Shinji Kimura
4 min readDec 25, 2019

2020年の予想と今年の振り返り

2019年も年の瀬に近くなりました。さて、私はこの一年何を考えていたのかなと振り返ってみますが、今年の初めに書いた記事はこちらでした。

今年の活動として、全体的に積極的にから、慎重にと変化をさせた年でした。

ユニーコーンへ投資が曲り角に来ており、アメリカ、中国の貿易戦争に振り回されるように見えていますが、アメリカ株のパフォーマンスは高く、投資家への恩恵は高かったと言えると思いました。世界情勢もあり、投資もしにくい割には株価は上がり続けたというのがこの一年でしたが、経済の数値は次第に曲り角にきているようです。

我々グループでの取り組みを考えると、インドへの投資を拡大し、自動車、バイクシェアリングへの車体提供、フィンテック企業への出資と貸付、住宅ローン会社への出資と持分適用子会社化など、単なるC向けのサービスではなく、一定の利回りが決まっていて長期的に底堅く伸びていく事業開発を行いました。

特にインドでは、C向けでは何が当たるか分からない中、クレジットが必要である事は変わらない事を考えると、新興国リスク、新規ビジネスリスクのダブルパンチをあまり受けないように、投資された資金が一定の利回りで必ず再投資される事業に資金と時間を投下してあります。

特に本年の投資に意識をしたのは、Capitalの効率についての考え方として、プラットフォーム型として、キャピタルを使わずに非線型に伸びていくものなのか、それとも、キャピタルが一時的にBSから消え、時間をかけながら回収するものなのか、それとも投資した資金がBSに資産として残りながら、PLに計上されていくものなのか、これらを検証を行いながら、それぞれの企業にバランスよく投資を行っていきました。

今年Saasなど含めて起きていたのは、金融商品でもないスタートアップの投資が、2番目の種類てあるにも関わらず、まるで3番目の様に投資されて事業価値をはじき出している投資が目立ちました。ある種のイノベーションではありますが、投資家含めてかなり楽観的になっているのは間違いないと思っています。

今の投資は、私の場合は上の様に1–3のバランスで価値の保存とCapitalの効率のバランスを考えながらやっています。事業をやる上でも全て賭けのようにゼロか10かみたいなやり方ではなく、何らかの価値が蓄積さらる取り組みをPLとBSを勘案してやるのが、このタイミングではいいのではないでしょうか。

それもこれも、リーマンショック後から続く緩和策による景気拡大が続いており、2007、2008年から考えても既に10年を過ぎており、景気循環は来るだろうと予測せざるを得ないわけでなかなかフルでアクセルを踏み込むわけにはいかないという理由によります。

ですので、今はイノベーションに投資をするのかではなく、底堅く変わりづらいものは何かという事を考え続ける一年でしたし、来年もそういう一年になると思っています。

消費者が変わらず選び続けるブランドへの投資がリターンを得るのは、ブランドを通してのアップセルが起こり続けるからです。SaaSというものは、それとは少し違うかなと思っておりますが、人口減少と紐づいたニーズへのSaasなど後押しがあるものはまだいいかなと考えてもいました。

また、鉛筆のように細いビルのような建物への投資よりも、なるべくブランドがある建物への投資、今後も人口流入が起き続ける東京都心での投資など、日本の局地的なマクロを利用しているインフレへの投資などもあり得るとは思ってはいます。その中でもなるべく選りすぐりのものに、特別に安くで動けていないと危ない橋を渡ってる気がしています。

来年は、台湾の選挙、オリンピックなどあり変化がある年になると思います。世界情勢にも気を配りつついつもと変わらない努力を続けていけたらなと考えています。