4325–160302 ノートは頭脳の裏返し──アクティブラーニングの基礎〈写真はdp1 Quattro〉

ノートを取ろう。ノートに書こう。

先日、桐朋高校で授業をしていて驚愕しました。shioの話が始まっても、ほぼ全ての生徒がノートを取っていない。150名くらいの生徒のうち、熱心にノートを取っているのはわずか数名。

気づいて、ノートを取るように促したら、そもそも筆記用具を持参していないのだという。あきれた。

昨今の大学では、「レジュメ」と称する書面が「講義」の時に配布される。だから学生たちはノートを取らない。一方「最近の学生たちはノートを取れないので、レジュメを配布するのだ」というのが教員側の言い分。しかし、shioは、年度始めの授業で、ノートの書き方を教える。教えて、学生たちにトライする時間を確保して、訓練する。だからノートを取れるようになる。それこそ世に言う「アクティブラーニング」のひとつ。

だからshioの授業で「レジュメ」と呼ばれる書面(ハンドアウト)を配ったことは一度もない。必要ない。実際90分×2コマ連続(180分)の授業が終わって教室を歩いて行くと、学生が腕を振りながら「先生、今日は11ページ書いた〜〜」と声をかけてくることもある。shioの授業に参加する学生たちは書いています。書けます。

桐朋高校はどうなのだろうか、と心配になりました。もしノートを書く指導と訓練とをしていないとすると、大学合格者数が低下する原因かもしれません。

なぜノートに書くことが大切か。

「考える=書く」、「書く=考える」だからです。机に向かってうーんと唸っているのは考えているうちに入らない。文字、文章、図形、チャート、式、グラフ、絵などを書いたり描いたりすると、思考が進む。自分の頭脳の中身が表に出て、目で見る。「数秒過去の自分」という「他人」の思考を、客観的に観察することになる。脳がフィードバックを受け、またその次を思考する。その繰り返しで思考が進む。

ノートに書くと脳の中身が見える化される。洋服を裏返すと裏地が表に出るように、頭脳を裏返してその内側をあらわにするような効果。

頭脳とノートは表裏一体です。「頭脳(ズノウ)」を裏返したものが「脳頭(ノウト)」。

みなさん、ノートを取りましょう。ノートに書いて思考しましょう。教員は、学生を思考停止に陥れる「レジュメ」なるものの配布をやめましょう。

ノートを取るのはアクティブラーニングの基礎訓練です。

http://shiology.com/shiology/2016/03/4325-160302-dp1.html

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