私がニューヨークのデザインスクールを選んだ理由(1/2)

うちで働いたら君の今持っている「世界地図」が変わるかもしれないね。

私が5年弱、大変お世話になったファームからオファーを頂いた直後に、シニアパートナーとの面談で言われた言葉だ。その言葉が私を動機づけた。

元々留学志向が強かった私は、その言葉を胸にがむしゃらに働くなかで最先端で戦い抜くためになにを学ぶべきかを考えていた。そのなかで見えてきたのが’Startup’と’Design’というキーワードだった。そして、双方を同時に触れることができるのがニューヨークだった。それが私がニューヨークのデザインスクールを選んだ答えだ。

  1. ‘Startup’: SV, SFに次ぐ第二のスタートアップ都市となったニューヨークでなにが起こっているのか
  2. ‘Design’: Design Thinkingとは一体なんなのか。今後’ホット’なスペースとなり得るのか
  3. 1,2に対する知見に基づき、今後自分はどう戦い抜いていくべきなのか

基本的に直感で動いてしまう性格なので、実際に変化が起きている中心地に飛び込むことにした。そして、そういう場所で揉みくちゃにされながら掴み取る知見にこそ価値があり、そこから得た独自性を徹底的に叩き上げることこそが生き残る道だという、尊敬している方からのメッセージを実践することにした。

とはいえ、元々怠惰な人間であることに加え、新卒でコンサルに入ってしまうとリアリティに対する感覚が鈍るというダウンサイドがあるので、私費留学にして自分を追い込むことにした。

総論、ニューヨークに来て大正解だった。正直もっと早く来るべきだと思った。日本にいた時に感じていた自分の実力の伸びしろ・キャリアに対する閉塞感が全て吹き飛んだ。そしてニューヨークを心底好きになった。もし冬が極寒でなく、安心きれいな公共トイレが駅に整備されていて、テロリスクが低ければもっと長く住んでもいいと思える都市だ。

1に関しては直ぐに虜になった。正直、東京にいたときはスタートアップ、テクノロジーには相当鈍感だった。ニューヨークに来て世の中がこんなに激しく変わっていることにようやく気づいた。

ニューヨークは直のビジネスシーンに触れるにはとても恵まれているところだと思う。

日々多くのイベントがあり、様々な分野で活躍する一流のプロフェッショナルの話が聞け、世の中の最先端でなにが起こっているか自然と入ってくる。一流と言われるベンチャーキャピタルがどういうレベルの起業家に投資しているのか、肌で感じることができる。

そういう流れの中で、ニューヨーク初となるイスラエル系特化型アクセラレータを立ち上げたい人と出会い、インターンできる機会にも恵まれた。イスラエルは別称’Startup Nation’と呼ばれるが、海外スタートアップで今最も勢いのある彼らの働きぶりを間近で見れたのは幸運だった。また、彼らを通してNYのスタートアップコミュニティを垣間見れたのはほんとうにいい経験だった。Foursquareの元COO等、普通に学生をやっているだけでは会えない人々からだいぶ生々しい話を聞くこともできたのは大変有意義な糧となった。

加えて、私が通う大学院が「実戦」を大事にしていることから、Design Thinkingを生かして外部パートナーに新規事業アイデアを提案する授業があり、幸いにも私のセクションの相手はスタートアップだった。Googleなどの大企業で数年修行を積み、その後スタートアップでキャリアを積むことが定着してきていることを実感できた。

(続く・・・)