【小説】-1

【プロローグ】

「ホワイトハウスに全議員が集まっている時に、まるごと爆破したい」

「1億円欲しい!」

「パレスチナとイスラエルを完璧に仲直りさせたい」

「500万ドル欲しい」

「若返りたい」

「我が家と温かい家庭(美しい妻とかわいい子供と犬)が欲しい」

「金持ちになって、世の中の奴らが皆俺にひれ伏す、靴舐める」

「サッカーチームが欲しい」

「ミッシェルと結婚したい」

「時を止める能力が欲しい」

「市場経済を破滅させたい。新社会主義を作りたい」

「油田が欲しい」

「動物園を経営したい」

「僕の世界宗教を作りたい」

「チベット解放」

「金持ちの美女と結婚したい」

「G20にテロを仕掛けたい」

「イスラムを消滅させたい」

「殺人が合法の世の中にしたい」

「死者を蘇らせたい」

「100億元欲しい」

「中国人から奪われつつある世界を直して、白人が上の世界に戻したい」

「日本とアメリカの戦争を起こしたい」

インターネットゲーム『第三の世界』には、今日も世界中からまばらではあるが、登録者がいるにはいる。

第三の世界、と称された世界に参加し、自分の分身である「ポンカロイド」と呼ばれるアバターを動かすだけのゲームだ。登録の敷居が高い割に、ゲームの目的が定かではなく、一時期少しだけ話題にはなったが、はやりはせず、マニアの間で細々と今日も第三の世界の日常が行われていた。

登録は、世界のそれぞれにやり方はあるものの、つまりは確実な個人情報が必用となる厳格な作りとなる。パスポート、あるいはパスポートを作る際に必用となる書類がいる。銀行口座がいる。固い査定が終わった後、参加が可能となるが、ゲームを始める前に、不意打ちに聞かれる質問が少しだけ話題となった。

「あなたの願いは何ですか?このゲームを活用する事により、その願いが現実のあなたの生活において実現できる事になるかもしれません。本当に本当に真面目に考えて、悔いのない希望を書いてください。字数制限は30文字となります。個人情報は常に最高の技術で管理されています。誰にも見られる事はありませんから、あなただけの本当の希望を書いてください」

Show your support

Clapping shows how much you appreciated ホーチミン日記’s story.