人が財産とか、人財がすべてとか言う人

嘘には3種類あって、人を騙すための嘘と自分を騙すための嘘、そして自分を慰める為の嘘がある。

僕は、中学1年生の時に、中間テストかなんかで、ヒドイ点数を取った

学校には地下鉄で通っていたのだけど、駅のプラットフォームで待っている時に、感無量になり「俺は明日から猛勉強して、次のテストは●●君よりも上を取ったる」と、無害のオタクに宣言した。オタクは

「はいはい」

と言った。

そこで、「はいはいとはなんだ!」と怒った。

「そうやって言って、帳消しにしたいんでしょ」

とオタクは捨て台詞を吐いた。そして、僕が取ったそのひどい点数とやらは、その後ますますひどくなりデフォルト化されてぼくにとって普通の点数になっていったのだった。

それから20数年後

ある20代中盤の女性が、

「成田さん!私は決めました!!私は成田さんが前勧めていたように、米国公認会計士の資格を1年猛勉強して取って、アジアでグローバル人材になります!私は決めました!!」と言った。英語堪能で容姿も良く人気者のなフレーバーの彼女は、意気揚々とベトナムに来て、数ヶ月で行き詰まっていたのであった。

僕は、その時に、昔の自分を見た気がして、あの時のオタクのように吐き捨てようかと思ったが、沈黙を保った。

彼女は結局、僕が進めた簿記3級の教科書を買って、満足して、それで読むこともなく終わった。ある程度性格が大人になった僕は、見て見ぬふりをした。

会社は人が全て、人財に対する投資が一番、とか、自己投資が一番、とかかまびすしい。

言った瞬間に、マフィアが、神父に懺悔して許しを請いスッキリして、真逆の自分の行いを帳消しする効果があるのだと思う。マフィアは気分晴れやかに、新たな悪事を働く。

本当は子供の頃から気づいていたのだけど、色々回り道しないと、使える知識にならない事って多い。こういう嘘をすぐ見抜いたりするのができるようになってくると、人生の難易度が下がる。

経営者が人の重要性をまず第一に訴える会社のほうが、何も人に関して言わない会社よりも、一従業員の立場としては、危険である確率が高い。

という知識も、本当は子供の頃から見抜けたはずだけど、ようやく常識として判断基準にできるようになった。

もちろん、経営者の使命は、株主を満足させる業績を上げる事だ。経営者=株主であれば、自己実現ができている事が良い経営者だ。

だから、悪いと言っているわけじゃない。それでうまくいってる会社があるから皆真似しているのだと思うし。

経営者を批判したいわけじゃなくて、にんげんだもの。大人ってのは、法律に反しない限り、質問に答える義務は無いし、質問に対して、嘘を言ってもいい。

なんでも質問に答えてもらえると思う人が傲慢だし、質問に対する答えに嘘がないと思うほうが間抜け。ましてや、聞かれてもいないのに、会社の気質や風土を言っている人というのは、そりゃ、本当なはずがない。

会社を代表するような人は、死活問題だからバレにくい嘘をつく。つまりその技法は、人を騙すのではなくて、自分を騙して、瞬間だけ、本能的に受けの良い自分になりきる。だから、嘘を言っている自覚が無い。結果ばれにくい。まぁ釣った魚に餌やる必要無いと思ってるから、後からバレる分にはどーでもいい。嘘だと発覚し、世間で騒がれ追求されると、海千山千の辣腕経営者が泣いたりする。それは、嘘がバレたから泣いたのじゃなくて、嘘を本当についていない、と自分を騙しているから、なんで善良な僕がこんなにいじめられなきゃならんのだと、本当に悲しいんだろう。世の中そんなもんだと思って、そこからが楽しくなる。ゲームのルールが中途半端にしか分からないが、欲が強い若者。年をとれば、ある程度は楽しくなるよ。