Jazzとチームのダイナミズム

偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる、というのは僕が今所属している会社の哲学のように語られている考え方です。 ただ、語弊を恐れずにいうと僕はチームワークが苦手です。子どもの頃から大勢で群れるのは苦手だったし、友達も少ないし、チームスポーツも得意ではないし、集団行動も得意ではないです。 ただ、デザインはチームスポーツだと思います。 そして、集団行動が苦手な僕がなんでそんなチームスポーツであるデザインに興味を持っているのか。 僕がデザインに対して持っている興味は「ダイナミズム」です。 チームにはダイナミズムがあります。 よく、僕がチームやプロジェクトを考えるときに引き合いに出すのはタックマンモデルなのですが、このモデルによるとチームは結集当初からベクトルを持っているわけでなく、対立や摩擦を繰り返しながら一つの成熟へと向かっていくダイナミズムを持っているというのです。 僕はこの仕組みに非常に興味を持ちました。そして、この仕組みを設計し、インストールし、実行することがデザインの本質行動ではないかと思うに至りました。なので、僕は非常にチームを俯瞰してみているし、それ自体を一つのシステムとしてとらえています。

Jazzとチームのダイナミズム
Jazzとチームのダイナミズム

「無知であることを知る」ということ

よく、人から「めっちゃ本読んでますね」とか「いろいろ記事をシェアしてますね」とか言われることが多いのですが、自分でも「そういえば、なんでそれをやってるんだろうな…」と思ったので、理由を考えてみたくなったのでメモとして残しておくことにします。 知的好奇心から全てははじまる 僕の中でかなり大きな比重を占めているのが知的好奇心で、仕事も人生も自分の知的好奇心を満たすためにあると言っても過言ではないと思っています。 では、知的好奇心ってどこからやってくるのかを考えていた時に、ちょうど「サピエンス全史」という本に出会いました。 そこには、「進んで無知を認める意思」として 近代科学は「私たちは知らない」という意味の「ignoramus」というラテン語の戒めに基づいている。近代科学は、私たちがすべてを知っているわけではないという前提に立つ。それに輪をかけて重要なのだが、私たちが知っていると思っている事実も、さらに知識を獲得するうちに、誤りであると判明する場合があり得ることも、受け容れている。いかなる概念も、考えも、説も、神聖不可侵ではなく、異議を差し挟む余地がある。 “サピエンス全史(下) — P58 : 第14章 無知の発見と近代科学の成立”

「無知であることを知る」ということ
「無知であることを知る」ということ
Satoru MURAKOSHI

Product Design for Singapore , Ubie Discovery. He has experience in user experience design field over 10 years. Information Architect.