スマホメディアはどうなっていくのか?

Shinji Kimura
3 min readDec 30, 2015

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スマートフォンメディアビジネスについては、所謂分散型メディアについては、以前から懐疑的です。SEO型メディアと同じで収益があがりににくい。実際今年の後半にかけてそれが露呈しつつあったかなと思います。メディアには、自然想起、プッシュ、特定ニーズへの対応の三種類が必要で、この3つを必ず内包するように設計して拡大する必要があります。そうでなければ途中で成長が止まります。

facebookなど、統合型メディアはユーザーの時間をタダで貰ってそれを広告費としてマネタイズしていってます。このタダという所が少しずつ行き過ぎていっている気がしています。特に今年の半ばぐらいから余りにもfacebookがユーザーをコントロールするのが上手になり過ぎてるなぁと感じています。それに伴ったサービスが出てくると思います。ユーザーの時間はユーザーのものですので、その価値の見える化するサービスもでてくるでしょう。

以前も書いた通りスマホ時代のメディアはデータです。データでユーザーをマネジメントする時代です。ユーザーは知らず知らずのうちにメディアに釘付けになってしまいます。そういうデータマネジメント・システムを作った会社が価値を持ちます。

次に動画ですが、今年は来年の為の準備期間だったと言えると思います。来年から本格的にスマホ上で動画が見れるようになります。facebookが市場を慣らしてくれて、LINEがまずliveを始めました。来年は動画関連のメディアから、制作まで盛り上がると思います。おそらくソシャゲの時に先に参入した会社が勝利したように今年参入した、3 minutesやcandyはポジションを高めて行くのだと思います。動画広告は、分散型メディアだとしても、広告を差し込みやすいので、ビジネスになりやすいと思います。

同時にスマホ上の動画広告も増えます。動画広告ネットワークも増えますし、メディア上での動画広告も増えます。何社かイグジットも出ると思います。動画広告ネットワークはいくつかありますが、まだ今後求められる形のものが無いと思っています。まだまだ大成功するような会社が来年1年で出てくるかと思います。

いずれのチャンスも現実世界からメディアが消えつつあり、スマホにユーザー接点をもつ事が多くなってきています。最近のユーザーは、リアル店舗にも行かなければ、銀行にも行きません。そうなった時に、説得商材のビジネスについては、ユーザーと深いコミュニケーションをしたい思いが強くなります。その価値をメディアとして特定クライアントに売るというのがメディアビジネスでの生き方になると思います。広告というよりも、ユーザーとのコミュニケーションを直接とれる接点をクライアントに提供をしてやる事が今後のメディアビジネスに現れてくると思います。

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