4181–151010 ピアニストからのカメラ購入相談〈写真は「GR II」〉

妻の友人のピアニストから、カメラ購入相談のメッセージが届きました。ご相談の要点を挙げると、

  • 趣味レベルで写真の勉強をしたい
  • デジタル一眼レフをあれこれ検討していて、シグマのレンズが素晴らしいと感じた
  • シグマのサイトを見ていたら、shioさんの作品を拝見して感銘を受けた
  • (友人からのアドバイスによると)フルサイズセンサーの一眼レフがいいらしい
  • (友人からのアドバイスによると)交換レンズの広がりを考えてNikonD750あたりが無難ではと考え始めた
  • 風景や日常のちょっとした一コマをオフィシャルサイトに掲載したい
  • ゆくゆくはマニュアルで撮れるようになりたい
  • おすすめの機種、カメラ、レンズ選びのご指南、アドバイスをいただきたい

色々と確認したいこともあるし、メッセージでお返事を書くより話した方がわかりやすいので、iPhoneにお電話いただいて、夜中、帰宅途上に歩きながらお話ししました。

まず最初に、彼女がどのようなシチュエイションで写真を撮影するか、思い浮かべていただきました。そしてその時に確実に一眼レフを持っているだろうかと。

いいレンズ(F値の小さな明るくてズームしないレンズ)を付けた一眼レフは、大きくて、重い。2kgを超えます。それが普段持ち歩いているハンドバッグにすっきり収まるか。

その重さを毎日持ち歩くか。他に、譜面とかメイク道具とか、本番の日は衣装なども持っている。それに加えて一眼レフ+いいレンズを持てるか。

きっと持ち歩かなくなるでしょう。たぶん、買って1ヶ月くらいが限界。どんなにいいカメラを買っても、写さなかったら無駄です。10万円のカメラを買って10万枚撮影すれば1枚1円。1000枚しか撮影しなかったら1枚100円。

写真とは「カメラを持った自分がその場所にいる」ということが必須条件の表現手法です。だから最初に買うカメラは、毎日負担なく持って歩けるサイズが大切。サイズだけでなく、デザイン、重量、形状、凹凸、普段のバッグへの収まり具合……。それらが自分のライフスタイルにフィットしているかを具体的に考える。

そのように伝えたら彼女は現実に引き戻された感じ。「フルサイズセンサーの一眼レフ」は明らかに、彼女のライフスタイルからかけ離れています。それを毎日持って歩いている彼女は想像できない。

そこで、普段のスタイルにあったカメラで高画質、かつマニュアル操作もフルにできるものという観点で選びましょう。彼女、shioと話をする以前から「EVF(電子ビューファインダ)」には違和感を抱いているとのこと。いいセンスです。そう、EVFは被写体の動きよりも遅れて表示されますから、敏感な人には違和感が大きい。ピアニストですから、機敏な指の動き、視線の動きに敏感なはず。発光体を目の前1〜2cmに置いたままそれを凝視するのも目に負担。

shioは、EVFが付いているカメラでもEVFはほとんど使いません。人物を撮影するとき、まばたきを観察して目が完全に開いている瞬間に撮影します。shioが撮影する人物写真に目つぶり写真はほぼありません。それが、EVFのカメラ(いわゆるレンズ交換式一眼カメラ)だと、EVFで見えているのはコンマ何秒か過去。だからきちんと観察して撮影しているのに、目つぶり写真を撮影してしまいます。そんなの、ファインダとして、というかカメラとして失格です。

したがって、彼女の違和感からしても、shioの好みからしても、レンズ交換式一眼カメラはオススメしにくい。

一方、彼女は、シグマのカメラに搭載さている3層構造の撮像素子に興味津々。ホンモノの色彩、ホンモノの光、ホンモノの濃淡、ホンモノの形を写せるセンサー。その仕組みをご説明すると、ますます「dp Quattro」シリーズに気持ちは傾く。

それ以外にもいろいろなカメラを提案し、その特徴を話した結果、彼女が選んだ候補はこの3モデルになりました。

  • リコーGR II
  • シグマdp1 Quattro
  • 富士フィルムX-T10+18mmF2(EVFへの違和感はあるとしても、一応レンズ交換式の一眼カメラも候補に)

さて最終的に彼女が何を買うか、楽しみです。

http://shiology.com/shiology/2015/10/4181-151010-gr-.html

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