押してダメなら引いてみな。日本に最適なリファラル採用手法は「入社エントリー」かも。

西村創一朗
5 min readMar 3, 2016

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最近話題のリファラルリクルーティング。

来週開催のリファラボゼミは公開後24時間あっという間に定員になってしまいました。ものすごい注目度。

リファラルの壁:「うちに転職しない?」って声をかけるのは気が引ける…

各社、リファラル採用にチャレンジする企業がたくさん出てきているのですが、一方で「なかなかうまくいかないです」とGLOVERにご相談頂くケースも多いです。

うまくいかない理由はいろいろあるのですが、要するに社員の方が全然協力してくれない。というケース。あるあるですよね。

では、社員の皆さんはなぜ協力してくれないのか?

その理由はいろいろあるかと思うのですが、「うちの会社を知人・友人に紹介したい」という気持ちはあるという前提に立った時に起こりがちな感情が「そもそも転職するかどうか分からない友人に声をかけるのは気が引ける」というものです。

押してダメなら引いてみな。発想の転換。

いやいや、そこは気にせず声をかけてみようよ!とつい紹介をお願いする側からすると思ってしまうのですが、社員の立場に立てば当然の感情ですよね。とりわけ、雇用の流動性が低い日本においては。

そこで発想の転換。日本に古くから伝わるTips「押してダメなら引いてみな」ですね。

そう、知人・友人から社員に声がかかるような仕組みを創ればよいのです。

方法はいたって簡単。

FacebookやTwitterで「うちの会社、社員紹介採用やってるから、興味あったら声かけてねー」とポストしてもらう、ということです。

さらに効果的だなと思うのが入社エントリーです。

ここ数日、3月に入りメルカリさんの新入社員の方が立て続けに「入社エントリー」を書いていました。

菅野さんにせよ、松尾さんにせよ、お二人ともソーシャルにおける影響力が非常に強い方です。

菅野さんのFacebookでの投稿には約200件もの「いいね!」がついていました。
すごい!

「入社しました」エントリーで何が起こるか?

この「入社しました」エントリーを見た、菅野さん、松尾さんの友人はどう思うでしょうか?

もし、心の中で「転職を考えている」「メルカリに興味がある」と思っていたとして、このエントリーを見た友人は、きっとこんな行動に出ます。

お久しぶりです!ご転職おめでとうございます!
実はいま、転職しようかどうか検討をしていまして。
ずっとメルカリさんは気になっていたんで、一度ランチでもご一緒しながらお話聞かせてもらえませんか?

と、こっそりメッセージを送るでしょう。

そう、完全なる「インバウンドマーケティング型リファラルリクルーティング」なのです。(カタカナ多いな)

「ブログを書く」というのに抵抗があるようでしたら、Wantedlyのインタビュー機能を活用するのもアリですよね。

その他、PRTableを活用してみるのもアリでしょう。

「新入社員」にフォーカスしたコンテンツをつくり、本人にFacebookやTwitterでシェアしてもらう。その中で、うちに興味がある人は声かけてね!と一言入れてみる。

きっと、それだけで、リファラル採用の効果が少しずつ出るようになるはずです。
ぜひ、試してみて下さいね。

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西村創一朗

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事