Scrapbox Drinkup「Scrapbox情報整理術」出版記念スペシャル イベントレポート

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Sep 14, 2018 · 10 min read

2018年7月、倉下忠憲さんによる著書「Scrapbox情報整理術」が発売されたことを記念し、8月某日Scrapbox Drinkupのスペシャル版が開催されました。

Scrapbox Drinkupは、Nota Inc.が主催するScrapboxユーザーのためのイベント。ScrapboxユーザーやScrapboxに興味を持つ人と開発者や有識者がカジュアルに情報交換することを目的として月1程度で行われています。

今回のイベント当日は約30人のユーザーが会場に集合。

登壇者は倉下さんに加え、パネルディスカッションからはスペシャルゲストとして「マンガでわかるScrapbox」の湊川あい先生にもご参加いただきました!

そして、Nota Inc.からはCEOの洛西一周と、モデレーターとしてエバンジェリストの長沢智治が参加。

ドリンクとスペシャルなケータリングが振舞われる中、4人によるパネルセッションでは、Scrapboxの使い道や魅力について、物書きやクリエイター、企業コンサルや開発者といったさまざまな視点から熱い意見が交わされました。

ゲスト登壇者プロフィール

倉下忠憲

京都在住の文筆家で『Scrapbox情報整理術』の著者。
2010年に『Evernote「超」仕事術』で著者デビューを果たし、その後『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング 』、『クラウド時代のハイブリッド手帳術』といった数々の著書を出版。ビジネス書の執筆や有料メルマガの運営、セミナー講師、ブログ『R-style』の運営など、幅広く活躍している。

湊川あい

『マンガでわかるScrapbox』著者。Webデザイナーや漫画家、技術書の執筆家など、多彩な才能を活かしてマルチに活動中。

Scrapboxで本を書いて気づいたこと。「Scrapbox情報整理術」制作秘話

4人のパネルディスカッションの前に、倉下さんが今回の著書「Scrapbox情報整理術」の制作段階での裏話をお話くださいました。

本書の制作を進めるにあたり、倉下さんは「Scrapboxの本を書くのだから…」と使命感にも似た思いに動かされ、執筆に使ったのはScrapbox。

編集者さんと共有のプライベートプロジェクトを立ち上げ、最初にインデックスページを作ってから「1–1」「1–2」とパーツごとに分けて書いていったそうです。

日頃からScrapboxを愛用している倉下さんですが、原稿を執筆しながら改めて以下のようなことに気づいたのだそう。

倉下

  • Scrapboxは非常に動作が速い。例えばEvernoteと比べると特にモバイルでの動き方が格段に違うため、ちょっとした時間で単元ごとに開いて書き足すことが容易にできた。
  • 図版を入れるときにScrapboxのドローイング機能を使ったところ、いちいちKeynoteなどを立ち上げることなく、マウスで書いて本文と同じラインに入れることができ重宝した。
  • 環境による動作の違いがほとんどないため、説明が複雑にならず書きやすかった。FirefoxとChromeで多少の違いはあるものの、大きな違いはなく、自分(倉下さん自身)の環境で確認できることは他の環境でも大体できるだろうと推測できる。「知識の広めやすさ」はScrapboxの圧倒的な強みだと感じた。

名言連発のハイレベルな大喜利?Scrapboxの魅力とは

倉下さんの出版裏話に続いてはパネルディスカッション。

「このディスカッションで初めてScrapboxを使う人に『こういうものだから使ってみな?』と30秒くらいで簡潔に説明できるものが見出だせればと…」

そんなモデレーター長沢の投げかけをきっかけに、各々が持論を展開。専門分野の視点で多様な意見が交わされ、見事な名言に会場がざわめく場面もありました。

倉下

  • Scrapboxの存在を知ったとき、最初はEvernote的な使い方をイメージしていた。いろいろな情報をとにかく詰め込み、後で検索して使うものと捉えていたが、そう考えると自動的に取り込める情報の量は多くはなく、機能不足。
  • Scrapboxは死んだテキストの置き場にするものではない。自分で記述をして自分でリンクを付け足すことに意味がある。

湊川

  • 私はScrapboxを「外部記憶」と捉えている。思いついたことや自分の脳で覚えきれないことを忘れないうちになんでも放り込むイメージ。
  • 投稿ボタンがないのがとても気持ちいい。ブログを書こうとすると肩に力が入ってしまうが、Scrapboxはそういったストレスがない。一文字打っただけでwebに公開されているのでとてもラク。
  • H2、H3といった見出しタグを意識せず、速度重視でアウトプットしたい人にScrapboxは相性が良い。

・最近はイベントに行くとScrapboxでメモをとり、「ここでリアルタイム実況しています」とツイートしている。その場でカーソルが動いて情報が更新されていくのは見ている人からしてもおもしろいようで、多くの人から反響がある。

長沢

  • 企業コンサルの仕事で十数社の案件が同時並行した際、各企業の状況を把握するためにScrapboxを導入した。
  • 企業コンサルでは、とある企業で成功した事例や教訓を他の企業で活かせることがある。Scrapboxを利用することで、リンク機能により知見の見える化が実現した。クライアント「A」のページに載っている情報がリンクで他のクライアントの情報と繋がる。
  • Scrapboxは企業の意識改革に有効。いまだに日本には、古くからの慣習やルールに縛られている企業が多い。Scrapboxはそれを解きほぐすきっかけとなる。

多様な使い方ができるScrapbox。共通項は“楽”

倉下さんは、今回出版した著書の中でScrapboxを「知のコラボレーションツール」と表現しました。さまざまな使い方ができるこのソフトを一言で言い表すには苦労したようですが、倉下さんはScrapboxに“楽”という一つの共通したキーワードを感じているようです。

そこで、4人それぞれが感じるScrapboxの“楽”について、話題が移っていきました。

倉下

  • 本を書くうえで、細かく説明して答えを教えすぎるのは良くないと思い、どこまで伝えるか気をつけた。Scrapboxは人それぞれが自分に合った使い方を発見する「楽しさ」がある。
  • Scrapboxの使い方は人によって違うため、統一的な表現をするのは難しいが、どんな使い方でも共通するキーワードは、「楽しい」「楽(ラク)」。

湊川

  • 自分にとってのScrapboxの楽しさはレスポンスの早さ。サイトの表示速度が早いだけでなく、リンクがすぐに繋がったり、ユーザースクリプトがすぐに動作したり、自分でスピーディーにカスタマイズしていけるのが楽しい。
  • 他の人のScrapboxを見るのも楽しい。カスタマイズされたページやすごく綺麗なポートフォリオなどに胸が踊る。
  • 最近は何かを書こうとするとき、Scrapboxを開くと「よし書くぞ!」と思わなくても、自然と自分の脳内が“垂れ流せる”ようになってきた。開かれた環境を提供してくれるScrapboxは、まるで“脳内直結UI”というべき存在。一番理想的なのは、頭の中で思ったことがそのままアウトプットされること。それの一歩手前がScrapboxなのかもしれない。

長沢

  • いろんな情報をScrapboxに書き込んでいくと、自分が思っていないところでリンクが繋がることがあり、まるで自分自身を発見したような楽しさを感じる。
  • 複数の人で共有する場合、自分が考えたことを他の人に見てもらうことができる。不完全な状態でも書いて共有することで、誰かが訂正したり、足りない情報を補ってくれる。これにより、「正しく書けないから先に進めない」という機会損失を防ぎ、湊川さんの言葉を少しお借りすると、チーム全体で脳内を直結させていくという状態が実現し得る。

洛西

  • 現在弊社の中でもScrapboxを使っているが、Scrapboxありきで仕事を始めると、Scrapboxなしの環境には戻れなくなると感じるほど使いやすく、楽しい。
  • 自分自身、初めて仕事をした2002年から今日までオープンソース的な働き方をしてきた。これからの時代はますます自立分散型で働き、世界に貢献できるようになるだろう。Scrapboxは豊富な情報量とレスポンスの早さで、リモートワークのコミュニケーションを濃密なものに変えてくれるはずだ。

白熱したパネルセッションの後は、和やかな空気の中懇親会が行われ、今回のScrapbox Drinkup「Scrapbox情報整理術」出版記念スペシャルは幕を閉じました。

最後に、今回生まれた名言をもう一度振り返ってみましょう。

Scrapboxとは

  • 死んだテキストの置き場にするものではない
  • 外部記憶
  • 企業の意識改革に有効
  • 知のコラボレーションツール
  • 「楽しい」「楽(ラク)」
  • 脳内直結UI
  • 自分自身を発見する楽しさ

4名の登壇者のさまざまな立場から、Scrapboxの新たな一面を発見できた有意義なひと時となりました!

Scrapboxについて

企画書、社内マニュアル、議事録など、チームに必要なドキュメントを共同で瞬時に作成できます。ドキュメント同士を関連性を元に自動で繋げ合い、何千、何万ものドキュメントを管理する苦労から解放してくれることが特徴です。

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