Rhetorica#03をつくりました──語りと騙りと現実と

cited by fnmnl

レトリカで2年ぶりにちゃんとした新刊「Rhetorica#03」をつくりました。

特集は、FICTION AS NON-FICTION(造語です)。この言葉をつくったのは、ぼくたちが現実について切実に語ろうとするとき──そうしようとすればするほど、その語り口に付き纏う物語性や虚構性について考えたかったからです。また、いままでのようにただそれを考えるだけではなく、多くの書き手を集めて実際にそんな語り=騙りを展開してもらいました(文字通りのフィクション=小説も載っています)。

この本を通じて、現実を力強く生き抜くこととフィクショナルな語りとの間にある、独特の緊張関係が伝われば、もっと言えば、そうした語りを生み出そうとする運動が立ち上がってくれば、死ぬほど嬉しいです。少なくとも、ぼくは今後もそういう運動を続けていくつもりです。一緒にやりましょう。

てぃーやま邸に届いた裸のRhetorica#03(photo by texiyama)

少しだけ本自体は関係ない雑感を書くと、完成まで丸一年かかってしまったなあというのがまずはひとつあります。ただ、それだけ時間をかけただけはあって、自分にとって重要な作品になったなという感じです。

というのも、いままで一号ではFAB、二号ではSpeculative Designと、自分たちの外側にある言葉をつかって本の骨子をつくっていました。それに対して三号は、自分たちが重要だと考えていることを、初めて自分たちの言葉で語ることができたからです。もともと、どこの言葉をつかってもしっくりきていなかったので、自前で概念をつくってやれたのは満足感がありました。

個人的には、わりと直接原稿をいじったのが印象に残っています。いつも企画だけなのに、今回は津和野ネタを数本書いて、大量のレビュー原稿の一部を編集しました。マジ大変でした。津和野での起業準備や大学時代の先生・後輩との仕事、ちょろちょろもらえるようになった原稿案件など、とにかく地獄のように忙しかったなかで、それでもきちんと書けたのはまあよかったです。

p.s. 自分が全部やったかのように書いていますが、関わってくれたひとのおかげです(具体的に誰がいるのは、サイトを見てみてください)。名前をひとりだけあげるとすれば、迷いなく太田知也です。この本があるのは、彼の鬼っぷりによります。毎度ありがとう。

Rhetorica#03 | SPECIAL FEATURE: FICTION AS NON-FICTION 
http://rheto3.rhetorica.jp/

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