培養肉にもある「業界団体」、”New Harvest”とは??

Shojinmeat Project
Shojinmeat Japan
Published in
4 min readApr 29, 2016

自動車産業には日本自動車工業会、不動産業には一般社団法人不動産協会、商談会企画業にも日本展示会協会と、どんな業界にも大抵は「業界団体」というものがあります。海外も同じで、アメリカにも「日本自動車工業会」に相当するAlliance of Automobile Manufactures(AAMA)という業界団体があります。

「人工培養肉」については、”New Harvest”という団体があります。ここでは、4/22のNew Harvestのメルマガからその活動を一部紹介します。

この団体では、主に有識者の意見、関連するベンチャーの側からの意見、イベント告知などが行われています。

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【告知】

・7月13日開催イベント、New Harvest2016: Experience Cellular Agricultureのお知らせ

上記イベントの参加者募集中ですので、HPの確認をお願いします。追加登壇者の方やこの会議の詳細についての情報は、随時このメルマガや、会議のウェブサイトをご参照下さい。

【近日中のイベント】

・4月22–23日にポルトガルのPortoで開かれる第7回生物工学シンポジウムにおいて、 Muufri社のCEOであるRyan Pandya氏が登壇予定。

・4月22–24日にテキサス州ダラスで開かれる、世界最大の緑の祭典であるEarth Day Texasに、New HarvestからIsha Datarが登壇予定。

・5月4–5日には、Ceres Conference において、Isha代表が持続可能なリーダーシップにフォーカスしたプレゼンを行う予定。

・New Harvestは、6月10–12日にニューヨークで行われるFood Loves Tech expoの主幹パートナーです。

・6月21日にイギリスのロンドンで開かれるFuture and Food summitにおいて、New Harvestの研究フェローであるAbi Glencross氏(ロンドンのキングズカレッジのCellular Agriculture分野の博士候補生)がプレゼン予定。

【ウェブ界隈より】

今週我々が取り上げるのは、細胞培養農業(“cellular agriculture”)の世界についてです。

・最近になって、抗体耐性とその食料システム内での動物の使用との組み合わせが、メディアの注目を集めている。例として、Matthew Weaver氏はガーディアン紙において、この問題についての基本的な知識についての概略を書いている。David Cox氏は、「現状のままでは2050年までに1000万人の死者が出る」という意見についての解説記事をクオーツ紙に寄せている。

・食料安全への不安は高まるばかりで、気候変動によってもその不安は増幅されている。Tom DaschleとMichael Werzが指摘するように、これは外交政策や、予測可能な紛争や政治的不安定を拡大するのに多大な影響を与えると考えられている。細胞培養農業によってより安定的な食料システムを築くことができ、平和で安定したな世界の実現に必要になるとされる。

・Richard Anderson氏によれば、世界中で水不足が進行しており、同氏は(特に食料・衣類生産の分野において)より水の使用量を減らすために、世界中で広範に協力関係が築かれることを願っている。同氏はまた、食肉を生産するには大量の水が必要であるということを明らかにしており、水使用量の削減は長期的には利益も植物も守れる戦略だとしている。

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Japan-based cultured meat and cellular agriculture citizen science project