わかるひとにはツーカーでわかる、わからない人には永遠にわからない、レンガ調外壁問題。
世の中良い家ができて、時代とともにどんどんよくなるなあと思う一方、実際のところ、そういうものは数えるほどしかなく、街を歩いて回りを見まわしたとき、新しく建ってる家は戸建もアパートも写真のような新建材の「レンガ調」がほとんどである。
数十年後に負の遺産にしかならないこういう建物がどんどん建ってるのを見ると本当に悲しい。
もし僕が建築家だったら、あるいはお金があって施主だったら、問題提起ハウスを作りたい。あるいはパロディというか、アンチテーゼというか、喧嘩を売るというか。
いろんなレンガ調外壁を一挙に集めて、一つを一棟にあて、何棟もつくる。SANAAの森山邸や、あるいは成城のやつのように。でも外壁はあのレンガ調。あの美しく老いることのないであろう嘘のテクスチャーが、時代とともに、それ自体が絶対的にどう古くなっていくのか。あるいは2020年、2040年と、変化する時代のコンテクストのなかで相対的にどう目に映り、移り変わっていくのか。パロディという方法を使った問題提起であり、実験場や博物館でもある。
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