ユニコーンor次のユニコーンになりそうな杭州発スタートアップ9選

にーはお!前回好評を頂いたユニコーンor次のユニコーンになりそうな上海発スタートアップ10選に引き続き今回は杭州編をお送りいたします。

杭州について知らない方も多いと思うので、まずは杭州の簡単な説明をしておきます。
 杭州(こうしゅう)市は浙江省の省都(日本で言う県庁所在地)で、一般的にの二級都市の一つに数えられています(日本で言うと横浜、福岡、仙台みたいなイメージ)。
 中国は都市の大きさの指標を○級都市として定めており、数字が少ないほど大きいです。一級都市は一般的に北京、上海、広州、天津、深圳と言われており、これは日本で言う東京や大阪、名古屋のイメージです。

上海のすぐ近くに位置しており、高速鉄道を使えば上海から約30分で杭州に行くことができます。ですので横浜みたいな感覚が日本人的にはわかりやすいと思います。

注目するべき点は、BATの一つである阿里巴巴(アリババ)の本社があるのが杭州であり、経済的にも沿岸部であること、及び地理的に上海から近いこと等が影響し、中国国内において比較的裕福な地域です。

ではNewSeedの記事を参考に紹介していきます。

挂号(Guahao):医療系予約サービス

主に医療サービス(病院の予約や診察手続き医薬品の提供)を展開しています。
 ホームページを見てみたところまだ完成はしていませんが直接病院へ行くことが出来ない人向けにネット上での症状相談、電話での問診、ウェブカメラを使った問診等を導入していく模様です。
 医者個人や病院のレビュー、過去の利用者数も見ることが出来るため、非常に利便性が高いように思います。
 創業者の廖杰氏は親戚の子の看病をする際に、病院の診察手続き等が煩わしいことから着想を得て作ったとのこと。
 直近では15年11月にシリーズEで3億ドルの調達をしています。また腾讯(テンセント)からシリーズC及びEで出資を受けていることも注目です。

丁香园(DXY):医療系ソーシャルサイト

こちらも医療系サービス。腫瘍免疫学博士の李天天氏が創業。2000年創業当初は医薬品の専門家が文献の検索サービスを行っていたましたが、02年より医者、医療機構、医薬品業界の人々の専門ソーシャルサイトへと方向転換したようです。現在では医薬品検索サポートなど一般的なユーザー向けにも様々なサービスが展開されています。
 直近では14年9月にシリーズCでこちらも腾讯(テンセント)から出資を受けています。調達した資金は継続的に医療の資源研究開発や企業や民間に向けたヘルスケア部門での商品の開発に当てていくとのこと。

蘑菇街(Mogujie) :ファッションEC&ファッションSNS

山田、家田共に注目していた蘑菇街(Mogujie)。
 蘑菇街(Mogujie)は阿里巴巴(アリババ)出身である陈琪氏が起業したサービスで、女性向けのソーシャルファッションECです。日本で言うWEARとZOZO TOWNを合体したようなサービス。
 もともとは自社に登録された商品ではなく、阿里巴巴(アリババ)のサービスである淘宝(タオバオ)のリファラとし稼いでいましたが、淘宝でのリファラ制限及び支付宝(Alipay)での支払い禁止という封じ込めをされてしまいました。
 その後自社での一貫した販売システムを作り現在の形となり、女性向けのサービスに特化しており、主なユーザーは20歳前後です。
 2015年11月にシリーズDで2億ドルを調達していましたが、直近のニュースで同様のサービスを展開している美丽说(Meilishuo)と合併を決めています。
 これについては家田がnote(有料)でまとめているので興味がある人は是非。

贝贝网(Beibei): ベビー用品のEC

蘑菇街(Mogujie)同様、贝贝网(Beibei)創業者である张良伦氏も阿里巴巴(アリババ)出身です。前職である米折网(ECサイト)での仕事を通し、ベビー用品分野の成長に目をつけ贝贝网(Beibei)を創立したとのこと。
 2015年1月にシリーズCで1億ドルの調達をしています。
 昨年中国は一人っ子政策を完全撤廃したので、これからますますこの分野は成長していく可能性があり要注目です。

蚂蚁金服(AntFinancial):金融サービス

阿里巴巴(アリババ)はサービス名に動物の名前を使うことが多く、”天猫(猫),菜鸟(鳥),神马(馬)“同様に蚂蚁(蟻)”も阿里巴巴(アリババ)傘下の会社です。
 2014年10月創業で、主に金融サービス(支付宝,支付宝钱包,余额宝,招财宝等)が傘下のサービスとなりました。2017年には上場することが予測されています。
 現在の投資額から計算すると既に企業価値は500億ドルを超えているとされています。
 阿里巴巴(アリババ)傘下のサービスのため直接スタートアップとは言えませんが、企業価値500億ドルを超える未上場企業の今後の動きには注目です。

爱学贷(Aixuedai):学生向け分割払い専門EC

創業者钱志龙氏はこれまたアリババ出身の起業家。杭州は完全に阿里巴巴(アリババ)マフィアですね。
 サービス内容な学生向けに割賦払いが出来るECで身分証と学生証を登録することでこのサービスが受けられるとのこと。
 確かに学生向けに分割払い出来るのってAppleとかバイク、自転車くらいしか日本じゃ見当たらないかもしれません。
 爱学贷(Aixuedai)内ではスマホ、パソコン、カメラ等の電子機器からスポーツ用品、化粧品、高級ブランド、はたまたお菓子なども揃えておりページを見て実際に使ってみたくなりました。
 ちなみにiphone6s、16Gは月あたり4500円程度でした。
 直近では15年9月にシリーズBで約4500万ドルを調達しています。

车猫(Chemao):中古車販売とネット金融

2012年創業、創業者は黄巍氏でまた阿里巴巴(アリババ)出身、さすがに飽き飽きするレベル(笑)。
 サービス内容は中古車とそのローン等の金融商品の販売。
 現在中国国内の中古車販売業界は优信拍,车易拍、平安好车等複数の同様サービスが熾烈に戦っており、どこが出てくるかが要注目です。
 直近では2015年9月にシリーズBで約1億8000万ドルを調達しています。

IN:女性向け写真共有SNS(中国版instagram)

2014年創業で創業者は谢旭氏,女性の創業者です。

サービス内容はInstagramとほとんど一緒ですが写真加工(本格的)から発信を含めワンストップで出来る等幾つかありそうでなかった機能が搭載されています。詳しくはこちらの記事(Instagramの中国版「in」がシリーズBで3億元を調達)を参考に。
 直近では15年6月にシリーズBで約4500万ドルを調達しています。

空格(Konggge):知識・スキルを売り買い出来るオンラインマーケット

創業チームは皆阿里巴巴(アリババ)系出身で、サービス内容は主にCtoCでの知識やスキルの売買です。
 日本での類似サービスとしてはココナラがありますね。
 具体的な例を出すと、絵やフォトショップ等を売り手が今までの実績や現物をネット上にアップし、それを元に消費者が自画像や画像加工等を頼めます。
 アプリを実際に使ってみたのですが商品は「女の子との会話購入権」、「一緒に遊びにいってあげる権利」等ユニークなものから手作り料理、家政婦など多岐に渡りました。
 直近では2015年9月に約1500万ドルを調達しています。

杭州編の総括としてはアリババ出身の起業家が多いです。これにつきるでしょう。nextアリババが杭州で生まれるのか非常に楽しみですね。

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Originally published at chinastartupnews.com.

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