流行と普遍性

流行と普遍性の話。

その昔、誰かが書いてたJ-POP批評に
「どうしてユーミンは凋落して、サザンは生き残ったのか」
みたいな記事があって、その結論が
「サザンが常に世の中の流行りを取り入れて、現代的な、まさに『流行歌』をつくってきたからだ」
というのを読んだことをいまもおぼえてる。

ちょうど『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』の頃で、マリーンルージュとか当時のデートスポットを歌詞にぶち込んできてたこともあって、なるほどねえと妙に納得したんだよね。

あれから15年以上経って、サザンはまあいろいろあったけどいまも売れている。
ユーミンもここ数年また盛り返してる。

だけどサザンが同じような売れ方、支持のされ方であるのに対して、ユーミンのそれは昔とはちょっとちがうようにも感じる。

ユーミンの支持はいい感じに熟成されつつあるというか、「積み重ねている」ような印象を受ける。

じっさい、サザンの曲は時代性が強いので、昔の曲を聞くとその頃の思い出がよみがえりがちだけど(だいたいはつらい恋の思い出だけど)、ユーミンの昔の曲はいま聞いても色褪せない。
もちろんノスタルジックな曲調ではあるけどね。

「いま」売れることは大事だし、時代に適応できることはそれだけで偉大な才能だけど、10年、20年後にも新鮮さを保てるということも同じくらいすごいことだよね。

で、それを両立することはむずかしいんじゃないかと。

最近は時代性を追いかける人が多いので、ゆっくりじっくり丁寧に普遍性を追い求めると数年後とかにちゃんと評価されたりするかもよ。

どっちがいいとか、すごいとかって話じゃなく、もし両立できないのであれば――あるいは両立することがめちゃくちゃむずかしいのであれば――ちゃんと意識的にどっちを追い求めるのかを選ばなきゃいけないね。

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