの説明

社員がプロジェクト開発の状況、開発環境やコーディング規則などの最低限のインプットをします。基本的には、日頃の活動を通じてScrapboxに素材が入っていますので、そこから引っ張ってくるだけです。

2. どの仕事に取り組むかインターン生に決めてもらう

Notaでは「作りたいと思うことに取り組んでもらう」ことが大事と考えていますので、何に取り組むかは自分で選んでもらっています。

ただ、一般的によく起きがちなのは、みなが何に取り組んでいるか、どんな方針で開発しているのかわからず選べないということ。

プロダクトバックログを管理していても、GithubのIssueだと一覧での把握やイシューの粒度管理に適していないのでScrapboxで行っています。

Notaでは、現在動いているタスク、アイデアや機能候補は全てScrapbox上に置いてあるので、誰でもすぐに把握できるようになっています。例えば、Scrapboxの機能開発候補は、「Request for Scrapbox」というページを見れば何が挙げられているか把握できます。

Scrapboxの機能候補はRequest for Scrapboxで確認できる

インターン生はこれらを見て、「これに取り組みたい」という候補をいくつか出して、重要性やスキルとのバランスについて社員と相談して、取り組みタスクを決定します。

3. 取り組みを開始する

Scrapbox上の各タスクの中に、例えば、「こう取り組めばできそう、ただ、緊急性は低いから様子見」のように、どこまで取り組んだか、なにが課題か、難易度、実現アイデア等が既に書かれています。それを参考に着手します。

なお、成功体験を積むことが何よりも大事だと考えていますので、最初は簡単なタスクからスタートします。

インターンの進め方:二日目以降

4. 早速タスクに取り掛かりましょう

用語や関連機能等、前提知識が必要であれば、都度Scrapboxを見れば大丈夫。ほぼ全てそこに書かれています。

不明点がたくさんあれば、リンクを辿ってどんどん見ていくと疑問が解消していきます。レクチャー型研修と違って一度で覚える必要はなく、必要な時に必要な情報を探すスタイルで大丈夫です。

5. Sprintミーティングで進捗を把握する

Notaでは2週間単位でSprintに取り組んでいます。毎日14時に全メンバーがタスクの進捗等を共有しているのですが、そこにインターン生も参加しました。

各タスクはScrapboxのSprintページに記載するルールです。何をどのようにやろうとしているのか、どこまでやったのか等の詳細は、各タスクページに記載します。

Sprint用のページ

よくある進捗共有時の困りごとは、

  • 「これやっています」と言っても、詳しく掘り下げて聞いてみないとどこまでできるかよくわからない!
  • 「なんか悩んでます」と言われても、どこでどれだけ悩んでいるのか同様に詳しく聞いてみないとわからない!

というのがあると思いますが、NotaではScrapbox上に表現されているのでそれで困ることはありません。

6. ミーティング以外の時でもすぐに支援する

「一人で困らない、抱えない」ことが大切です。タスクのページに「これ悩み中です」と書けば、それを見た人がアドバイスするようにしています。

メンターなど誰かにメンションを飛ばす勇気も、近くの席で忙しそうにしている先輩に躊躇する必要もなく、「悩み中」とだけ書いてもらえれば、更新通知等でみながすぐに気づきます。

アドバイスする側にとっても、どこまでできていて、どこで悩んでいるのかタスクページを見ればわかるので、悩みの背景を探ることなく、すぐにアドバイスできます。

ちなみに、Notaのメンターは夜行性なので、日中のうちに悩みや質問を書いておくと、翌朝仕事に取り掛かるころまでには疑問が解消される、という状況でした。

7. 自己解決で進められるようにする

困ったら即アドバイスも大事ですが、成長するためには「自分で解決できるようになる」ことも大事です。

経験が浅いと考えに詰まることも多いと思いますが、Scrapboxには過去の経験が蓄積されていますので、そこからヒントを得れば解決できようになります。

例えば、ある機能の開発に関するページには、どういう経緯で開発されたのか、その時の問題は何であったのか、なぜその実装方式にしたのか等が書かれていますので、その考え方を参考にすることができます。こうすると、自己解決力が高まりますし、メンター側の負担もだいぶ軽減されます。

8. 遠慮なく学生も議論に参加する

全体像を最低限把握できるようになると、チームメンバーと共通理解をもって議論できるようになります。また、取り組んでいるテーマについては、他メンバーと同等以上に理解しているため、関連する話題が会議で発生した場合は、自信をもって意見できるようになります。

そうなると、「よくわかるまでは議論に参加するな!」みたいなことは起きず、Notaにとっては建設的な意見が得られ、十分な戦力になってもらえます。

研修密度が濃いとインターン生も会社も幸せに

この進め方は、会社にとってもインターン生にとっても幸せな形ではないかと少しばかり自負しています。と言うのは、次の実感があるからです。

インターン生にとっては、

  • 実際のプロダクト開発することで、満足度が高まる。
  • そうなると、会社やプロダクトへのロイヤリティが高まる。

会社にとっては、

  • インターン側が業務や文化をよく理解するので(弊社のやり方そのままですし)、入社後のミスマッチがない。
  • 実践的なスキルや解決能力を把握できる。
  • 社員がインターンの受け入れ準備に忙殺されることなく、メンタリングに疲弊することなく、健康的に実行できる。
  • 人事にとっては、現場から受け入れが大変だからインターンやりたくない、と言われることが減りますよね。

今回ご紹介したやり方が少しでもご参考になるのであれば、ぜひインターン受け入れにScrapboxの活用をご検討いただけると幸いです。