チーム内コミュニケーションを加速させる、GMOペパボSUZURI事業部のScrapbox活用法

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May 9 · 9 min read

レンタルサーバー事業とECサイト支援事業を中心に、インターネットまわりのサービスを手掛けるGMOペパボ株式会社。レンタルサーバーの「ロリポップ!」や、ハンドメイド作品のオンラインマーケット「minne」、オリジナルアイテムを作って売れるプラットフォーム「SUZURI」などを展開しています。

今回は2017年12月からScrapboxを導入しているというSUZURI事業部を訪ね、川合様・黒瀧様のお二人に、導入の経緯や、実際の使い方、また、Scrapbox活用の未来などについてお話をうかがいました。

川合悠太様

GMOペパボ株式会社 SUZURI事業部 プロダクトチーム

黒瀧悠太様

GMOペパボ株式会社 SUZURI事業部 プロダクトチーム

圧倒的に情報共有が足りなかった。Scrapboxを導入するまでの課題

まずはScrapbox導入のきっかけを教えてください。

川合「最初は僕が個人的にScrapboxを知ってファンになり、2016年のベータ版から触っていました。1人で使ううちに、『これは仕事でも使えるかも』と、チームのメンバーに提案したんです。当時のSUZURI事業部は6人という少人数にもかかわらず、うまくコミュニケーションがとれていませんでした。ときには、トップダウンにより一部のメンバーの中だけで企画が進んでいて、リリースして初めてその内容を知る、なんてこともありましたね。その時はエンジニアである僕自身『リリース前に知っていればみんなでより良いものを目指せたのに』と、悔しい思いをしました。1対1で口頭で話し合う機会はあっても、ドキュメントに残す文化がなくて。いろいろなドキュメンテーションツールやタスク管理ツールを試した後、Scrapboxにたどり着きました」

SUZURI事業部にScrapboxを導入した時、どのような用途で使い始めましたか?

川合「最初は共同日報として使いはじめました。以前は毎日行っていた朝会や夕会にもメンバーが揃わず、参加できるメンバーの間だけで情報共有をする…そんな状況をScrapboxの共同日報が補ってくれました。1ページの日報を全員で更新することで、お互いが何をしているかが明確にわかるようになりましたね」

ペアプログラミングにも活躍!業務外まで幅広く使えるScrapboxの魅力

導入から1年半ほど経ったと思いますが、現在のScrapboxの使い方を教えていただけますか?

黒瀧「チームごとにさまざまな使い方をしていますが、例えばグロースチームでは、プロジェクトのタスク整理にScrapboxが役立っています。各メンバーがページにタスクを殴り書きして、それを眺めながら優先順位で並べ替えるといった使い方。そのままページをプロダクトオーナーに見せて進め方を相談することもできます。他には、エンジニア2人がひとつのページを共有してペアプログラミングを行うこともありますね。相方のメモを見ながら交代で作業を進めて、最後に2人で振り返ると、Wチェックという意味でも有効。相乗効果でアイデアが生まれ、良いものができていると思います」

ペアプログラミングはとてもおもしろい使い方ですね。初めて聞きました。

川合「SUZURI事業部では、Scrapboxを導入する前から口頭でコミュニケーションをとりながらペアプログラミングを行なっていました。会話も盛り上がり、意思決定も早かったですが、話した内容が履歴として残らないことが問題で…。Scrapboxを使うことで、意思決定までの経緯が残り『どんな議論を経てなぜこの完成形に至ったか』が確認できるようになりました。Scrapboxはペアプログラミングとの相性がとても良いと思います」

なるほど。他にはどんな使い方をされていますか?

黒瀧「Scrapboxはミーティングでも重宝しています。ミーティングを始める前に専用のScrapboxページを作ると、参加者全員がページに書き込みます。これにより、担当を決めなくても勝手に議事録が完成するようになりました」

川合「あとは業務外ですが、エヴァ(新世紀エヴァンゲリオン)好きなメンバーが集まって、エヴァを観ながらご飯を食べる『エヴァランチ』という会を最近までやっていて、そこでもScrapboxを使っていました。みんなが自由に感想を書き込む中、対面だと寡黙だけどScrapboxの中ではめちゃくちゃ発言して独自の世界観を発揮するメンバーもいたり(笑)おかげでメンバー間のコミュニケーションが深まったと思います」

さまざまなシーンでScrapboxを利用いただいているのですね。ちなみに、ページ数は現在どれくらいですか?

川合「ページ数ですか。あまり考えたことがなかったけど……(Scrapboxを確認する川合さん)3300ページくらいあるみたいです」

黒瀧「僕らは『目標●●ページ!』とか、『毎日最低1人1ページは作ろう』とか、ページ数を意識したことってほとんどないです。例えば他のサービスだとページネーションが目立ち、嫌でも意識したり、変に『整理しなきゃ』という気持ちになったりしますが、Scrapboxだとそういったことはありません。ページ数が増えて重くなることもないですし。もちろん、右下にページ数が表示されているのでわかりますが、日頃気にすることはないですね。ただただ日常会話をするように、自然に書き込み、自然にページが増えていく…それだけです」

6人から一気に30人に。増員によって変化したSUZURIのScrapbox文化

最近チームが急激に大きくなったそうですが、黒瀧さんも途中からSUZURI事業部に参加したと聞いています。Scrapboxを初めて使った時の率直な感想を聞かせてください。

黒瀧「最初は正直『共同編集ができるただのドキュメントツール』といった印象で、あえてこのツールを使う意味は感じられませんでした。でも使っていくうちに、リンクの概念や、他人のページに書き込んでもOKな文化を知り、ハマっていきました。今では新しいメンバーが入ってきて最初の1ページを作成すると、自分もそこに積極的に書き込みながら、キーワードにリンクを追加してあげたり、Scrapboxの世界観を人に伝えることが自分自身の楽しみになっています。最近は自分が主催して軽い勉強会まで開いちゃいました(笑)」

川合「チームに黒瀧さんのような“黒子的”な存在がいてくれるので、Scrapboxはスムーズに浸透していったと思います。黒子的活動として、他には、新メンバーが自分のページを作ったら、既存のメンバーが『ようこそ』とまず書き込みます。クローズドなドキュメンテーションで慣れてきた人は、そこで驚きますよね(笑)。しかし、それによって他人の作ったページに書き込むことのハードルが低くなり、その文化がさらに広まっていきます」

例えば既存のメンバーが新しいメンバーにScrapboxの使い方やルールを教えるというようなことはありましたか?

川合「いや、しっかりと教えたことはないですし、マニュアルのようなものもありません。黒瀧さんが自主的に勉強会を開いてくれたくらいかな?(笑)むしろ、みんなが違った使い方をしているのもおもしろいです。それは事業部の人数が増えて発見したこと。新しいページを作る目的や作り方もそれぞれ違います。いきなり新しいページを作って、ゼロからディスカッションを始める人もいれば、一度自分のプロフィールページで下書きしてからページを立ち上げる人もいたり。日常会話での話し方やテンポが人それぞれ違うのと同じように、Scrapboxの使い方も人によって個性が出ます」

黒瀧「例えば日報も、プロフィールページに日記風に書き足していく人もいれば、新しいページを作る人もいます。ルールを厳格化しなくても荒れることなく、むしろチームの雰囲気がそのまま出るのがScrapboxのおもしろさですね」

東京、福岡、鹿児島の3拠点で全社展開へ。Scrapbox活用の未来

最後に、今後のScrapbox活用について、構想を教えてください。

黒瀧「事業部外にも波及させていきたいですね。実は以前、別の社内グループウェアがあり、事業部横断で情報共有をしていました。諸事情でそれが現在は停止しているので、Scrapboxでそれを補完できればと考えています。それに、今まで東京と福岡の2拠点だったGMOペパボですが、先日新しく鹿児島拠点が設立されました。そうしたこともあって以前よりも遠隔地での密なコミュニケーションが求められます。現在、鹿児島オフィスでもScrapboxを使う方向ですが、将来的には全社で導入できたらと考えています」

川合「構想としては黒瀧さんが話した通りです。東京のSUZURI事業部でScrapboxを使ってみて、同じ事業所なら30人規模でもコミュニケーションツールとしてとても有効に機能することがわかりました。ただ、遠隔地となると多少ルールを明文化するなど、考える必要がありそうです。全社導入に向けてさらに使い方を分析していきたいと思います」

川合様、黒瀧様、ありがとうございました!

(文・北堅太 写真・下條信吾)

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