タイとベトナム

バンコクに10年ぶりに来てみて、結論的には、ホーチミンを仕事、生活の拠点に選んだ事は非常にラッキーだった。と感じた。

このラッキーに感謝し、ホーチミンに帰ったらもっとテンション上げて仕事しようと思った。

別にバンコクが悪いわけじゃなく、むしろ、いいのだけれど。

「あらゆる規制がユルイ、東京の劣化版」

という一言で片付くのかなぁというのが冷めた感想です。とは言え、大阪や名古屋も東京の劣化版すら担える機能は無い。そういう意味では、凄まじい都市でしょう。たまに買い物に行くにはいい国だ。

上海や香港よりも、中国人の影響力が低い分、中国的ダサさ、突込みどころが少ない(日本を含めた)アジアの有数の大都会、という事でしょうか。

で、ホーチミンと比べた感想は・・・

●庶民は知性もハートもホーチミン>>>バンコク (個人的感想)

雑感なので、個別には色々あるでしょうが、2日いただけで、感ずる所が多々ありました。みんないい人だと思うんですけど、簡単に言えば、何十年も擦れつづけた結果、みたいなのを感じましたね。

●英語も意外とホーチミンのほうが上なんだな

ベトナム語は、アルファベット使っている、という微妙な強みがある為、言葉通じなくても、住所とか、書けば分かるんですが・・・。バンコクのタクシーのオッサンレベルだと、アルファベット読めない人、結構いるのね。更に、OK、とか、そういう英語も分からないみたい。これはイメージと随分違った。ホーチミンの人、英語できないと思ってたけど、あんたら、結構できるほうだ。

●タイ語の発音は簡単だな

ベトナム語は、僕は結構できるようになってきたんだけど、未だ発音は苦労する。タイ語は、アルファベットを読めば、そのまま通ずる事が多い。ベトナム語は、アルファベット棒読みでは、まず通じない。中国の内陸部と同等な感じかな。

●バンコクはホーチミンよりはかなり臭いな

下水の臭いと、掃除されていない道路と、風呂に入っていない人がホーチミンよりは随分多いなと。それでも、中国よりは臭くない。走る車もタクシーも中国よりは綺麗だけど、ベトナムよりは汚いな。

●意外と、夜早いんだな

歓楽街も、一部をのぞき、夜の12時ぐらいで店じまい。今時のホーチミンはどこもかしこもずっと明るい

●やっぱ渋滞はいやだ

地下鉄、バイタクがあるから、何とか知恵を使って回避できなくないけど、ホーチミンの渋滞なんて、子供のようだった

●老人が多いな

明らかに、高齢化。数字的には知っていたけど、街を見れば一目瞭然。

●タイはインド寄り、ベトナムは中国寄りだな

なぜか僕がタイ人には距離を感じ、ベトナム人には親近感を感じる理由は、そういう所だろうなと再確認。ベトナムは中国の思想が、生活の隅々、価値観の隅々に流れている。ここで言う中国というのは、中国共産党の事ではなくて、中国人の歴史的カルチャー全般の意味で。

●インフラの老朽化が今後キツイだろうな

タイが東南アジアで最も栄えた背景は、タイ人が優秀だったからでも、努力したからでもなくて、ほぼ唯一、アジアで戦争や狂った政治のダメージを受けず、外国に作ってもらったインフラを維持できた事。戦争せず、侵略されなかったのは、当時の政治家と王様が超優秀だったからだけど、お陰で庶民は育たなかった。新たにインフラを再構築する事が独力でこの国にできるとは正直思えぬ・・・。

とにかく、バンコクを見て、ベトナムをより深く考えられた良いタイミングの滞在だった。

後10年、ベトナムにしがみつく事が、何よりも大事だと感じだ。

僕が大学生の頃に2000年初頭、初めて中国に行った時から、10年で大変貌を遂げた。一方同時期に行ったシリアのアレッポは、ほぼ消滅した。僕が行った時のシリアは、トルコよりも治安が良く、人が親切で、カルチャーが高く、食べ物が美味しくて丁度、昔のベトナムのようだった。トルコがタイみたいなもので、その隣の孤高の国という感じだった。

10年で、あの世界的に見ても素敵なアレッポの街は、消滅した。10年あれば、良くも悪くもどこまでも行くものだ。とにかく清貧を保ち、しがみついて、1回だけ幸運つかめばそれでいいかな。