何故今暗号通貨が生まれてきているのか
アメリカの保有する金の量に限界がきて、金とドルを切り離した過去があります。固定相場から変動相場になり、金の保有量とドルの発行は切り離されました。経済の成長には、お金の量が必要だからです。それだけアメリカ経済がゴールドより大きくなってきたということです。
その後、ドルをアメリカ経済と結びつけて、ドルの信用を保ちました。これは、世界経済に対するアメリカ経済規模が大きかったから成り立ちました。アメリカの信用で、世界の経済成長に比例して、ドルを刷ってもある意味、アメリカの信用で足りたはずです。
しかし、
新興国が急速に育ち、オフショアドルが急速に増えた今、アメリカ経済の世界経済に占める比率は、低下しています。新興国の貿易におけるドルニーズは益々増える一方なのに、オフショアドルを支えるアメリカ経済の比率は下がるばかりです。オフショアドルのニーズに答えると、おそらくUSドルは、担保する信用が足りず、仮想通貨(暗号通貨)に近くなっていってしまいます。
新興国の貿易によるドルの獲得後の外貨準備高は、アメリカ国債へと還流します。アジア通貨危機の時の痛い思い出があるので、殆どの国がそうします。アメリカ国債を経由して、入ってきたオフショアドルは、ドルアセットを買います。なので、アメリカはバブルが起きやすい。。。こういう理由で、世界はどんどん不安定になりやすい状態だなと思います。
中国の元は、中国市場が解放されない限りは、次の国際通貨には、なり得ないし、インドもまだこれからです。
そういう中で、近年暗号通貨が出てきている。こういう自然な過程で生まれてきていると認識しています。
ここから、各国が暗号通貨のマイニングを始める時期になってくると思います。