Dennis Smith Jr. ラスベガスで深めた自信 by @bobbykaralla

思いつく限りの反対意見をまず最初に並べてみよう。

サマーリーグはまだ始まったばかりだ。たった2試合が終わっただけである。敵の選手のうち数人は、NBAに生き残っていないだろうね。

だが、しかし。

20年で最も期待されているルーキーが活躍しているんだよ?苦戦する様子もないんだ。

デニス・スミス・ジュニアはラスベガスで完璧なプレーをしているわけではない。それでも、ここまでめちゃくちゃいいんだ!ルーキーは1試合当たり26分、19.5点、7.5リバウンド、5.0アシスト、2.0スティール、FG50%に3PTは36.4%を記録している。ダラスは彼がフロアにいる間は+12で、チームは2勝を挙げている。

一連のスタッツは十分印象的で、勝利ももちろん重要なんだけど、週末にデビューしたばかりスミスが突出している部分は、自信と、プレイしている姿勢、有利な場面だと判断した時にどう自分を魅せられるか、にある。サンズ戦の3Qにスミスは幾つかミスをしたが、彼は19歳のものではなく、ベテラン選手であるかのようなバスケットボールIQを感じるプレーを披露したように感じる。

数字が印象的である。PnRのボールハンドラー時は1ポゼッション当たり1.0得点で、アイソレーションでは9本中6本成功させている。フリースローを獲得している数は、バディー・ヒールドやジェイソン・テイタムよりも多い。スミスは望めばいつでもバスケットに向かって切り込めることを証明してきた。誰がリムを守ってようと、自信を持ってアタックしているように見える。彼よりもずっと身長が高い選手であってもだ。

「めちゃくちゃ自信あるよ、自信があるんだ。」スミスは語る。「アスレチック能力、爆発力、アタック能力を磨き続けている。たくさん練習しているんだ。これが自信の理由だよ。俺はスクリーンを抜けて、ビッグマン目掛けてアタックすることに自信持っているんだ。」

バスケットに向かって斬り込み続けていれば、接触、体の酷使に繋がってしまう。しかしスミスはその状況を受け入れて、サンズ戦では、フリースローラインに9回向かった。参考のため、マブスのポイントガード陣が昨シーズンFT獲得9回以上記録したのは、合せてたったの1回である。ペイントにコンスタントに侵入する能力を持つ、モンタ・エリスやレイモンド・フェルトン、JJ・バレアは貴重な選手だった。その役目を引き受けるのは、スミスの番のように感じる。

そのためには、アグレッシブに、スマートに、素早く動く必要がある。スミスはここまでその全てを持っていると証明している。しかし、彼は加えて、脅威的な爆発力があり、ハイライトシーンを作ることができる。ドラガン・ベンダーとマーキース・クリスにチャレンジしたダンクは失敗に終わったが、この2人はロッタリーピックされた選手であり、れっきとしたNBAプレイヤーだ。スミスは会場をあと一歩のところまで沸かせかけた。結果は2本のフリースローに終わったが。

会場を沸かす以上のプレーを見せたりもした。シカゴ戦ではPnRのディフェンスの制限もあり、見せる機会がなかったプレーがある。サンズ戦ではデニス・スミスはサイズの大きいビッグマンにスイッチすることができた。そして、ドリブルで何度も何度もビッグマンを交わしたのだった。ダンクに行った場面では1、2回ドリブルしてベンダーを抜いている。その後でも同様に、ベンダーを交わして楽々とレイアップで得点した。

「何が何でもスイッチ」ディフェンスは現在リーグで非常に流行っている。つまり、原理的には、敵はどのスクリーンがかかっても、どの場所にいてもスイッチをすることになる。たとえ、オープンになる選手を作るためにボールを持たない選手同士のスクリーン時であっても、スイッチをする。おそらく、スミスは今シーズンの大部分、ビッグマンがスイッチしてくることになるだろう。そう、彼にとって好都合なことが起こる。フェニックスはそれでもデニススミスに対してスイッチを仕掛け続ければ、ルーキーはベンダーにピックを要求することもなく、簡単にぬいてみせる。最終的にサンズは4位指名のジョシュ・ジャクソンをディフェンスにつかせた。しかし、マーベリックスはスクリーンを使いスミスにスペースを与えた。そして、ゴール下にいるクリスに対して接触を厭わず仕掛け続けたのだった。

単純に言うと、ブルズ戦ではスミスはこういったシーンに出会うことはなかった。ほとんどの時間に2人のディフェンダーにブリッツを仕掛けられ、マブスのPnRに対してダブルチームをすることで、スミスにさらなるプレッシャーを与えた。その結果、スミスは14点に抑えられ、彼の手からボールを手放させて、チームメイトに頼らざるを得なかった。ブルズのディフェンスが大きな役割を果たしたのだった。もちろんこれはダラスにとって都合が良いわけで、40分で91得点することができた。

ある一つの記憶に残るプレーがある。スミスに対してブルズディフェンスはスイッチをしたときだ。まるで空を飛んでいるかのようにプレーする必要があった。スミスはブルズのビッグマンを抜くが、もう1人のディフェンスが寄ってきているのを確認した。だがそのディフェンダーはスミスを守れる場所に着くのが遅すぎて、邪魔しようとヘルプすることができなかった。気づいた時にはスミスは届かないほど高くジャンプをしていたのだった。

さらに、ビッグマンが交わされるのを恐れて距離を取り始めると、スミスは時間をかけてドリブルし、フリーの状態で3ポイントを打つことができた。

これらのスミスの行動は高度な知識があるとは言えないかもしれないが、私が言いたいことはこうだ。彼はただ正しい選択をして、今回の場合はどれも簡単なシュートにたどり着いたというわけである。

NBAチームは典型的には、シカゴがやったほどアグレッシブにブリッツやダブルチームを仕掛け続けることはしない。だから、スミスはレギュラーシーズンでは繰り返しスイッチされることになるだろう。「俺はただ状況に合わせてプレーするだけだよ。サンズ戦ではスイッチされたし、シカゴではそうじゃなかった。」マブスのバスケットが何年もリーグに対して脅威を与え続けてきたのは、スイッチするディフェンスは対マブス戦だと大きなリスクになるということだった。7フッターのダーク・ノビツキーは、相手のポイントガードを苦にすることはないだろうし、マブスに来て初年度のハリソン・バーンズはスイッチによるミスマッチをうまくつくことができた。特に、ハイポストやゴール下で。

だが、ヨギ・フェレルが加入するまで、マブスには、スピードやクイックネスでスイッチしたビッグマンを翻弄するような、若いポイントガードがいなかった。バレアやハリスは4番や5番をドリブルで抜くことがまだできる。だが、同じプレーでスミスと比べるのはアンフェアーだ。リック・カーライルは、ダラス時代にスミスのようなアスレチックさをもつガードをコーチしたことはなかったと何度か言っている。そして、それはマブスのオフェンスのポテンシャルのさらなる解放を意味することになる。

対戦相手はマブスのビッグマンに対して小さいガードをスイッチする余裕はない。そして、マブスのポイントガードにビッグマンをつけることも、今やできなくなるだろう。全てスイッチをするディフェンスに対する、正しい回答の一つになるだろう。少なくとも、ドレイモンド・グリーンのようなガードを守れる驚異的なアスレチックなビッグマンがいないチームに対して、優位に立てる。

今のNBAで、より大きく、動きが遅い選手をドリブルで抜くことよりも、ポイントガードにとってずっと重要なことがある。どこにチームメイトがいて、いつボールを欲しがるか理解しなくてはいけない。そして、1秒以内にこの重要な判断をしなくてはいけないのだ。10歳以上離れた選手の考えを騙せるようにならなくてはいけないし、NBAで過去最高にタレントが揃っていると言われているポイントガードを時には相手にしなくてはいけない。

しかし、スミスにとって素晴らしいスタートとなった。たとえ練習試合のトーナメンだとしてもだ(言っておかなければならないが、ブルズとサンズはラスベガスのサマーリーグで他のどのチームよりもNBA選手がロスターにいる)。スミスが出すスタッツは印象的だが、今回のようなケースではどうやって数字を残したかのほうが、何を残したかよりも大事になる。彼は次のレベルにたどり着くまでしなくてはいけない多くのことをうまくやっている。スイッチディフェンスを利用すること、ディフェンスを読み、対応することだ。言うほど簡単には行かない。だが、決して無理なことでもない。現代のポイントガードに不可欠な入門スキルはこうだ。

「ピックアンドロールはできるか?」

スミスは疑うまでもなく、できる。これは素晴らしいニュースだと思わないか?だって、ダラスでは、デニススミスはたくさんピックアンドロールをすることになるんだから。

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