アンネ・フランク・ライブラリーをつくる

Anne Frank Micro Library Project 

Nakamata Akio
3 min readFeb 26, 2014

先日から話題になっている、東京都内の公共図書館における蔵書の連続損壊事件にかんして、マイクロライブラリーやウェブとからめたプロジェクトを考えています。 Facebookグループでいま、情報共有と雑談ベースから議論をはじめようと思っているところです。よろしければ参加の意思表明のうえ、ご参加くださ い。

【情報提供と参加意思表明のお願い】

「アンネ・フランク・ライブラリー」(仮称)プロジェクト

先日明らかになった東京都内の公共図書館における「アンネの日記」ほかアンネ・フランク関連書籍の器物損壊事件は、図書館という公共空間に対する攻撃であり、この本そのものへの侮辱である以上に、図書館および、それを共有財産とする市民社会そのものに対する攻撃であると考えます。一人の物書き・編集者として、あるいはメディアの研究や評論、教育を行うものとして、この事態は看過できません。

すでに公共図書館の内部でもいろいろ議論があるようですが、事件そのものは現在捜査中であり、図書館業界内だけでは動けないことも多いと思われます。そこで、基本的には図書館業界の外にいる有志を中心に、図書館と本の自由を守ることを目的とした「アンネ・フランク・ライブラリー」(仮称)というプロジェクトを立ち上げる準備をしています。

こういう名前を考えていますが、「アンネ・フランク」の関連本を集めること自体が目的ではありません。ただ、今回の図書館への攻撃の象徴になった本を媒介として、公共図書館だけに限らない、広い意味での「ライブラリー」と「社会」の関係をこの事件を契機に考え直したいと思いました。

そのためには、たとえば「アンネの日記」をその一冊に含む小さな「ライブラリー」を、オンラインあるいは現実の場所に、あちこちにつくりあげていくのがよいのではないかと考えたのです。

このプロジェクトはフリーランス編集者(マガジン航)の仲俣暁生が発案し、現時点では、「リブライズ」の河村奨さんほかの協力を得て準備を進めています。そこで、この問題に関心をもつ人たちの意見交感のための非公開グループを、Facebookで立ち上げることにしました。

社会と図書館(公共図書館だけでなく、広義のライブラリーを含む)とのコラボレーションや実践に関心のある方は、このプロジェクトの憲章(参加のためのプロトコル)を議論するための非公開のFacebookグループにご招待しますので、まずはDMにて仲俣まで意思表示をお願いします。

まずはざっくばらんな雑談ベースで、意見交換できればと思います。

2014年2月26日
仲俣暁生

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Nakamata Akio

フリー編集者、物書き、日雇い教師。ウェブで「マガジン航」というメディアを編集しています。http://www.dotbook.jp/magazine-k/