税理士らしくない税理士として

最近、「クラウド」「業務改善」「初期構築」「会計」などを掛け合わせた文脈でご相談いただく機会が増えました。ほとんどがFacebookで繋がっている方からのご連絡で、このMediumに投稿している内容や日々のFacebookへのポストをなんとなく見てくださって、そしてそういうことが必要になったタイミングで顔を思い浮かべてくださっているようです。本当にありがたいことです。

私自身は個人の肩書きとしては「税理士」と名乗ることが多いのですが、節税策などにはまったく興味がありませんし、記帳代行業務やただの決算処理などもやるつもりはありません。

興味があるのは、決算書や申告書になる前のもの、つまりは日々のオペレーションをどのように設計し、どのように運用するかという一点に尽きます。そして、そのためには各種クラウドサービスをフル活用したいですし、また、ベンチャーや中小企業のような現場の人員が限られている中でどこまで効率的に業務を回せるか、という部分を追求していきたいと思っています。

ゴールドラット博士の「ザ・ゴール」シリーズの中に『チェンジ・ザ・ルール!』という作品があります。ERPソフトの開発をしている会社が、ソフトの開発だけでなく業務現場のコンサルティングにも手を広げていって、問題を解決していくというストーリーなのですが、そこにこんなセリフがあります。

テクノロジーというのは必要条件ではあるが、それだけでは十分ではないんだ。新しいテクノロジーをインストールして、そのメリットを享受するには、それまでの限界を前提にしたルールも変えなければいけない。

チェンジ・ザ・ルール!』というタイトルに関わる非常に核心をつくセリフなのですが、クラウドサービスを活用しながら業務全体を改善しようとしているときに、私自身が考えているのはまさにこれです。

結局は、クラウドツールを導入する”だけ”では業務効率化など限定的なのです。ツールを導入することはあくまでも手段に過ぎませんので、その上で、業務全体のルールややり方をどう見直すか、という部分を強く意識しています。また、それらを考える上では私たちを取り巻く外的要因、特に税法や商法、民法、労働基準法などの関連する法律の知識は欠かせません。

いわゆる税理士らしい活動はほとんどしていませんが、税理士としてインプットした情報や経験は、自分の中で知識として昇華され、大いに役立っていると言えるでしょう。税理士になるために勉強していた当時は、こういうことは全く考えてはいませんでしたが、そこで得たものがあるからこそ、クライアントの方々にサービスとして提供できるレベルのご提案ができるのだと思います。

税理士(というよりもほぼコンサルタント)が副業、という不思議な状態で、いったい何をやっているかも分かりにくいですが、自分の価値を認めていただいている方々のために、これからもしっかりと頑張っていこうと思います。

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